2013年6月2日日曜日

5月28日時点のIMMポジション

5月28日時点のIMMポジション

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が公表した、5月28日時点の通貨先物取引(IMMポジション)では、引き続き円ショートが増加し、ユーロ、スイスフラン、豪ドルのショートも増加した。逆に、ポンド、カナダドルは減少し、唯一プラスとなったNZドルのロングは減少、メキシコドルを除く、7通貨のネット・ショートポジションは-349,565(前週-321,520)とドルロングポジションがさらに積み上がっている。



ネットでのドルロングへの転換は、今年3月26日からで、黒田日銀総裁が衆議院財務金融委員会で、「量と質で大胆な金融緩和を進める」と発言内容を強めた日に当たり、キプロス救済でもめ、EURUSDが下落し始めた時期にも当たる。多少の増減はあるがほぼ毎週ごとに、ロングポジションが拡大している。

市場参加者のセンチメントでは、ドル高志向を選択し、円安思考と合わせ、この大きな流れが続いていることが、結果論で推測できる。




この流れが、変化するきっかけとなるのは、引き続き、FRBの量的緩和の出口をめぐる動きと、それらの発言で、市場はある程度、解除を期待することを先取りしている。円の要因としては、7月の参議院選挙の自民党大勝期待=円安の継続。これらが否定されることになれが、ドル高=円安の動きが大きく変わることになる。

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