バーナンキFRB議長の議会証言を明日に控え、やや慎重な行動が目立ったが、ポジション調整とやや弱まっている米成長率を意識してか、ドル売りが続き、米株も弱く、主要通貨ではEUR売り+AUD買いが続いている。
ただ、バーナンキFRB議長の議会証言は、雇用、成長のどこに焦点を当てるのか、不明で、狙い撃ちはできず。
オセアニア・アジア市場では、日経平均株価や豪州株(S&P/ASX200)、中国株は小幅上昇。NZの第2四半期消費者物価指数が、前年同期比0.7%と前回0.9%から低下、なんと13年ぶりの低水準となりながらも、NZD売りは弱く0.78以下の買いが続いたが、AUDUSDの上昇の影響を受け、
豪中銀議事録では、7月2日の理事会を受け、8月の0.25%の利下げを織り込みながらAUD売りへと動いた経緯があり、注目していた。全体的には強弱混在する議事録ながら、市場参加者は、「進行中の為替相場の調整を踏まえると、金融緩和が相当程度実施されており、メンバーは現在の政策スタンスが当面適切と評価」、「豪ドルの急落が時間をかけてインフレをやや押し上げるもが、一段の利下げを妨げるほどではない」をより意識したのか、AUDUSDは0.9100近辺→0.9160台まで上昇し、その後も堅調に推移している。
浜田内閣官房参与が「消費税増税について、来春の引き上げは2%にとどめて7%とし、その後、4~5年かけて10%まで税率を小刻みに積み上げるという緩衝策を提唱」、仮に予定が変更されれば、財政赤字削減期待が弱まり、アベノミクスにやや不安感を感じる。
欧州市場では、EURU STOXX50が-19.30-0.72%下落するなど、欧州株は弱い。
英消費者物価指数は、消費者物価指数の前年比は2.9%で前回を上回るが予想よりやや低く、2012年4月以来の高水準ながら、3.0%を下回る。HICP+コアCPI+RPI+RPIXの前月比は共にマイナスへと減少、一時GBPUSDの売りが強まるが1.0540台を維持し、結局はレンジ相場が続く。
独ZEW景況感調査の期待指数は予想・前回を大幅に下回り、一時EUR売りが強まるが直ぐに反発、景気期待指数=36.3(予想39.6 前回38.5)、現況指数=10.6(予想9.0 前回8.6)。ユーロ圏の貿易収支は輸入の減少で黒字幅が拡大=152億ユーロ(予想 前回141←149億ユーロ)、輸出1590億ユーロ・0.0%(前回1610億ユーロ)、輸入1438億ユーロ・-6%(前回1470億ユーロ)し、EUR買いの流れが続く。ユーロ圏の消費者物価指数の改定値は速報と変わらず。
米国市場では、ダウ平均株価が軟調に推移し、米消費者物価指数は、ガソリン価格の上昇に、予想・前回を下回るがドル買いは続かず、結局はドル続落が続いている=消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.6% 前回1.4%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比1.6%(予想1.6% 前回1.4%)。
米対米証券投資は、外国の政府と投資家の中長期金融資産取引額は4月が大幅にマイナス幅が縮小したこともあり、予想より赤字額が拡大=長期有価証券(株式スワップ等除く)は-272億ドル(予想-250億ドル 4月-218億ドル←速報値-373億ドル 3月-296億ドル)
米鉱工業生産と設備稼働率はほぼ予想通りで変わらず。米NAHB住宅価格指数は予想・前回を上回る=57(予想51 前回51)。
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