今週のメインイベントは、17日(木)日本時間18日午前3時のFOMCで間違いないだろう。市場では政策金利のFFレートを0.25%引き上げ0.5%を見込む動きがやや優勢となっている。いずれにしても、利上げと据え置きとの予想差は拮抗しており、どちらに転んでも株式・債権・為替市場へのインパクトは大きいと思われる。
また、イエレンFRB議長の記者会見(午前3時30分)と経済見通し(午前4時)も発表され、すべてを見て判断せざるを得ない状況も考えて置く必要もある。
それ以外では、特に以下を注目したい。
【9/15(火)】
豪中銀議事録は、9月1日発表分で、政策金利を2.0%で据え置くことを決定。金利見通しについて新たなガイダンスを示さず、中国の動向にも具体的な見解は示されなかったが、今回の議事録を注目したい。
日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見では、決定会合では政策金利 0.0-0.1%、マネタリーベイス・コントロール(年間) 80兆円の据え置きが予想されているが、日本経済に対し弱気な見通しが強まる中で、追加緩和の可能性があるのか、注目深い。
米小売売上高は、前月比予想0.3% 前回0.6%、除く自動車・前月比予想0.1% 前回0.4%と、やや低下が予想されており、相場変動の可能性が高い指標となっている。
【9/16(水)】
英雇用統計は、失業率=予想2.3% 前回2.3%、ILOベース雇用統計(5-7月)=予想5.6% 前回5.6%、失業者数推移=予想-5000人 前回-4900人、平均賃金(含むボーナス・(5-7月))=前年比予想2.5% 前回2.4%、平均賃金(除くボーナス・(5-7月))=前年比予想2.9% 前回2.8%と、賃金が予想外に強いと再び来年の利上げ期待の拡大に、ポンド買いが強まる可能性もある。
米消費者物価指数は、前月比予想0.0% 前回0.1%、前年比予想0.2% 前回0.2%、コア前月比予想0.1% 前回0.1%、コア前年比予想1.9% 前回1.8%と、予想では前回とほぼ変わらずとなっている。FOMCの直前の発表だけに動きは鈍そうである。
【9/17(木)】
NZ第2四半期GDPは、前期比予想0.6% 前回0.2%、前年比予想2.5% 前回2.6%と、前期比は上昇が見込まれているが、逆に前年比では低下の予想となっている。いずれにしても、NZ中銀による追加緩和の可能性を秘めているだけに、結果に素直に反応することになりそうである。
英小売売上高指数=前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想3.9% 前回4.2%、除く自動車・前月比予想0.2% 前回0.4%、除く自動車・前年比予想3.9% 前回4.3%。いつもながら、短期的な相場変動は期待できる。
FOMC、イエレンFRB議長の記者会見、FOMCの経済見通し
【9/18(金)】
カナダ消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.1%、前年比予想1.4% 前回1.3%、BOCコア前月比=予想0.6% 前回0.0%、BOCコア前年比予想2.5% 前回2.4%。前月比は前回と変わらずながら、前年比・コア前月比・コア前年比と若干ながら上昇が見込まれている。
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