2013年7月23日火曜日

アジア市場から欧州市場の序盤にかけては、全ての主要通貨で値動きの乏しい展開が続き、日経平均株価は上昇(+120.47+0.82%)中国株も上昇(上海総合+39.11+1.95%)、ややリスクオンお流れと思われていたが、なかなか、一筋縄ではいかない。


アジア市場から欧州市場の序盤にかけては、全ての主要通貨で値動きの乏しい展開が続き、日経平均株価は上昇(+120.47+0.82%)中国株も上昇(上海総合+39.11+1.95%)、ややリスクオンお流れと思われていたが、なかなか、一筋縄ではいかない。

均衡が崩れたのは、欧州市場に入ってからで、欧州株は小幅上昇、USDJPY+USDCHF+EURUSDでドル買いが強まり、GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDでも弱いながらもドル買いへと変化した。

特に材料は見当たらないが、USDJPYの上昇が始まるころには、浜田内閣官房参与が「毎年1%など漸次的な消費増税に賛成、早すぎる増税は歳入減につながる懸念」、「急激な消費増税は、アベノミクスの効果が折れてしまう可能性」と円にとってはネタティブな材料が流れたいた。

EURUSDに関しては、プラートECB専務理事が「フォワードガイダンスのメッセージが明確にした通り、ECBの基準金利は一段と引き下げられる可能性がある」、「非標準的措置として、われわれは銀行に対する無制限の流動性供給を継続する」との発言も気になった。

また、AUDUSDに関しては、市場参加者のマインドとして、「豪中銀は豪ドル安と輸出支援で、追加利下げを実施する可能性があるが、金利水準は既に低く、非伝統的政策(量的緩和・資産買い入れ)を実施する可能性がある」との考え方もある。

米国に関しては、ブルムバーグ調査では、「7月18~22日の調査では、FRBが資産買い入れの規模縮小を9月に始めるとの予想が、先月44%→今回50%に増加」、「50%は2014年4~6月に資産買い入れを止める」との予想結果。

今月30日~31日のFOMCではサプライズのなさそうで、9月暫くは、サマーバケーション相場になる可能性があるが、8月2日と9月6日の米雇用統計をみながら、9月18日のFOMCで何らかのサプライズがあることを予想する市場参加者は多い。結果、大幅なドル安はなさそうで、ドル高基調が継続すると思われる。
(7月23日 午後7時)

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