ユーロ圏の総合PMIは改善・悪化の基準点の50を2012年1月以来、久々に上回り、フランス・ドイツも大きく改善し、イタリアの小売売上高の前月比は1年ぶりにプラス圏へ。米新築住宅販売は、5年ぶりの水準、前年同月比は20数年ぶりの伸び率で、価格は続落しているが、住宅ローン金利の上昇にもかかわらず、住宅市場の拡大が続いている。
中国のHSBCの製造業PMI・速報値は1カ月ぶりの低水準で、GDP目標の7.5%(ボトム7.0%)を維持するには預金準備率の引き下げが必要との思惑が流れるなど、新興国+AUD売りが強まる。
中国国務院は、景気下支えに、小規模企業に営業税と増値税(VAT)を8月1日から廃止し、輸出業者向けに一段の支援措置を実施していく方針を決定し、景気の底割れを防いでいる。
今日早朝に発表されたが、NZ中銀は政策金利2.50%の据え置きを決定、予想通り。 ウィーラーNZ中銀総裁は、「政策金利を2013年末まで2.5%に据え置く見通し」、「NZドルは引き続き高い」、「 中国と豪州で成長鈍化の兆し、米国と日本でより前向きな指標」と発言。予想通の結果で、サプライズはなく、NZDUSDの買いが一時強まった。
米株は注目の決算で、テクノロジー・ハード・機器や自動車が上昇、不動産や公益事業が下落し、結局は、ダウ平均は-25.50-0.16%の小幅安、S&P500は-6.45-0.38%で終了。欧州株は、強い経済指標にEURO STOXX50は+29.35+1.08%上昇。
欧米の債券利回りは上昇し、10年債利回りは独1.55%→1.65%へ、米国2.5%→2.58%へ、米2年債利回りは0.31%→0.35%と上昇した。金(-1.95%)と原油(-1.97%)は大きく値を下げた。
為替市場では、AUDUSDの下落が目立ち-1.44%、NZDUSD-0.82%、そして、USDJPYは+0.83%とドル高へ動き、他の主要国通貨でも小幅なドル高へ。円クロスでは、AUDJPYを除き、円安となった。
USDJPYは、相変わらず99.00~101.00円のレンジ内で推移しながらも、徐々に底固めし100円台で終了。
EURUSDは、強いユーロ圏PMIに大口のEUR買いが入り、1.32台を上回っても、イーガンジョーンズ(格付け会社)がドイツ格下げの可能性を指摘、伸びは鈍く再び1.32を一時割り込み、終わって見れば1.3200近く。
GBPUSDは、1.5300を超え、7月16日以来続いた上昇が止み、1.5400を3日間トライしながらも、失敗。
AUDUSDは、0.9000~0.9300のレンジ上限を、何度も、何度もトライしながらも、コモディティは弱く、逆にAUDロングの投げに、失敗。
円クロスをリードする、CHFJPYは、引き続き上昇傾向を続け、一時107円台まで上昇したが、終値では、失敗。CHFJPYが107円台でクローズすると、クロスの円売りが強まることが予想されるが、2極化しており、EURJPY+CHFJPY+GBPJYP組と、AUDJPY+NZDUSD+CADJYのコモディティ組とで、動きが分かれている。
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