今週の注目点
多くの人が語っているように、今週のメイン・イベントは7月5日(金曜)の米雇用統計で、失業率・非農業部門雇用者数の発表を見守っている。
7月4日(木曜)は米独立記念日で休場となり、7月の最初の週であり、大きくポジションを傾けることは難しくなっている。 同じ4日に開催される、BOE金融政策委員会とECB理事会は、共に現行の金融政策の据え置きが予想され、間違いないと思われる。
ドラギECB総裁の記者会見
いつもながら、注目はECB理事会後のドラギECB総裁の記者会見で、サプライズな発言がなければ、大きな変動も期待薄。
しかし、その可能性は非常に低いが、先週金曜日に、ECBスポークスマンが否定したニュースを思い出す。南ドイツ新聞が「ユーロ加盟国が債券と対象に、新たな債券買い入れプログラムの導入を検討」と報道していた。
中国のシャドー・バンキングは相場のブラックジャック
人民銀行が金融市場の引き締めに動きだし、短期金利が急騰し中国株が急落した、中国のシャドー・バンキングに絡む問題。
中国人民銀行が「一時的に資金不足に陥った銀行に、必要なら資金を供給する」ことを発表、周小川・中国人民銀行総裁は「妥当な融資方針を維持するように金融機関に指導する方針」と、市場の動揺を押せえ、資金供給に努め、最近は株価も安定してきているが?
この問題の解決に、米格債を売却して資金を調達する可能性が指摘されている。FRBは資産買入枠の縮小への動きの可能性に市場が動揺している、このタイミングは最悪。
仮に中国が米国債を売却することにでもなれば、予想外に米金利が上昇し、今度は、米株も下落し、安全資産へと資金が動き続ける可能性が高く、ドル高+円高+ユーロ高、AUD安+NZD安+CAD安へと動くことになる。
しかし、中国は「中国人民銀行がシステミックリスクを生じさせないと宣言」しており、手腕を期待したいのと、心配な気持ちと複雑な心境。
FOMCを最初に戻り、考えたい
振り返ること6月19日、FOMC後のバーナンキFRB議長の記者会見。 議長は、米経済が予想通りのペースで拡大すれば→ FRBは年内に債券買い入れを縮小する可能性がある。 さらに、経済見通し正しければ→ 2014年の年央あたりに資産購入終了の可能性も。。。。。
つまり、米経済が予想通りのベースで拡大する必要と、経済見通しが正しいことが、資産買い入れの縮小と終了の大前提。
先に、ラガルドIMF専務理事は、「議長が恐らくやっていることは、アナウンス、シグナル発信、期待を織り込ませる、期待の管理といった作業。 だが、市場がこれほど激しく反応を示すときはこうした作業は極めて困難になるものだ」と。バーナンキ議長は市場にシグナルだけを発信していた。
今週の米雇用統計の数字は、当然のことながら出て見なければ、わからない。市場予想は、失業率7.5%、非農業部門雇用者数16.5~17.0万人。仮にこの数字ならが、今まで通り、市場は9月、12月のいずれかのFOMCで解除に分かれることになりそうである。
そして、為替市場では、今後の米経済指標で相場が変動する動きが続き、遅かれ早かれ、資産買い入れの縮小へと動くことを期待しながら、ドル高の流れが続きそうである。
0 件のコメント:
コメントを投稿