9月25日、9月24日(火曜)海外市場の動き
弱い独IFO、ドイツ連立政権の行方と厳しい周縁国支援姿勢、弱い米消費者信頼感、
世界的に、米株は4日連続で下落し主要国の株価も低下気味、債券利回り低下、原油・金価格も低下へ。
心配は、「連邦予算の協議難航+(量的緩和の縮小が不透明=米景気の伸び率弱まる)+中東情勢の不安定化」
***ポイント***
⇒ ルー米財務長官=オバマ大統領が議会共和党と債務上限引き上げで交渉しないだろう 連邦債務の上限引き上げ問題について、合意が可能との投資家の信頼感は恐らく行き過ぎている。→ 連邦予算の協議が難航。
⇒ ダドリーNY連銀総裁(CNBC)=債券買い入れプログラムの年内縮小を排除しない。しかし、①6月の想定よりも弱い経済成長を見込む、②券買い入れの縮小はデータに左右される、③イエレンFRB副議長が次期FRB議長に就任したら大きな政策変更はない → 縮小できないでしょう?
⇒ 独IFO景況指数は弱く、米消費者信頼感指数+リッチモンド連銀指数も弱い→ 景況感が弱まる。
⇒ 日本の住宅設備最大手イクシル=ドイツのバスルーム設備などを手掛けるクローエの買収の可能性。→ 円売り材料でも円買いが強い。
⇒ 米半導体製造装置最大手のアプライドマテリアルズと、東京エレクトロンと経営統合で合意、事実上の買収。→ 円売り材料でも円買いが強い。
⇒ ロシア外務次官=米ロ外務次官協議は順調ではなく、米国による軍事行動を遅らせただけになる可能性。→ 中東情勢が引き続き不安定
⇒ ECB理事+国際機関では、金融緩和継続と非標準的な措置の支持が多い→ ユーロ圏は依然として世界経済への大きなリスク源でプラス成長は2014年
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USDJPY
アジア市場は平穏無事で、大枠98.65~98.90円の狭いレンジ。欧州市場は、本邦イクシルの独クローエの買収(M&A)の可能性にEURJPYが買われ、安倍首相のカナダ訪問でエネルギー輸入の期待感によるCADJPYの買いに、円売りが中心となり、一時99.17円まで上昇したが、戻り売りに上値は重く失敗。逆に円クロスの買いに98.50円まで下落。米国市場では、弱いリッチモンド連銀指数+米消費者信頼感指数に98.50円割れを再トライ、ロンドン勢の買い戻しに99.00円まで値を戻すが、上値は重い。
EURUSD
アジア市場は平穏無事で、大枠1.3490~00の極狭いレンジ。欧州市場は、M&A期待のEURJPYの買いに1.3519まで上昇、逆に弱い独IFOに、ロングの投げに1.3480割れまで下落、ストップを付けながら1.3460台まで続落。米国市場では、イタリア格下げのウワサが流れる中、弱いリッチモンド連銀指数+米消費者信頼感指数に1.3490台を回復したが、買いも限定的で上値は重い。
AUDUSD
アジア市場は、AUD高警戒感が強まり0.9420を割り込み、AUDクロスの売りも加わり、ストップの売りが強まり、0.9390台まで下落、大枠0.9400~20の狭いレンジへ。欧州市場に入っても、売りの流れは変わらず、0.9370台まで続落。米国市場は、豪金利の低下と弱い株価に0.9370割れまで続落、弱い米経済指標にもAUD買いは鈍く、1.9410台の上値が重くなる。
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USDJPY-0.09%
EURUSD-0.14%
GBPUSD-0.2%
AUDUSD-0.42%
NZDUSD-1.17%
USDCAD+0.16%
EURJPY-0.23%
GBPJPY-0.33%
AUDJPY-0.51%
NZDJPY-1.27%
CADJPY-0.25%
Nikkei225-0.07%
HongKong HangSeng-0.82%
S&P/ASX200-0.35%
Shanghai Stock-0.61%
STOXX50+0.57%
DAX+0.34%
DJIA-0.43%
GOLD-0.31%
WTI-0.01%
DXY+0.16%
VIX-1.61%
JGB10Y0.67%-4.29%
USD10Y2.66%-1.48%
GER10Y1.85%-3.65%
UK10Y2.79%-4.12%
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米国発の材料
◎ オバマ米大統領(国連総会般討論演説)=安保理のシリア決議案について、化学兵器の廃棄を検証することができる強力な内容にすべき
◎ ダドリーNY連銀総裁(CNBC)=債券買い入れプログラムの年内縮小を排除しない 6月の想定よりも弱い経済成長を見込む 債券買い入れの縮小はデータに左右される イエレンFRB副議長が次期FRB議長に就任したら大きな政策変更はない
◎ リード院内総務=米上院民主党は11月15日までの暫定予算可決目指す
◎ 米7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数→ 前月比は伸びが鈍化しているが、前年比は引き続き高い伸び率=前月比0.6%(予想0.8%)、前年比12.4%(予想12.4% 前回12.07%)
◎ 米9月の消費者信頼感指数→ 上方修正された前回と予想を下回り、期待指数の低下が目立ち、ドル売りへ=79.7(予想80.3 前回81.8←81.5)、現況指数73.2(前回70.9←70.7)、期待指数84.1(前回89.0←88.7)
◎ 米7月のFHFA住宅価格指数→ 前回と予想を上回る=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.7%)
◎ 米9月のリッチモンド連銀製造業指数→ 非常に弱く、ドル売りが強まる=0(予想17 前回14)
◎ ルー米財務長官=オバマ大統領が議会共和党と債務上限引き上げで交渉しないだろう 連邦債務の上限引き上げ問題について、合意が可能との投資家の信頼感は恐らく行き過ぎている 連邦債務は10月半ばに上限とあらためて指摘
欧州発の材料
◎ 独9月のIFO景況指数 業況(総合)指数→ 前回を上回るが予想を下回り、現況指数が弱く、EUR売りへと反化=107.7(予想108.0 前回107.6←107.5)、 現況指数=111.4(予想112.5、前回112.0)、 期待指数=104.2(予想104.0 前回103.3)
◎ IFOエコノミスト・ボールラーベ氏=ドイツ経済の見通しは良好で、投資家は現況指数が小幅に低下したからといって過剰に反応すべきではない
◎ ショイブレ独財務相=選挙でメルケル首相の保守系与党が20年強ぶりの大勝利したが、ドイツがユーロ圏に対する政策を変更することはない
◎ ノボトニー・オーストリア中銀総裁=非標準措置は必要 現状では追加流動性は必要ない 出口戦略は慎重に計画し、各国中銀は出口戦略が新興国市場に与える影響についても考慮する必要がある
◎ ポルトガル財務省=1-8月の財政赤字が前年同期の40億ユーロ→48億ユーロに増加(1-7月52億ユーロ)
◎ 独政局=独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とSPDとの連立の動きが強まるが、不透明
◎ ギリシャ財務省高官=EU・IMF・ECBはギリシャ政府と同じく、2013年ギリシャGDP-4.2%→-4.0%に小幅減少を予想
◎ OECDチーフエコノミスト=ユーロ圏は依然として世界経済への大きなリスク源でプラス成長は2014年 銀行セクターの健全化に向けた取り組みを強化する必要がある → ユーロ圏の成長は再び縮小する見通しで、世界経済は持続的な成長から程遠い ユーロ圏の銀行の資本基盤は脆弱 失業問題は最優先課題
◎ ハンバリー中銀=政策金利を0.20%引き下げ3.6%と過去最低に低下、予想通り。 政策金利はは2012年8月の7.0%→3.6%まで低下
◎ ドイツ総選挙=メルケル首相勝利も、周縁国支援には厳しい姿勢を続ける見込み
日本発の材料
◎ 東京エレクトロン=米半導体製造装置最大手のアプライドマテリアルズと経営統合で合意、時価総額290億ドル(約2.8兆円)→ 米アプライド・マテリアルズは、東エレクを事実上買収する
◎ 日本の住宅設備最大手イクシル=ドイツのバスルーム設備などを手掛けるクローエの買収の可能性
英国発の材料
◎ マイルズBOE政策委員=現状の刺激策を維持するのは正しい 現時点で引き締め策を必要としない 失業率の見通しはあまりにも楽観的 英経済は8月時点の予想よりも強い
◎ マイルズBOE政策委員=最近の英景気回復の兆候に金利やポンドが上昇し、利上げ時期が前倒しになる可能性が指摘され、フォワードガイダンスが機能していないとの批判は、本末転倒と反論。
カナダ発の材料
◎ カナダ7月の小売売上高は→ 前回と予想を上回る=前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.6%)、除く自動車前月比1.0%(予想0.6% 前回-0.9%←-0.8%)
その他
◎ ロシア外務次官=米ロ外務次官協議は順調ではなく、米国による軍事行動を遅らせただけになる可能性
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