2013年9月24日火曜日
9月24日、9月23日(月曜)海外市場の動き
9月24日、9月23日(月曜)海外市場の動き
東京市場が休場の中で、多くの重要は発言が見られたが、なぜか動きは鈍い。終わってみれは、株小幅安で、円はクロスでも買われ独歩高、テクニカルでも円ブル。
欧州では、ドイツ連邦議会は予想通りメルケル首相の保守系与党が大勝したが、相場への影響はほぼなし。そして、リーカネン・フィンランド中銀総と、ドラギドラギECB総裁は、短期金利の上昇を回避に、追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する用意を示唆。→ EUR全面安へ。
米国では、NY連銀=固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポを初試行し、市場から118億1000万ドルを吸収、QE3縮小には無関係と説明。フィッシャー・ダラス連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁と、続けざまにのQE3に関する重要な発言も、米株の反応は鈍く、動かず。
***ポイント***
ドイツ連邦議会(下院)選挙=メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が得票率約42%で大勝、絶対多数獲得にはわずかに届かず、大連立樹立に向け野党・中道左派勢力への説得を要する結果。
フィッシャー・ダラス連銀総裁=先のFOMCで、国債買い入れプログラムを100億ドル縮小するよう主張、住宅ローン担保証券の買い入れプログラムは継続することを主張した。FRBが緩和縮小を見送ったことで、信認は著しく傷ついた。QE縮小の延期はきわめて僅差で、難しい決定だったが、QE縮小賛成は自分ひとりではない。複数いる。→ ドル買い材料だが既に2番煎じで織り込見済みの発言。
ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済の勢いが鈍化していることを示す証拠があり、米金融政策はもっと活発な経済活動を生み出すことに注力すべき。 国内の労働生産性は低下し、毎月の雇用創出の傾向は減速したようにみえ、状況の転換に向けた行動が必要。→ ドル売り材料。
ダドリーNY連銀総裁は、失業率6.5%達成にはかなりの時間がかかる可能性があり、失業率の改善は、はるかに小幅な回復にとどまり、採用や求人数、離職率などの低迷を隠ぺい。QE縮小には反対した。→ ドル売り材料。
NY連銀=固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポを初試行し、市場から118億1000万ドルを吸収→ 超低金利政策からの出口局面に備えて、短期金利をより適切に誘導するため新たなツールとして試験的に運用→ ダドリーNY連銀総裁は金融政策の変更を予見させるものでないと説明
ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=過度のインフレ低下リスクがある、短期金利が上昇することを回避に、追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する用意がある→ 資金繰り改善は依然として域内の信用の量に反映されていない → EUR全面安。
リーカネン・フィンランド中銀総裁=必要であればECBが追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施し、金融市場の流動性を高める準備がある
中国9月のHSBC 製造業PMI・速報値→ 前回と予想を上回り、AUD買いが強まる=51.2(予想50.9 前回50.1)→ AUD買いが強まるが持続できず。
ユーロ圏PMIは、前回を上回るが予想を下回り伸び率は鈍る。
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USDJPY
東京市場休場の朝方は、ドイツ連邦選挙の結果にも、EURJPYの上値は重く、99.35を高値に、円小幅ながら全面高へ。米株先物も値そ下げ99.10円を割り込むとストップの円買い戻しが始まる。欧州市場では99.00円を割り込み、大枠99.90~00の狭いレンジ。米国市場では、ロックハート+ダドリー両氏の発言に98.70円割れまで下落、米株も下げ止まり、大枠98.70~90円のレンジへ。
EURUSD
アジア市場は、ドイツ連邦選挙の結果に、先週末から窓を空け高値で取引開始。1.3547を高値に、1.3520~45のレンジで上追いできず。欧州市場は、ユーロ圏PMIは前月を上回るが予想より弱く伸び率は鈍く、EURロングの売りに1.3500を維持しながらも戻り売りが続く。米国市場に入り、ECBドラギ総裁が新たなLTROの用意を示唆、一時1.3480割れまで下落。逆に、ロックハート+ダドリー両氏の発言にドル売りが強まり、売り買い拮抗し、1.3490~15のレンジへ。
AUDUSD
アジア市場は、EURAUDの買いに、先週末から窓を空け安値で取引開始。0.9364を安値に下げ止まり、中国HSBC製造業PMIが強く0.9437まで上昇。欧州市場に入っても、AUDクロスの買いが続き、0.9440台へ上昇。米国市場に入ってもAUD買いの流れが続き一時0.9456まで上昇したが、欧米株は弱く、逆に0.9420近くまで下落。
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USDJPY-0.51%
EURUSD-0.22%
GBPUSD+0.24%
AUDUSD+0.38%
NZDUSD+0.14%
USDCAD-0.19%
EURJPY-0.74%
GBPJPY-0.26%
AUDJPY-0.12%
NZDJPY-0.36%
CADJPY-0.28%
Nikkei225 休場
DJIA-0.32%
STOXX50-0.71%
DAX-0.47%
HANG SENG-0.56%
SHANGHAI+1.33%
S&P/ASX200-0.46%
GOLD-0.31%
WTI-1.39%
DXY+0.07%
VIX+9.07%
日本10年債利回り 休場
米10年債利回り-0.32%
独10年債利回り-1.34%
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米国発の材料
◎ 米政府の財政問題、米債務上限引き上げ協議の行方⇒ ドル安のリスクが消えず =米連邦予算と借り入れ上限をめぐりオバマ大統領と共和党議会指導部の双方が態度を硬化し、協議が暗礁に乗り上げている 月末までに与野党が予算案で合意しなければ政府機関の閉鎖に追い込まれるとの懸念が株価を圧迫し、米国債への逃避買いが膨らんだ
◎ イエレンFRB副議長の講演が中止(9月20日)=理由は不明ながら次期FRB議長の指名が近いとの憶測が流れる
◎ 民主党のリード上院院内総務=オバマケア阻止盛る暫定予算案は支持せず
◎ フィッシャー・ダラス連銀総裁=先のFOMCで、国債買い入れプログラムを100億ドル縮小するよう主張、住宅ローン担保証券の買い入れプログラムは継続することを主張した FRBが緩和縮小を見送ったことで、信認は著しく傷ついた QE縮小の延期はきわめて僅差で、難しい決定だった QE縮小賛成は自分ひとりではない。複数いる
◎ NY連銀=固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポを初試行し、市場から118億1000万ドルを吸収→ 超低金利政策からの出口局面に備えて、短期金利をより適切に誘導するため新たなツールとして試験的に運用→ ダドリーNY連銀総裁は金融政策の変更を予見させるものでないと説明
◎ ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済の勢いが鈍化していることを示す証拠があり、米金融政策はもっと活発な経済活動を生み出すことに注力すべき。 国内の労働生産性は低下し、毎月の雇用創出の傾向は減速したようにみえ、状況の転換に向けた行動が必要。
◎ ロックハート・アトランタ連銀総裁=米国の非農業部門雇用者の増加数は、過去3カ月の平均で14万8000人と、過去12カ月の平均の18万4000人を下回り、労働生産性の伸びは、歴史的な水準をかなり下回って推移している。 一過性の現象で、需要が伸びれば通常の水準に戻る可能性があるが、労働参加率の低下は懸念材料で、経済の潜在能力の若干の低下を示唆している可能性がある。起業件数の減少など、米経済の勢いが衰えていることを示す徴候。
◎ ダドリーNY連銀総裁=債務上限引き上げに関する協議など、財政をめぐる問題が差し迫った最大の不透明要素で、政策当局は米経済の向かい風を力強く押し返す必要がある 労働市場の改善が継続すると確信がもてるまで、資産買い入れは縮小できない、量的緩和プログラムのいかなる変更も経済指標に基づく 米失業率は7.3%まで低下しいるが、失業率6.5%達成にはかなりの時間がかかる可能性があり、失業率の改善は「はるかに小幅な回復にとどまり、採用や求人数、離職率などの低迷を隠ぺいしている QE縮小には反対した 2%成長でも緩和縮小に必要な雇用の伸びは見込めないかもしれな
◎ ダドリーNY連銀総裁= FRBの緩和縮小は、米FRB議長が6月に示した緩和縮小の枠組み、今も変わらず→ 枠組みは、経済が改善を続ける限り、年内に資産買い入れの規模縮小に着手し、2014年半ばまでに買い入れを停止させることをFRBは引き続き目標
欧州発の材料
◎ ドイツ連邦議会(下院)選挙=メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が得票率約42%で大勝、絶対多数獲得にはわずかに届かず、大連立樹立に向け野党・中道左派勢力への説得を要する結果
◎ ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=過度のインフレ低下リスクがある、短期金利が上昇することを回避に、追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する用意がある→ 資金繰り改善は依然として域内の信用の量に反映されていない → EUR◎ ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=欧州の銀行の資金繰り改善は依然としてユーロ圏の信用の量に反映されれず、ECBは必要な限り金利を低水準に維持することを確約すると言明 長期流動性供給オペで得た資金を前倒し返済していることで銀行システムの過剰流動性が低下していることについて、状況を注視→ ロイターの試算では、欧州銀の過剰流動性は現在2210億ユーロの水準、過剰流動性が1000億─2000億ユーロの水準を下回ると、短期金利が現行0.5%のリファイナンス金利付近に上昇すると見られる。
◎ ドイツ連銀月報=ドイツ経済が今後数カ月も成長軌道をたどるとの見通しで、ドイツ経済が今後数カ月も成長軌道をたどるとの見通し
◎ リーカネン・フィンランド中銀総裁(イタリア紙)=必要であればECBが追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施し、金融市場の流動性を高める準備がある
英国発の材料
◎ ブロードベントBOE政策委員=失業率の下げが加速するようなら緩和政策の見直しも支持される。生産のデータは強く、英経済は予想以上の回復を見せている。ただ、生産の見通しは非常に不確実性が高く、フォワード・ガイダンスが雇用に焦点をあてていることを支持する。
中国発の材料
◎ 中国9月のHSBC 製造業PMI・速報値→ 前回と予想を上回り、AUD買いが強まる=51.2(予想50.9 前回50.1)
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