週末金曜日(14日)は、株・債券・為替と、激しい値動きに翻弄された日々が続き、をの反動なのか、FOMC(19日)待ちなのか、久しぶりに狭い値動き(それでも、以前の通常取引よりは変動幅大きいが)となった。
木曜日にはヒルゼンラス氏(FEDウォッチャーWSJ紙)の記事で、債券買い入れの早期縮小を懸念する思惑が後退していた。
本日は、ビル・グロース氏(PIMC)は「7.6%の現在の失業率は高く、FRBが直ぐに緩和政策を解除することはない」とし、5月14日の「31年間続いた債券市場の強気地合いが4月29日に終わった」とのレポートも、「同じようなブルマーケットにすぐに戻る可能性は低いが、ベアマーケットが始まっているとは思わない」とやや修正した。
さらに、ロンドンフィキシング(日本時間午前零時)を直前にし、ラガルドIMF専務理事は「FRBは景気回復の支援で、資産買い入れプログラムを少なくとも年内は維持する必要がある」と発言し、ドル売りへと反応した。
結果は、やや不思議な値動きとなった。為替では円高へ大きく反応(USDJPY=-1.34%、EURJPY=-1.57%、AUDJPY=-2.05%、NZDJPY=1.92%)し、AUD+NZDの下落幅が目立った(AUDUSD=-0.71%、NZDUSD=-0.62%)た、他の主要国通貨は比較的小幅な値動きで終わった。
株式は米株が前日の上昇とは逆に下落(DJIA=-0.7%)、日経先物も下落(Nikkei225=12500、日経平均株価終値=12686円)。
このままでは、週明けの東京市場では、株安+円安方向への圧力が強まることが予想できたが、「日銀は不動産投資信託(REIT)の買い入れを、4月時点の年末の残高見通し1400億円を数十億~100億円ほど上回る規模まで拡大する構え」と、週末の新聞で観測記事が報道され、その圧力も弱まり、株+円相場では強弱が混在する値動きとなる可能性が高くなっている。
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