2013年6月18日火曜日

FOMCを前にして、週明けの金融市場は小康状態

激しい先週の金融市場の変動が過ぎ、19日のFOMCを前に、ようやく市場の落ち着きが見られた。徐々に、海外ファンド勢の大幅な、パニック的なポジション調整も終了に近づいたのか、動きが緩慢となっている。

市場の焦点はFOMCに集約され、FOMCの債券買い入れの縮小なのか? 将来の縮小を示唆するのか? それとも、全く現状維持なのか? その結果を待ち、息を凝らして次の行動に移る準備をしている。

昨日は、債券市場も大幅な変動はなく、欧米株価は堅調に推移し、日経先物も13050と現物株の終値よりもやや値を上げて終わった。その影響もあり、為替市場ではやや円安へと動いたが、先週の大相場の比ではない。

堅調なEURが目立ち1.3400を前に上げ止まっているが、クロスからのEUR買いが支援し1.3500の大台を狙う勢いが続き、テクニカルではややピーク感が強まりながらも、下げ幅は限定的で、徐々に通貨当局の反応を試す動きに向かっている。

株価の大変動も収まり、ようやくUSDJPYも変動幅が縮小し、94円以下は買い→95円台は売りの狭いレンジに収束し、98.30を維持することができれば、97.50まで上昇する可能性が高まる。

その中で、相変わらず、EURAUD+EURNZDの売りが続き、AUDUSD(-0.3%)+NZDUSD(-0.70%)下落し上値は重く、AUDJPY+NZDJPYでも伸び悩んでいた。高金利によるメリットを秘めながらも、大幅ロングのポジション調整がどこまで進むのか? 

米国発の経済指標では、NY連銀製造業景気指数=7.84(予想0.0 前回-1.43)と、非常に強い数字となったが、雇用・週平均労働時間や新規受注は減少したことで評価はそれほどでもなく、NAHB住宅市場指数=52(予想45 前回44)→ 2006年4月の7年ぶりに50を超え、伸び幅は2002年9月以来で最大で、住宅ローン金利の上昇前に駆け込み需要が増加、建設業者が住宅市場の状況改善を反映している。

G8からは、日本は「信頼ある中期財政計画の策定という課題に取り組む必要がある」と指摘され、メルケル独首相も「日本が構造改革に関して非常に積極的に考えていることを聞けたことはとても重要だった」と発言。安倍政権に強いプレッシャーを与えている。

0 件のコメント:

コメントを投稿