さすがに、あす未明午前3時に発表の、米FOMC議事録の重要度は高く、動き難い中で、新興国・中国の景気減速を予想する発言は多い。
※中国の6月貿易収支の輸出・輸入共に前回・予想から大幅に低下し、第2四半期の中国景気減速を裏付けた
6月の貿易収支は271億ドル(予想278億ドル 前回204億ドル)と上昇したが、市場参加者が注目している、輸出前年比-3.1%(予想4.0% 前回1.0%)、輸入前年比-0.7%(予想8.0% 前回-0.3%)→ 前回5月は不正な輸出送り状を中国当局が取り締まり、急減していた。
※ドイツ経済技術省の月例報告では、中国経済の失速を懸念
◎中国が予想を上回り失速しているという兆しは強まっている ◎これによってアジアの今までの相対的に力強い成長が押し下げられる可能性がある ◎南米の勢いが弱まっていることを考えると、新興市場からの成長への寄与が減じる可能性がある ◎世界経済へのリスクが注目されている
※G20事務レベル会合では、最近の主要新興国(含む中国)の景気減速を懸念
◎今後の世界経済に悪影響をたたえかねない ◎中国やブラジルなどの主要新興国の景気失速感が強まり、G20で議論が交わされる見通し ◎今年下半期最大のリスクと言われる中国経済は、各国当局者が強い関心を示している、最近の経済の苦戦はもちろんだが、統計の信頼性などで当局関係者の見方は厳しいい
※前日(7月9日)ブランシャールIMF首席エコノミストはBRICSの高成長の減速を懸念
◎BRICSは何年にもわたり高成長を続けた後、減速しつつある ◎成長の伸びが鈍化しているにもかかわらず、インフレ率が低下していないことは、BRICSの成長が潜在成長率に近づきつつある可能性を示唆、これには重要な意味合いがある ◎新興市場国の成長は依然高水準にとどまるだろうが、危機前の水準を著しく下回る可能性がある
中国株は、弱い輸出入の数字に、金融緩和期待が強く上昇、上海総合2008.13(+42.67+2.17%)、日経平均株価は14416.60(-56.30-0.39%)
USDJPYは、株安と新興国の景気鈍化懸念に、円売りも鈍く、8日につけた101.50円から円売りが続かず、100.80円を割り込むとストップが加速、100円を割り込むと一時99.80割れまで続落、円の買い戻しが目立った。
21日の参院選を目指した円ショートポジションは、海外勢中心に積み上がり、98.75円のポイントを割り込むと更なる、ストップの売りが出やすくなるが、97円には大きな壁が控えている。
イングリッシュNZ財務相は、「中銀が利上げを開始すると、NZD相場が上昇する可能性がある」と警告。NZ住宅価格の高騰に、中銀が政策金利を引き上げるとの観測が続き、市場では引き続き来年初めの0.25%の利上げを織り込み始めている。
当局者は、利上げではなくマクロプルーデンス・ツールで対応を検討しているが、どうなることであろうか? 結果、リスク関連の材料に敏感はNZDは売りも弱く、金利引き上げ=NZD買いのリスクを抱え、動きは鈍い。
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