FRBは遅かれ早かれFRBは量的緩和を終了するが、米国の金融政策が世界経済へ与える影響を考慮してほしい・・と、楼継偉中国財政相。
バーナンキFRB議長が7月10日に世界へ与えたメッセージは、「緩和で、予見できる将来においてかなりの緩和策が必要」とあった。
その影響に、7月10日NY市場の引け間際、7月11日のオセアニア市場の薄商いの中で、ドル売りが加速。昨日は、この朝一番で相場の方向性が決まった。
そして、終わって見ればドル安組=USDJPY(-0.74%)+EURUSD(+0.94%)+GBPUSD(+1.13%)+USDCAD(-0.95%)と、ドル安定組=AUDUSD(+0.18%)+NZDUSD(+0.16%)に分かれていた。
特に、EURUSDは、10日+1.52%、11日+0.94%、二日連続で大幅上昇とEUR高へと動いたが、一日の高値・安値の値幅では、10日218ポイント、11日244ポイントと、非常に振幅が大きく、2月25日以来の幅で、二日間連続で200ポイント超は今年を含めて、最近は経験していない。
それと、ECB月例報告では、ドラギECB総裁の記者会見の内容を世襲しながら、変化する物価安定見通しによって正当化される場合、ECBの主要政策金利が一段と引き下げられる可能性があると、一段の利下げ余地があることを強調。
バイトマン独連銀総裁は、相変わらずで、「ECBはフォワードガイダンスに縛られておらず、インフレ圧力が将来高まれば利上げも排除しない」、「フォワードガイダンスは金利の先行きに関する絶対的で上位にあるコミットメントではない」と発言している。
もっとも、ECBのフォワードガイダンスは毎月見直ししていくようで、今後の状況によって変化するようである。
AUDUSDは、一時0.93台近くまで上昇し、多くのAUDショートをあぶりだしていたが、終わって見れば0.9120近くまで下落。暫くは0.91~0.93のレンジに入りやすくなっている。
中国・アジア・欧州株のみならず、米株も上昇し、ダウ平均(15460.92+169.26+1.11%)とS&P500(1675.02+22.40+1.36%)はともに終値で史上最高値を更新し、債券利回りは低下へ。
それ以外にも、米輸入物価指数は4カ月連続でマイナスで、株高+債券利回り低下+ドル売りの材料はあった。
米財政収支は、1165億ドルの黒字で、財政状況の改善ペースが進み、税収の増加、歳出の削減、政府系住宅金融機関(GSE)による財務省への配当金支払いが寄与し、6月としては過去最高。
ユーロ圏では、ポルトガル大統領の介入で政治的な混乱がt深まり、ポルトガルの株価は下落。
カバコシルバ大統領は、「連立与党内の亀裂解消に向けた内閣改造案を拒否し、来年の早期総選挙に向け与野党で緊急協定を結ぶことを提案」 → EU・IMFからの支援プログラムの経済改革を6月に完遂し、後に、総選挙を実施することを確保することが狙いで、大統領は与野党のどの党も、支援プログラム完遂まで政権を率いる党として信頼していないことを示し、国内では強い批判の声が出ている。
余談になるが、グローバル・タイムズ紙(中国共産党機関紙・人民日報が発行)で、◎中国人民銀行が金利ゼロで5万元(8200ドル)から50万元を貸し出すとのうわさで、約1000人の借り手が支店に押し寄せたとある。中国南部広西自治区の北海市でうわさを聞きつけた人々が中銀の外に何日間も集まり、警察により解散させられたという。もちろん、中銀は個人の預金や融資は扱っていないことは常識だが、中国における金融知識の低さを物語っている一例とのこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿