9月27日(金曜) 今日の為替相場見通し (午前11時15分現在)
***ポイント*****
円相場は、引き続きレンジ内での動きながら、法人税の実効税率の早期引き下げの可能性や、いつ動き出すかは不明ながら、GPIFや公務員共済の資産運用の多様化に、円安への期待感が強まり、円ショートポジションを形成中で、失敗すると逆に円高へ、後に円安へと変化。いつものパターン。
米国では相変わらず、議会が債務上限の引き上げで合意できないリスクを気にし、おかげで、FRBは量的緩和の縮小が決定できないでいる。
肝心のFRB当局者からは、賛否両論が展開される中、量的緩和の縮小開始が、10月なのか、12月なのか、来年にずれ込むのか、不透明感が続き、ドル相場の方向性が見いだせないでおり、現状は若干ドル売りへ傾いているが、誰も確信を持てない。
結果、目先の強い通貨をロングにし、ドル以外の通貨ペアで、弱い通貨をショートにして、不透明ながれがより明確になるまでは、短期取引だけを考えたい。
XXXXX
USDJPYは、引き続き上値が切り下がり、下値が切り上がり、三角持ち合い形成。徐々に、いずれかへブレークする流れへ。それまでは、98.00~99.50のレンジで、中心は98.91円。過去の教訓ではこのようなセンチメント時は、下値トライ失敗→上昇を繰り返し、円安への流れは変わらず。
EURUSDは、ECB関係者は相変わらず緩和政策を継続するとだけの発言。EURUSD上昇の出発点の1.3330~50を意識しながら、1.34の大台を確りと維持し底堅い。21DaysEMA=1.3397を割り込むと続落の可能性が高くなるが、それまでは、押し目買いで、EUR高相場を期待。ただ、四半期末の相場に予想外の波乱も覚悟。極短期取引は1.3470~1.3500のレンジ。1.3470を割り込むと目先ベアセンチメントが強まる。
AUDUSDは、豪政府・中銀の豪ドル高けん制への警戒感+金利低下に弱気継続。特に弱い経済指標もなく、徐々に上値が重くなり、AUDクロスもかつての買いの力は見られない。21DaysEMA=0.9288を割り込むと売りセンチメントが強まり、0.9250を割り込むと続落のリスクが高まる。目先は0.9375がトップで、この水準を超えてくると、0.9400の大台を超えてくると逆に買いの流れへ変化しやすくなっている。
GBPUSDは、買い出発点の1.5890近辺と21DaysEMA=1.5872を意識。終値ベースではこの水準を割り込むまでは、買い継続。極短期的には1.6010~1.6050の狭いレンジ、一日を通じては、1.6010近辺での買い→ T/P=1.6080~90、S/L=1.5870割の、テクニカル取引だけを考えたい。ただ、四半期末の相場に予想外の波乱も覚悟。
NZDUSDは、買い出発点の0.8140近辺と、21DaysEMA=0.8166、200DaysSMA=0.8178と重要なポイントが重なっている。この水準を意識しながら割り込んだら撤退の買いを継続。
XXXX
今後直面するテーマと材料
※ 米議会が債務上限の引き上げで合意できるか?
※ ドイツ連立政権の行方
※ 米景気の伸び率弱まる
※ QE3の縮小の時期が不透明
※ 次期FRB議長にイエレンFRB副議長が有力
※ シリアが国連決議を順守するか?
※ 日本、GPIFや公務員共済の資産運用の多様化の影響
※ エジプト情勢の行方
※ イタリア政局の混迷が再浮上
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(ドイツ総選挙も終わり近く判断すると思われるが未定)
※ ギリシャ第3次支援の有無
0 件のコメント:
コメントを投稿