2013年8月8日木曜日

海外の市場参加者は、過去に円安を期待し、円高で損切りしたという、「裏切られ大きな傷を負った経験」に、テクニカルポイントを割り込むと、損切りをするケースが多い。

今週に入り、条件次第ながら、連銀総裁らによる資産買い入れの縮小を示唆する発言が多い。

8月5日にフィッチャー・ダラス連銀総裁、8月6日にエバンズ・シカゴ連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁、そして、今日8月7日には、ピアナルト・クリーブランド連銀総裁が、「最近のような労働市場の改善が続くなら、FRBは近く緩和縮小を始める可能性がある」と発言、9月のFOMCでその結論がでることが、期待されている。

ただ、市場の大きな反応は見られず。彼らは、狼少年ではないが、過去何度も「期待しては裏切られ」、その繰り返しで、今後の米雇用統計、成長率、インフレ率を確認するまでは、頭が分かっていても、体がついていけない状態となっている。

さらに、今はサマーバケーションの時期であることを考えれば、なおさらではないだろうか? ただ、引き続き堅調な米株、金利の上昇傾向を考えれば、ドル高の流れが変化したとは、考えられない。



最近の円高にしても、株価の下落によるところもあるが、株式市場では円高が要因とのコメントが多く、どちらが、鶏か?卵か? わからない。

海外の市場参加者は、過去に円安を期待し、円高で損切りしたという、「裏切られ大きな傷を負った経験」に、テクニカルポイントを割り込むと、損切りをするケースが多い。

昨日は、ついに96.50~75円を割り込み、96.32円の終値となったことで、円高傾向が続く可能性が高まっている。ドル円は、7月8日の高値101.53円から基本的には続落傾向にあり、100円の大台が徐々に重くなっているのが現実。

終値で、クリアに96.50円を割り込んだことで、6月13日の安値93.79円と、200日単純移動平均線の93.12のボトムを確認する可能性もやや強まっている。

結論として、目先は円高不安感が強い。が、負け惜しみも入っているが、円高が長く続くことも考えにくく、Weeklyチャートでは、97.41円を短期間で超えてくれば、買いの流れが復活。そうでなければ、残念ながら、さらに、円高への動きも、想定せざるを得ない。

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