2013年9月28日土曜日

9月28日(土曜) CFTCが発表した、9月24日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

9月28日(土曜) CFTCが発表した、9月24日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

IMMのポジションからは、ドルネットロングポジション(通貨のショートポジション)はほぼゼロの水準まで戻し、2月19日から続いたドル高センチメントの分岐点に近づいている。

そして、円売り+豪ドル売り+NZドル売るへと複雑なポジションの変化の週となった。

過去の歴史を振り返ると!

2013年2月に入ると、多くのEUR売り材料が表面化した。①ラホイ・イタリア首相の不正資金受領の汚職疑惑、②オランダ第4位の銀行が国有化される、③ドイツ銀行は21.7億ユーロの赤字決済を発表、④イタリアでは、大手銀行のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)の不明瞭なデリバティブ取引で、当時のドラギ・イタリア中銀総裁に報告されたいとの報道、⑤イタリア総選挙で、ベルルスコーニ前首相がの支持率が上昇...... 等々。

2月6に日には、フランスからEURUSDの水準(当時は1.36台で、最高値が1.3711)が高過ぎるとクレームが発せられ、ユーロ圏財務相会合のテーマにするよと脅しをかけ、ギリシャもそれに乗って同調。一方のドイツは、歴史的な水準で現在のユーロ相場は過大評価されていないと反論した。

2月7日には、モスコビシ仏財務相が「ユーロは高過ぎる」と再びいちゃもん。ドラギECB総裁は、まあまあ落ち着いて、ユーロ高はユーロ圏の信頼回復の表れだよと諭した.....が、ここがみそで、2013年の早い時期は、ユーロ圏経済の弱さが広がる見通しで、2013年以降は穏やかに回復を見込むが、上振れリスクよりも下振れリスクが大きいと、EURUSDが下落する可能性を示唆!

それを材料に、EURUSD1.3540→1.3380割れまで続落、そして、この水準をピークにし、EURUSDは1.2800割れまで続落している。

さらに、2月20日に発表されたFOMC議事録で資産購入の先行きに、出席者の意見が分かれ、量的緩和の出口議論を意識し、ドル買い戻しが強まりドル全面高となる、いわくつきの週である。


直近の動きに話を戻そう! 
急激にドルロングが減少したのは、9月17日の週で、もちろんそれは、9月18日のFOMC。記憶に新しいいが、多くが予想した量的緩和の縮小がなかったサプライズに、ドルは急速に値を下げた。

結論。
EURUSD相場は、9月19日高値1.3568、9月27日高値1.3564をつけている。テクニカルにもダブルトップの1.34台を上抜けユーロ買いセンチメントは強い。

目先はドル安センチメント継続の流れと、ユーロ圏の景況感改善に1.36台トライの可能性はあるが、1.3600~1.3700は過去の歴史からは見れば、いつユーロ高懸念の発言が飛び出すかわからない。






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