バーナンキFRB議長の発言が金融市場を動かし、抑制発言にある程度値を戻し、小康状態になっている。彼はFOMC後の記者会見で、FRBが現在月額850億ドルの規模で実施している資産買い入れについて→ 「経済の改善が続けば年内に買い入れ規模の縮小に着手し、買い入れを2014年半ばごろに終了させることが適切となる」との見解を表明していた。
相場は全て先取りし、周囲の意見に流され、思い込みで動くことが多い。市場参加者の思い込みは素直で、9月、12月のFOMCで緩和の縮小に着手し、来年には終了することを予想して、相場が動いた。
米経済指標も、かつて心配されたほど、弱くはなく、米雇用関連の経済指標もまあまあで、7月5日の米雇用統計の非農業部門雇用者数が、20万人を超えると9月のFOMCで緩和の着手に動くことが予想され、ドル買い=株安へ、10万人割れでは暫くは、緩和できず暫くは経済指標を見ながら。15~17万人だと、様子を見ながら12月のFOMCで緩和に着手との思惑になりそうである。
以下の図は米失業率と非農業部門雇用者数の1990年以降の推移で、現段階は失業率の目標6.5%に届かないものの、10%台の水準から大きく低下し、非農業部門雇用者数は15~17万人ていどで悪くない。
結果は、7月5日の米雇用統計はでは様子見ながら、周囲の緩和縮小観測を弱める発言に反して、米経済指標は比較的強く、ドル高傾向が続く可能性は弱まっていない。
日経先物のDailyチャートが三角持ち合いで除所に収束し、12870ー13420を抜けた方向に動きやすく、次の11870~1.2065、または、13700~14130へ動き始める準備段階に入っている。
USDJPYのDailyチャートは、引き続きレンジ相場、または、上昇トレンドを示している。レンジ相場では96.14~98.76のレンジで、上昇トレンドでは96.14~99.94のレンジに入りやすく、21日指数移動平均線は97.08に位置し、この水準を超えて推移していることで98.76を超えてくれば、99.94まで上昇する可能性が高い。
200日単純移動平均背は92.18円にあり、これを大底にして日々上昇し、買いの流れの継続を示している。スロー・ストキャスティクスは買いから、現状はハイバンド近くにあり、これが売り変化することは要注意で、買いから売りへ変化する可能性が高まる。
0 件のコメント:
コメントを投稿