2013年7月9日火曜日

先週金曜日に発表され、予想外に強かった米雇用統計を期待した相場は、続かず。

先週金曜日に発表され、予想外に強かった米雇用統計を期待した相場は、続かず。

◎ドルインデックスは-0.28%と小幅ドル安で、先週金曜日の米雇用統計を受け+1.46%ドル高へ動いた流れは続かず。変動率では特に、NZDUSD=+1.20%と大きく、AUDUSD=0.78%、GBPUSD=0.45%と続き、EURUSD、USDJPY、USDCADは0.2%近くの小幅は変動にとどまった。

◎注目されたギリシャ問題では、ユーロ圏財務相が条件付けながら68億ユーロの融資を承認、8月のデフォルトが回避され一安心。ただ、ポルトガルでは債務再編のリスクが高まり、債券利回りは高止まりし、ドラギECB総裁の議会証言でも、「ポルトガルは経済状況が依然として圧迫され、社会的な困難が極めて深刻な国の一例」と発言。

◎ドラギECB総裁の従来の慣習を破って表明した、フォワードガイダンス(ECBの主要金利が長期間にわたり、現行水準もしくはそれを下回る水準になると予想する)に関して意見が分かれた。
ノワイエ仏中銀総裁は、「フォワード・ガイダンスはECBの責務と一致」と支持。
クーレECB専務理事は、「フォワード・ガイダンスは、コミュニケーション上の変化であって、金融政策の戦略変更ではない」。
トリシェ前ECB総裁は、「フォワード・ガイダンスの役割が重要だとは思わない」。そして、肝心のドラギECB総裁は議会証言で、「フォワードガイダンスは、市場の沈静化に十分な効果があるかはまだわからない」と発言。

◎市場の不安心理は続く。
エジプト・カイロの軍施設で衝突し、死者は42人。トルコ混乱で、トルコリラが最安値を更新したことで、強力な追加的金融引き締めの開始を宣言し、7回に渡り過去最大の総額22.5億ドルのドル売りを実施。

◎株式市場の動き
アジアでは日経平均株価が、強い米雇用統計を受け200円近く上昇して始まったが、弱いアジア・中国株に逆に前日比200円安まで下落し、14109.34-200.63(-1.40%)。

欧州では、逆への動きで株高。EURO STOXX50は2650.85前日比+54.8(+2.11%)と強く、ユーロ圏主要国株は堅調に推移し、日本株先物も上昇へ。

米国では、企業決算の期待もあり、ダウ平均株価は15221.81+89.39(+0.59%)と底堅く上昇傾向が続き、日経先物も14320まで上昇している。

◎主要通貨ペアの動き
USDJYPは、日本株の上下に連動しながらも、101.50台を高値に緩やかに円高へと動いたが、米雇用統計発表直後の水準を維持(100.70円近辺)し、引き続き円安傾向を維持。、

EURUSDは、1.2800の壁を破ることはできず。米雇用統計発表直後の安値1.2806を下回ることはできず、ギリシャへの融資が決定したが、1.2880台の上値は重く、買い戻しは弱い。

GBPUSDは、米雇用統計発表直後の安値1.4860割れを底値に、緩やかに買い戻しが入ったが、1.5000の大台まで買い上げる力は見られない。

AUDUSDは、0.9000の大台を意識しながらも、米雇用統計でも試せず、0.9040近辺の買いは厚く、0.9140台まで買い戻された。

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