バーナンキFRB議長が示唆した、年内に債券買い入れを縮小する可能性と、2014年の年央あたりに資産購入終了の可能性に翻弄されながらも、大相場に目が慣れてしまったことが原因なのか、円相場と日本株は極端な変動が押さえられている。
本日のアジア・欧州市場では、今のところリスク資産売り+安全資産買いの動きが強まり、本来ならば安全資産としての円買いに動くところだが、株高=円安のシナリオとで、材料はやや拮抗している。しかし、円高傾向が続く動きは、予想外に短い可能性があり、懸念材料としては、日本の財政立て直しの猶予時間がそれほど残っていないことが気がかりである。
また、本日発表された、日銀公表の資金循環統計では、企業(民間非金融法人)保有の現金・預金残高は、3月末で225兆円(前年比+5.8%)に拡大し、安倍政権が成長戦略を通じて経済を変革することが難しくなるとの見方が強まっている。
余談になるが、2012年度の株式分布状況調査では、個人株主数は4596万人(前年度比+4.8万人)と小幅増加し過去最高を更新したとあり、個人株主数が日本の人口に占める割合が37%近く、2.7人に一人が個人株主であることに驚いている。(数字だけの計算)
ところで、今後のドル円相場を考えるに、Dailyチャートを見てみたい。
Dailyチャートからは、103.73(高値)→93.79(安値)の23.6%を超えたことで、96.137でボトムアウトし、38.2%=97.59を超え、50.0%=98.76が上値のターゲットになっている。その前に、ボリンジャーミッドバンドが98.31に位置し、この水準が今日、今のところの高値になっている。
今日に限らず、当面は96.10~99.94のレンジ内での推移が予想され、短期では96.10~98.31、96.10~98.76のレンジが予想され、ストキャスティクスが買いへと変化したことで、押し目買いの相場が続くと見ている。
0 件のコメント:
コメントを投稿