2013年6月27日木曜日

バーナンキFRB議長が「量的緩和の解除に向けた可能性を示唆」したことから始まった、波紋が広まり止まらず。ドラギECB総裁が金融緩和の継続を示唆し、EUR売りが続く。

バーナンキFRB議長が「量的緩和の解除に向けた可能性を示唆」したことから始まった、波紋が広まり止まらず。ドラギECB総裁が金融緩和の継続を示唆し、EUR売りが続く。

米国は金融緩和の解除へ動き、ユーロ圏や英国は金融緩和を継続、結果、ドル高+ユーロ安+ポンド安傾向が続く。日本は円安と異次元の金融緩和継続で、世の中は参議院選挙(7月21日予想)へ向けて大忙し。

しかし、米第1四半期GDP・改定値は大幅な下方修正に、金融緩和の解除期待がやや薄らぎ、米債券利回りは低下へ。

欧米株上昇、債券利回り低下、金価格続落、AUD+NZD+CAD上昇、EUR+GBP下落、JPYは動けず。 EURUSDはついに1.30を一時割り込み、クロスでもユーロ安。

◎ユーロ圏は金融緩和を継続する国で、ドラギECB総裁、ドンブレト独連銀理事、メルシュECB専務理事、ノワイエ仏中銀総裁と、緩和の継続の支持を表明し、金利上昇を押さえに動いている。

ドラギECB総裁は、フランス下院委員会で証言し「ECBは必要に応じて再び行動する用意がある」、「予想できる将来において金融政策は緩和的であり続ける」、「異例の金融緩和の出口は依然として遠い」と証言。

さらに、ドンブレト独連銀理事、メルシュECB専務理事、ノワイエ仏中銀総裁と、緩和の継続の支持を表明。→、EURは1.30割れまで一時下落し、欧米株も大幅に上昇し、リスク資産の買いが強まった。

◎英国では金融緩和を継続する国で、カッターBOE副総裁は「利上げは差し迫っていない」、イングランド銀行金融監督委員会(FPC)の半期に一度の金融安定報告書も、金利上昇のリスクを示していた。→ GBP売りが継続。

◎日本はといえば、自民・公明で待望の議席過半数獲得の可能性に、株高=円安が期待できるが、新興市場国からの資金逃避と中国の流動性ひっ迫のリスクが残り、安全資産=円高の動きに、綱引き状態で、7月5日の米雇用統計までは動けず。→ USDJPYはトレンドがでず、レンジ。

◎BISの年次報告書(先週末発表)「各国中銀は市場の混乱を恐れて量的緩和策などの解除を遅らせてはならない」とのあり、金融緩和解除の思惑を増幅させていた。多くから非難を浴びたのであろう、カルアナBIS総支配人は「出口の時期については各国の中銀がそれぞれ決定すべきであり、FRBの刺激策縮小に対する市場の反応は行き過ぎだった」と火消しに動いた。

ただ、「計画を遅らせるても状況が改善する保証がないほか、債務水準が上昇する恐れがある」と、そのリスクも忘れずに付け加えていた。

◎昨日は、中国人民銀行は、シャドーバンキングシステムの信用ん伸び押さえる動きをしたが、流動性がひっ迫していた。前日に、ようやく重い腰を上げ、資金の供給を声明で発表、実施したことで、昨日は中国株が上昇。しかし、上昇力はっ弱く不安が残る。

◎世論の支持がなかったようですね。オーストラリア労働党党首選挙で、ラッド前首相がギラード首相を破り勝利(57対54票)。しかし、為替市場ではAUDUSDは上昇? 

◎リーマンショックでデリバティブが悪といわれ、記憶に新しい。まだ、イタリアという国ではそれが隠れていたんですね。FT紙とイタリア紙ブブリカ(イタリア財務相の報告書)「ユーロ圏債務危機の最中に再編したデリバティブ取引で80億ユーロの損失が発覚」

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