2013年7月10日水曜日

昨日の為替相場は2極化、本命は今日のFOMC議事録とバーナンキFRB議長の講演

バーナンキRRB議長が6月19日、「米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に債券買い入れを縮小する可能性がある」と発表、世界の金融市場を動かした、注目の米FOMC議事録が本日公表される。

また、本日、バーナンキFRB議長経済政策に関する講演が予定されており、金融緩和を近く縮小するとの思惑が広まり、相場変動は避けられそうにない。

昨日の為替市場は、主要国通貨安+コモンウェルズ通貨高、クリアに2局化。
EURUSD(-0.67%)+GBPUSD(-0.62%)+USDCHF(+0.94%)が弱くドル高、AUDUSD(+0.45%)+NZDUSD(+0.64%)+USDCAD(-0.30%)が若干強くドル安。結果、EURAUDは1.3900近くまで下落するなど、これら強弱の通貨ペアのクロスが動いた。

もっとも強いのはUSD(米ドル)でドルインデックスは高値を更新。株高にも主体性のないJPY(円)は、EURJPY(-0.50%)+GBPJPY(-0.39%)+CHFJPY(-0.76%)に対して円高、AUDJPY(+0.63%)+NZDJPY(+0.83%)+CADJPY(+0.48%)で若干円安。

※ユーロ圏のマイナス材料が目立った
◎アスムセンECB専務理事は、フォーワードガイダンスで、「主要政策金利を長期間にわたり現行水準もしくはそれを下回る水準に維持する方針で、期間は12カ月を超える」と、長期的な低金利を示唆。しかし、これに対して、ECBは声明で「特定の期間を示すことを意図したものではない」と否定したが、EUR売りの流れは変わらず。
◎S&Pは「イタリアのソブリン格付けを「BBB+」→「BBB」に引き下げ、見通しはネガティブ」と発表、EUR売りの流れが続く。
◎IMFの世界経済見通しで、2013年ユーロ圏の成長を0.9%に下方修正、ドイツ0.6%→0.3%に下方修正し、年内は景気後退が続くと予想。

※IMFの世界経済見通しでは、前回4月から下方修正、安倍晋三首相が掲げる経済政策「アベノミクス」は世界経済へのリスク。
◎世界経済見通し(前回4月)を2013年3.3%→3.1%、2014年4.0%→3.8%に下方修正→ 新興国の成長減速や、ユーロ圏の景気後の長期化が理由。
◎日本2013年1.6%→2.0%に上方修正→ 大規模な金融緩和が信頼感や民間需要を下支えしているが、構造改革を実現できなかった場合、投資家の信認が失墜する恐れがある。安倍晋三首相が掲げる経済政策「アベノミクス」は世界経済へのリスクになる可能性がある。
◎中国2013年8.1%→7.8%に下方修正、内需主導での成長に移行する中、中国の成長鈍化に伴うリスクは大きい、中国経済の鈍化は商品輸出国に打撃を与える可能性がある 
◎IMF首席エコノミスト→ BRICSは何年にもわたり高成長を続けた後、減速しつつある ◎成長の伸びが鈍化しているにもかかわらず、インフレ率が低下していないことは、BRICSの成長が潜在成長率に近づきつつある可能性を示唆、これには重要な意味合いがある

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