2013年6月17日月曜日

USDJPY? どこまで円の買い戻しが続くのか? 


USDJPY?

どこまで円の買い戻しが続くのか? 黒田日銀総裁のサプライズが始まった4月4日の相場→ 「始値93.039 高値96.412 安値92.733 終値96.330」が、一つのヒントにな可能性が高く、そして、97.60円を超えてくれば、円高も終了と考えたい。

以下は、USDJPYのチャートで、左がDaily、真ん中がWeekly、右がMonthlyのチャートになっている。

Monthlyチャートは、中長期的な円安相場に変化ないと見ているが、ストキャスティクスは、未確定(月末で判断)ながら売りへ変化する可能性が高まり、円の強気派と弱気派が混在する可能性が高くなっている。

Weeklyチャートは、ストキャスティクスは既に売り転換し、今はボリンジャ・ミッドバンドを割り込み、77.13→103.73の38.2%=93.57円、50.0%=90.43円まで、最大幅として考えなければならない。

Dailyチャートでは、93.79を底値にし、93.79~96.00円のレンジに収まり、この水準を基準にして、93.70~97.60、または、92.50~96.10のレンジで推移しやすくなっている。



相場感では、過去の円安がソフトな時間調整ではなく、ハードな値幅調整で進んでおり、円高への時間軸もそれほど長引く可能性は低いと考えるが、過去の円ショートと日本株のロングポジションの調整がどこまで、現在の円高トレンドを継続するかが多きなカギとなっている。

ポジションを考えれば、USDJPYの良いコストのロングポジションは88円~89円台で形成されており、95円超えの段階で、特に97~98円近辺でアベレージアウトし、コストでは92~93円前後の円ショートが多くいると予想される。

したがって、今後はこの水準が大きな下値のポイントとなり、この水準を狙う動きも当然予想されるが、1.これを付けられずに反転上昇し、円安へ動く。2.この水準を付けた後に反転する、この2つの選択肢が考えられる。

市場では、大幅な調整局面を予想するコメントもやや増えているが、6月の半期決算を前に大幅な調整が進むと、日本の参議院選挙を前後に再び円安へと向かい始める可能性が高まる。

また、現在円高への要因とされている、日本の財政赤字の拡大=アベノミクス失敗+日銀の超緩和策の期待失敗は、最終的に大幅な円安相場への道をたどることになることに、変わりない。

そして、最近の相場の焦点に、米FRBの量的緩和の縮小・停止をめぐり、市場では年内には難しいとの思惑が広まりつつあり、それを相場に織り込みつつある。

結局は、これからの円相場は、日本発=円相場の単独な動きもさることながら、米国発(FRB)の判断で相場が動くことは避けられず、バーナンキFRB議長の議会証言(6月17日・18日)や、FOMC(19日)待ちで、これらの結果次第では紆余曲折があるものの、最終的にドル高方向と円安方向への動きに変わりないと考える。



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