市場では、人民銀行がシャドーバンキンの規制強化に流動性を絞っていたが、一昨日の声明で必要なら資金供給を続けることを表明、中国株の売りも落ち着いている。ただ、株価の戻りは弱く、不安定な状態に変わりない。
日本株は、東京証券取引所が公表したデータで、海外投資家が3週連続で日本株を買い越ししていたことが分かり、菅官房長官が「アベノミクス効果で、経済が上向き、2012年度の税収が1.3兆円上振れを期待」と発言。前日の強い米経済指標や、中国株の売りも弱まり、日経先物の上昇を受けた動きが続いた。
USDJPYは、日経平均株価の大幅上昇や日経先物の続伸の影響に、円売りが強まり、98円台へ突入。レンジ相場から、中国の需給ひっ迫が落ち着き、中国株が持ち直せば、緩やかな上昇トレンドへ移行する段階にきている。
NZ中銀の報告では、5月に中銀のNZD買いが9000万ドルと発表。つい、4月にはNZD高を危惧し、5年ぶりとなる2.56億NZドルの売りを実施したばかりであった.。利食いとの観測もあるが、NZDUSDを中銀が買い戻しできる範囲に入ったことは、新鮮で、ついその理由を拡大解釈してしまう。
スペンサーNZ中銀副総裁は「住宅市場の過熱をおわ得るために、利上げではなくマクロプルーデンス・ツールで対応を検討」と発言、金利上昇=NZD高も避けたいようである。
「マクロプルーデンス・ツール」、聞きなれない言葉だが、興味があれば以下を → http://www.dic.go.jp/katsudo/chosa/yohokenkyu/201205-14/14-2-2.html
欧州市場に入ると、ドイツの失業者数は-1.2万人(予想0.8万人 前回1.7←2.1万人)と減少、ユーロ圏景況感指数=91.3(予想90.3 前回89.5←89.4)、業況感指数=-0.68(予想-0.65 前回-0.75←-0.76)比較的強く、弱いながらもEURの買い戻しが強まっている。
EURUSDは、昨日、1.30の大台を一時割り込んだことで、目先は利食いの買い戻しが強まっているが、通常の底値反発の急上昇も弱く、目先に迫った半期末の季節要因も無視できず、下値不安が引き続き残り、1.2880近辺がターゲットになっている。
GBPUSDは、第1四半期GDP確報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回0.6%)と、前年比は下方修正され、経常収支=-145.12億ポンド(予想-118億ポンド 前回-136.17←-140億ポンド)→ 赤字額が拡大。EURGBPの買いが激しく、ポンド売りの流れが止まず、ついに1.5300を割り込む。
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