2013年6月26日水曜日

昨日は、中国+米国が主役

昨日は、中国+米国が主役。中国株の連日の大幅下落も、中国人民銀行が資金供給を発表(実際に資金を供給し)、株価は、ほぼ値を戻し事なきを得た。米国では耐久財受注・住宅関連・信頼感指数の数字が強く、米株が上昇し、リスク資産もひとまず安泰。

為替相場は、主要国通貨+円クロスは小幅な変動にとどまる。引き続き、バーナンキFRB議長がFOMC後の記者会見で示した、「米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に債券買い入れを縮小する可能性」との発言の真意を問うために、7月4日の米独立記念日の翌日5日の米雇用統計の改善傾向を確認が必要となってくる。

また、引き続き、ドル高+円安傾向は変わらずと判断。リスク要因としては、米強制歳出削減の影響と、中国や新興市場国で金融不安で、リスク要因が高まれば、安全資産としての円買いが強まり、円クロスでの円買いが強まる。結果として、ドル円相場の上値は重くなることも想定しなければならないが、その可能性は少ない。

米雇用統計の結果で、再び相場が急変することは避けられない。それまでは、ひとまず小康状態が続くことになりそうである。資産買い入れの縮小開始の有無を判断し、9月なのか、12月なのかは不明ながら、その可能性の高低で相場が動くことになる。

昨日は、任期終了が近い、キングBOE総裁の発言がなぜか興味深く思えた。
「FRBが資産買い入れを停止する時期を示したことで、市場は各国の中央銀行が利上げを開始する時期を過剰に解釈している。経済の状況によっては緩和策をある時点で縮小させると発言しただけで、金利を引き上げなくてはいけない時点まできているという考え方は時期尚早」

そう思いながらも、米経済指標の改善傾向が続き、非農業部門の雇用者数の増加傾向が維持できれば、量的緩和の解除に動き始めることは間違いない。

アジア市場では、日経平均株価は12969.34(前日比-93.44-0.72%)と下落。中国株は弱く上海総合は一時前日比-113.38の1849.65まで下落、市場に不安心理が広まったが、中国人民銀行が「一時的に資金不足に陥った銀行に、必要なら資金を供給する」と異例の声明を発表、事なきを得、1959.51と前日より僅か3.52-0.18%の水準まで戻して終わった。

欧米市場では、米経済指標が強く、米株は上昇し(日経先物も買われ一時13160まで上昇)、ややドル買いが強まったが、総じて小幅な値動き。

◎耐久財受注=前月比3.6%( 予想3.0% 4月3.6←3.5%)、除く輸送機器=前月比0.7%(予想0.0% 4月1.7%←1.5%)→ 予想を上回る
◎S&P/ケース・シラー住宅価格指数(米20都市)=前月比1.7%(予想1.2% 前回1.2%)、前年比12.1%(予想10.6% 前回10.87%)→ 予想・前回を上回り、2006年3月以来の大幅な伸び率 
◎新築一戸建て住宅販売=47.6万戸(予想46.0万戸、4月46.6←45.4万戸)、前月比2.1%(予想1.3% 4月3.3%←2.3%)→ 予想・前回を上回り、2008年7月以来の高水準で、住宅市場の回復を裏付ける 
◎CB消費者信頼感指数=81.4(予想75.2 前回74.3←76.2)、現況指数=69.2(前回64.8←66.7)、期待指数=89.5(前回80.6←82.4)→ 予想・前回を上回り、2008年1月以来の高水準で、雇用の改善期待も強く、労働市場に楽観的な見通しが広まる。

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