日経平均の暴落(前日比-1143.28円-7.32%)は別としても、オセアニア(豪株-102.92-1.99%)・アジア(香港ハンセン-591.40-2.54%)・欧州株(EURO STOXX50-58.23-2.05%)は軒並み下落していた。ドルインデックス(DXY)は、-0.55-0.65%下落、原油(0.26+0.28%)+金価格(+20.0+1.46%)は上昇。
心配された米株は、強い米経済指標(新規失業保険申請件数=34.0万件予想34.6万件)+新築1戸建て住宅販売(前月比+2.3%予想1.9%)とHP株(+17.1%)の大幅上昇に助けられ、ブラード・セントルイス連銀総裁=景気支援策の解除開始はそれほど差し迫っていない、ウイリアムズ・SF連銀総裁=QE縮小には更なる改善が必要と、債券買い入れの縮小期待が弱まり、小幅下落(DJIA-12.67-0.08%)にとどまり、安心感が広まる。
日銀の金融政策に対して、不気味な発言が気になった。
バイトマン独連銀総裁は、「金融政策が困難な領域に押し込まれる可能性があることを日本の例でわかる、日本に実験での検討を祈る」と、日本の将来を懸念。同様の発言はドイツ議員からも出ている。
もし、彼らの懸念が、杞憂デはなく現実のもとのなれば、USDJPYはどこまで上昇することになるのであろうか? 考えるだけでも寒気がする。
6月のECB理事会で、下限金利0.0%→マイナス金利の可能性がEUR相場に影響を与えている。ノボトニー・オーストリア中銀総裁は「ECBは6月に最新の予想を公表し、これが金利政策の決定に役立つだろう」と指摘、3月予想はGDP2013年-0.5%、2014年1.0%。この水準の変化が即、EURUSD相場に影響を与えることは避けられない。
NY連銀報告書では、2014年GDP=3.25%近くへ上昇、2014年失業率は年末に6.5%に低下、2013年第4四半期は平均7.25%、2013年年物価上昇率は年内さらに鈍化し、2014年目標2.0%に上昇とある。引き続き好調な米経済が期待され、ドル高の流れは変わらず。
USDJPYは、一時101円を割り込み2.74円の下落値幅となったが、終値はかろうじて102円を維持、基本の円安は変わらずだが、円ショートの取り残しが高値圏であり、最近の値動きから102円近辺の円ショートポジションが多く、積極的に動き難い。
EURUSDは、1.28を維持し買いの流れが続き、終値ベースでは5営業日ぶりの高値圏だが、前日の高値1.30を超えられず、ECB理事会の決定を気にしながら、引き続き1.28~1.30のレンジ内で動く可能性が高い。
AUDUSDは、二日続けての大相場。一時184ポイント近く下落し0.96を割り込んだが、終値ベースでは前日を上回り、0.9750近くまで値を戻した。ようやく実需の買いに下げ止まり、0.96~1.0のレンジに入りやすい。
USDCADは、一時1.0286と100ポイント超のCAD安となったが、前日に続き1.04を超えられず、1.03近辺で終了した。1.03台の維持を失敗すると、1.02~1.03のレンジに入りやすい。
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