強弱の米経済指標と、両極端な米通貨当局者の発言に、不透明なFRBの量的緩和の縮小の行方。
FRB次期議長の人選も決まらず、財政協議では、連邦債務上限引き上げをめぐる政治的な混乱。
日本の公的年金の運用方針の思惑+日本政府が法人税の実効税率の引き下げを早急に検討を開始との報道に、大変動の日本株と円相場。
イタリア政局混迷が再燃しイタリア株は下落。ECBの金融緩和維持が続く可能性。
総じて、四半期末の特殊要因に相場が変動。
***ポイント***
⇒ スタインFRB理事=緩和縮小と労働統計の関係性を強めるべきで、失業率がさらに0.1%低下すれば購入ペースの縮小は可能。
⇒ ラッカー・リッチモンド連銀総裁=10月に量的緩和の縮小を開始するのは困難だが、できないとは思わない。
⇒ コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=米労働市場は正常化に向け金融緩和の継続が必要で、追加緩和が必要になる可能性もある。
⇒ 新規失業保険週間申請件数がおよそ6年ぶりの低水準に減少で量的緩和縮小の可能性が高まる。
⇒ 第2四半期GDP確報値は改定値と変わらずながら、個人消費支出(PCE)価格指数-0.1%と約4年ぶりのインフレ鈍化で、量的緩和縮小の不安材料となる。
⇒ 円独歩高。政府の有識者会議=公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や公務員共済などの資産をどう運用すべきか議論し、見直しが必要との結論。
⇒ 日本政府=法人税の実効税率の引き下げを早急に検討を開始へ。
⇒ 日経平均株価は下落から急反騰=一時200円近く下落後に、390円近く上昇し、終値は前日比+178.59円+1.22%に、円全面安。
⇒ ベルルスコーニ元首相を支持するイタリア中道右派の議員=10月4日の上院特別委員会で元首相の議員資格はく奪が可決された場合、連立を離脱すると表明し、イタリア株は下落。
⇒ 連立政権崩壊の危機が高まるり、ナポリターノ大統領は中道右派の揺さぶりを非難。
⇒ アスムセンECB専務理事=ECBの政策は必要な限り緩和的であり続けるべき。
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USDJPY+0.55%
EURUSD-0.28%
GBPUSD-0.25%
AUDUSD-0.06%
NZDUSD+0.61%
USDCAD-0.03%
EURJPY+0.27%
GBPJPY+0.29%
AUDJPY+0.50%
NZDJPY+1.20%
CADJPY+0.57%
Nikkei225+1.22%
DJIA+0.36%
STOXX50-0.15%
DAX-0.02%
S&P/ASX200+0.35%
HongKong HangSeng-0.82%
Shanghai Stock-1.94%
GOLD-0.69%
WTI+0.51%
DXY+0.26%
VIX+0.36%
JP10Y0.7%+4.48%
US10Y%2.65+1.15%
GE10Y1.83%+0.55%
UK10Y2.75%-1.43%
AU10Y3.88%-0.51%
USDJPY
アジア市場の急変が全て。朝方は株価は200円近く下落し98.27円まで下落、日本政府=法人税の実効税率の引き下げを早急に検討を開始へ、GPIF・公務員共済が資産運用の見直しを議論、有識者会議は見直しが必要と結論。外債投資拡大の可能性に円安へ、株価は大幅に上昇し、99.10円台まで急騰、オプションカット99.00円を意識。欧州市場では、会見内容にサプライズはなく、利食いの円買いへと変化し、98.50円近くまで下落。米国市場に入り、強い米新規失業保険申請件数に99.13円まで上昇したが、またしても、オプションカット99.00円を意識し上げ止まる。弱い米住宅販売保留指数に上値は重くなり、FRB当局者の発言に上下し、米労働省が米雇用者数を上方修正するとの報道にドルは堅調に推移。
EURUSD
アジア市場は、ドル円の変動にかかわらず、大枠1.3515~30の狭いレンジで推移。欧州市場に入り、1.3530が重くなり、EURJPYの売りに1.3500割れのストップや、オプションカットを意識した動きとなり、1.3485近くまで下落から、1.3500近辺で推移。米国市場に入り、強弱の米経済指標にも大枠1.3490~1.3510の狭いレンジで推移したが、オプションカットを過ぎるとEUR売りへと変化し、1.3472まで下落。
AUDUSD
アジア市場では、AUDJPYに変動しながらも、0.9350以下のストップを試し、一時1.9347まで下落。欧州市場に入り、0.9401まで上昇したが続かず。米国市場に入ると、強弱の米経済指標やFR当局者の発言にも、AUD買いは鈍く、0.9340まで値を下げようやく下げ止まる。
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米国発の材料
◎ ラッカー・リッチモンド連銀総裁=FRBが面目を失わずに10月に量的緩和の縮小を開始するのは困難だが、できないとは思わない 先のFOMCで緩和が見送られ、今後はわれわれが信頼される対話を実現するのが難しくなっていくだろう フォワードガイダンス、経済成長を損ねる可能性
◎ コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=失業率が高止まりし、追加刺激はFRBは量的緩和に限らず、超過準備預金金利の引き下げも考えられる 米労働市場は依然として健全な状態には程遠く、正常化に向け金融緩和の継続が必要で、追加緩和が必要になる可能性もある 過去数年間に用いた非標準的な金融政策手段の活用を続ける意思が必要 仮に若干のインフレ加速を招いても、歴史的に異例の大規模な金融緩和策の維持と、追加刺激を行う可能性を意味し、あらゆる措置を講じる。、
◎ スタインFRB理事=緩和縮小と労働統計の関係性を強めるべきで、失業率がさらに0.1%低下すれば購入ペースの縮小は可能 先のFOMCで量的緩和縮小を見送り市場に混乱をもたらしたことを認め、FRBはより予測可能な形で資産買い入れの縮小に当たる必要がある 先のFOMCで緩和縮小を開始することに違和感はなかったが、見送りの決定は個人的にきわどい選択だった 私見では将来の緩和縮小を、失業率や一定期間にわたる雇用者数の増加といった雇用関連指標によって完全に決定されるものにすることが好ましく、失業率が1.0%低下するごとに月次買い入れ額を減らす事も可能
◎ 米下院、債務上限引き上げの採決を27日にも行う可能性、上院、暫定予算案採決は28日の見通し、 米上院のリード民主党院内総務、オバマケア阻止盛る予算案は支持せずと再度表明
◎ エルメンドルフ 米議会予算局(CBO)局長=16.7兆ドルの連邦債務上限が10月半ばまでに引き上げられなければ、米国に対する信頼が失われ、経済に悪影響を及ぼす→ 米下院の共和党議員は、議会が債務上限の引き上げで合意できない場合、政府は国債の元本償還と利払いを優先し、他の支払い義務の履行を後回しにする案を提出、下院で可決された暫定予算案にも同じ文言が入る。
◎ オバマ米大統領=医療保険改革法(オバマケア)に対する共和党の反対を強く非難し、同制度の廃止を目指す動きを阻止する考え→ 共和党は、連邦政府機関の閉鎖を回避するための暫定予算や債務上限引き上げでの合意と引き換えにオバマケアへの予算打ち切りを求める。
◎ 米民主党のリード上院院内総務=オバマケアの先送りを盛り込んだ連邦債務上限の引き上げ法案は拒否する考え 条件は医療保険改革法の1年先送りを求めていく方針で数日中に採決を行いたい
◎ 米共和党のベイナー下院議長=10月1日に迫る政府機関の閉鎖を回避するため、同党幹部らに対し柔軟な対応を求めた
◎ 米労働省=2013年3月までの1年間の非農業部門雇用者数が34.5万人分上方修正される見通し
◎ 米新規失業保険申請件数→ 前回と予想を下回り、過去6年の低水準、雇用の改善が進む=30.5万人(予想32.5万人 前回31万人←30.9万人)
◎ 米第2四半期のGDP・改定値→ 改定値と変わず、第1四半期からは大幅に上昇したが、FRBがインフレ指標として注視しているPCE価格指数は予想を下回るマイナスで、4年ぶりに低下=前期比年率2.5%(予想2.6% 改定値2.5% 第1四半期1.1%)、個人消費=前期比年率1.8%(予想1.8% 改定値1.8%)、PCE価格指数=前期比-0.1%予想 前回0.0%)、コアPCE価格指数=前期比0.6%(予想 改定値0.8%)
USD ◎ マイナス幅の拡大で3カ月連続のマイナス、住宅ローンの上昇が要因となっている=前月比-1.6%(予想-1.0% 前回-1.3%)
欧州発の材料
◎ アスムセンECB専務理事=ECBの政策は必要な限り緩和的であり続けるべき
◎ ベニゼロス・ギリシャ副首相兼外相=債務条件の見直しや、国債市場の復帰で、ギリシャは第3次支援なく、支援者負担なく、必要な資金を確保できる
◎ ベルルスコーニ元首相を支持するイタリア中道右派の議員=10月4日の上院特別委員会で元首相の議員資格はく奪が可決された場合、連立を離脱すると表明→ 連立政権崩壊の危機が高まるり、イタリア株は下落。 ナポリターノ大統領は中道右派の揺さぶりを非難
◎ コンスタンシオECB副総裁=ECBは過剰流動性の吸収が必要であれば対処は可能、短期金利に不適切な上昇圧力に対しても対処gは可能
◎ メルシュ専務理事=ユーロ圏の銀行を対象に実施する資産評価について、一部の銀行の資本不足が明らかになる可能性がある
日本発の材料
◎ 政府の有識者会議=公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や公務員共済などの資産をどう運用すべきか議論し、見直しが必要との結論。
◎ 日本政府=法人税の実効税率の引き下げを早急に検討を開始へ。
◎ 日経平均株価は下落から急反騰=一時200円近く下落後に、390円近く上昇し、終値は前日比+178.59円+1.22%に、円全面安。
英国発の材料
◎ 英第2四半期の経常収支→ 前回からは縮小するが予想を上回る赤字額=-130億ポンド(予想-120億ポンド 第1四半期-218← -145億ポンド)
◎ 英第2四半期のGDP・確報値→ 前期比は改定値、予想値と変わらず、前年比は改定値から下方修正=前期比0.7%(予想0.7% 改定値0.7%)、前年比1.3%(予想1.5% 改定値1.5%)
中国発の材料
◎ IMF=中国が2013年に7.75%の成長を達成することを確認
その他
◎ 西側外交官数人=国連安全保障理事会の常任理事国は、シリアの化学兵器廃棄をめぐる決議案で大筋合意
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