2013年9月3日火曜日

9月3日(火曜)為替相場を考える

9月3日(火曜)為替相場を考える

今後直面するテーマと材料。

※ 米仏は、シリアへの軍事行動を示唆→ 共に国連調査団の結果をみて議会の承認が必要だが、暫く時間がかかりそう
※ 新興国(EM)のマーケット→ 落ち着きを取り戻しているが、シリア情勢で変化も
※ 米ベライゾンが、英ボーダフォン・グループとの合弁会社の「米ベライゾン・ワイアレス」を、1300億ドル(約12.9兆円)を買い取ることで合意→ 買収資金は?
※ 日本の4-6月期GDP2次速報が年率2.6%→3.0%台~4%近くへ上方修正される可能性(9月9日)→ この数字が強ければ消費増税がスムーズに決定される可能性
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 米国債の利回り上昇
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ 米8月の消費者物価(9月17日)
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定)
※ ギリシャ第3次支援の有無、
※ 次期FRB議長にサマーズ氏有力

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)


為替市場を含め、金融市場は外では、目の前に「米量的緩和の縮小」と「シリアへの軍事行動」という、二つの大きな問題を抱えて、積極的に動くことはできない状態となっている。内では、「日本のGDP第2次改定値の上方修正(3.0%~4.0%)=消費増税確定路線」の筋書きで円売り沿って動くことが予想できる。

外向きでの功罪は二つある。一つは、「積極的にポジションをとることができず、ことが決まれば、新たな方向に動きが加速する可能性が高くなる」こと。もう一つは、「事がはっきりとするまでは、うかつに動けない」ことである。

「米量的緩和の縮小」では、9月6日金曜日の米雇用統計が9月18日のFOMCを予想する最も重要な指標で、一言でいえば、「これ次第」。思惑は良い数字を期待している。

「シリアへの軍事行動」では、オバマ米大統領が決めた通り、「シリアへの軍事介入に議会の承認を求める」とのことで、具体的には国連調査団がもし帰ったデータを分析し発表するまでに、まだ、相当の時が必要で、米議会は9月9日まで休会となっている事実。

となれば、待つことも作戦の一つながら、米仏はシリアが化学兵器使用の確たる証拠をつかんだと説明しており、「振り上げた拳の下ろし場所」を考え、程度の差はあるが、何らかの軍事行動をとることを想定したポジションをとることを考えたい。

内向きは一方向で、「日本のGDP第2次速報値が強い=消費増税確定」路線に添って円ショートで攻め、もし、予想に反する結果となれば、強い反動に見舞われることを覚悟すること。


※USDJPYは、Daily、Weekly共ここにきて上値リスクが高くなっている。
Dailyチャートは、200日単純移動平均線は上昇を続け94.76円にあり、緩やかな上昇トレンドが続け、21日単純移動平均線は98.24円にあり、この水準を下限にし買いの流れが続き、助言となる99.70円近辺を試す事が予想され、ブレーク→100円台トライへと動きやすい。

※EURUSDは、Dailyチャートは、上昇トレンドが終わり売りへと変化し、1.3200を割り込み、1.2755→1.3452の38.2%=1.3186が下値のポイントとなっており、この水準を過去3日間なんとか維持している。21日指数移動平均線の1.3282が上限で、200日単純移動平均線の1.3143を下限としたレンジに入っているように思える。しかし、1.3103が次の下値のめどになるり、これを割り込むことは考えにくい。

※AUDUSDは、Dailyチャートは、21日指数移動平均線が0.9022にあり、0.9037のテクニカルポイントと合わせこの水準が重要。200日単純移動平均線ははるか遠くの0.9937の位置し、下降を続け、流れは売りを示している。しかし、8月5日の安値0.8847を、新興国のミニ危機が訪れても割り込めず、中銀関係者のAUD安支持発言、追加利下げ発言の悪い材料を多くこなして、現在の水準にあることを考えれば、0.88~0.92のレンジを抜け出すまでは方向性の無い相場で、短期的には買いの圧力も注意したい。


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