大手投機筋を含め、投資家は、株ロング・円ショート・EURショート・GBPショート・AUDロング....などなど、正にポジション・クローズ一色。
USDJPYのMonthlyチャートは、1998年から続くドル安トレンドの上限で、今回の上昇局面のターゲットと考えていた105円~108円台を試すことなく、下落へと変化した。
2012年10月以来続いた、陽線(上昇)から、このままでいくと、9カ月ぶりに陰線へと転換し、ストキャスティクスは売り(月末まで未確定)へと変化する。これらを材料として、弱気なムードが強まることが、ある程度見越す事ができたのだが....!?
どうも、相場感での円安期待が強過ぎたことが要因なのか? 予想外に膨らんだポジションを、6月の期末要因で一機に爆発したのが原因なのか? 不明ながら、結果は、期待したソフトランディングの時間調整ではなく、ハードランディングのハードな値幅調整となっており、これは誰が見ても明らかで、相場の読み違い。
左図のMonthlチャートで、124.13円(2007年6月)→75.56円(2011年11月)の、61.8%=105.58円が、今回の上昇トレンドのターゲットで、達成することを期待していたが、今現在は見事に裏切られている。
右図のMonthlチャートで、77.13円(2012年9月)→103.73(2013年5月)の、23.6%=97.46で既にブレーク、38.2%=93.57円でこれが目先のターゲットになってくる。
そして、よりハードな値幅調整が続くと、50.0%=90.43円、そして、61.8%=87.29円となるが、どうも、相場感からは(市場参加者の期待値にもよるが)、このような円高を期待してはいけないと思えてならない。
黒田日銀総裁が「日銀は物価2%へ向けた国債購入で未踏の領域に足を踏み入れる」と宣言し、株高+円安のスタート地点で、今回の出発地点となる4月4日の水準(安値92.73円、前日終値93.04)に逆戻りの理論からすると、93円台が大きなポイントで、今回の円高局面のボトムと考えたい。
ちなみに、4月4日当日の日経平均株価の安値は12075.97円、前日終値は12362.20円で、非常にパラレルに動いている。
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