世界中が注目したFOMCでバーナンキFRB議長は「米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に債券買い入れを縮小する可能性がある」と発言。
結果、ドル高+株安+債券利回り上昇。ドル全面高で、EURUSD=1.3416→1.3260台、USDJPY=95.17円→97円台。日経先物が13200→13460→13100割り込み、米株(DJIA)15320→15112.11まで急落。米10年債利回りは1年2カ月ぶりの高水準2.303%まで上昇。
今後も、「量的緩和解除=ドル高」のシナリオが続く可能性が高くなっている。 EURUSDはクロスでのユーロ買いがどこまで続くかが焦点で、1.35~1.36台は先に、ドラギECB総裁がユーロ高の警戒感を発した水準に当たり、この水準のEURUSDは要注意。
もしかしたら、決算時期に当たる季節的な要因によるEUR買いかもしれず、そうならば来週までの動きになる可能性も。いずれにしても、EURはクロスで引き続き上昇を予想。
逆に、AUDUSDは続落。EURAUDの買いが引き続き継続し、AUDUSDはついに0.9400に続き、0.9300の大台を割り込み、底値が見えない。しいて言えば、0.9000で止まるか?
USDJPYは、大幅な円ショートのポジション調整もほぼ終了。後は、再び円安トレンドに戻ることを期待したい。過去の恐怖感から、一本調子の円安相場も難しいかもしれないが、時間をかけながら、ゆっくりと! 気がつけば100円台を回復?
FOMCの内容では、政策金利(FF金利)は0.0%~0.25%と、月間850億ドルの債券購入ペースを10対2で決定。
バーナンキFRB議長の記者会見
米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に債券買い入れを縮小する可能性がある。経済見通し正しければ、2014年の年央あたりに資産購入終了の可能性を指摘。
労働市場とインフレの見通しの変化に応じて、資産購入ペースを加速あるいは減速させる用意がある(再度表明)
住宅ローン担保証券(MBS)を売却することを、FOMCの大半のメンバーが支持していないが、長期的に限定的な売却はあり得る。
経済成長は緩やかなペースで継続し、失業率は徐々に低下 ◎景気と労働市場の見通しに対する下振れリスクは昨年秋以降小さくなってきた。
資産購入ペースを加速あるいは減速させる用意があり、条件は、失業率が6.5%を上回り、向こう1~2年のインフレ率予測値が2%を0.5ポイントを超えて上回らず、中長期におけるインフレ期待がしっかりと抑制さていること
FOMC予測
◎失業率は2014年末までに6.5~6.8%に低下→ FOMCが政策金利の引き上げを基準とする水準に達する可能性 ◎19名のFOMC参加者で、15名が2015年年以降の利上げを予想(3月時点は14名で1名増えた)、2013年1→2名、2014年3→4名、2015年13→14名、2016年1名変わらず
FOMC予測(3月20日→6月19日)
◎GDP予想中央値、2013年2.3~2.8%→2.3~2.6%、2014年2.9~3.4%→3.0~3.5%、2015年2.9~3.7%→2.9~3.6% ◎失業率予想中央値、2013年7.3~7.5%→7.2~7.3%、2014年6.7~7.0%→6.5~6.8%、2015年6.0~6.5%→5.8~6.2% ◎PCE価格指数予想中央値、2013年1.3~1.7%→0.8~1.2%、2014年1.5~2.0%→1.4~2.0%、2015年1.7~2.0%→1.6~2.0%
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