2015年9月3日木曜日

2015年9月3日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

崩れる通貨ユーロ。 悪いのは新興国市場の低迷と原油安。


ECBは政策金利を据え置き、インフレと成長見通しを引き下げた。ドラギECB総裁は、インフレ下振れリスクは原油価格の下落が、ユーロ圏経済の低成長は新興国の景気鈍化が原因。

バランスシート調整で経済は圧迫され、QEで購入できる1銘柄当たりの上限を引き上げ、QEを2016年9月以降も実施する可能性を示唆。

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その、サプライズな影響に、EURUSD1.1230→1.1110、EURJPY135.00→133.10まで下落。

欧米株価は上昇。中国・欧州の景気伸び悩みの影響いFRBの早期利上げの可能性が弱まるとの思惑もあり、ドル売りの流れが強まり、AUDUSD+NZDUSDは上昇。

原油価格も大幅上昇し、USDCADは1.3260→1.3150台へ急落、カナダドルは上昇し、米ドルは下落。

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ECB理事会は、上限金利(限界貸出金利) 0.00%、下限金利(中銀預金金利)-0.20%、
政策金利0.05%の据え置きを決定、予想通り。

ドラギECB総裁=新興国市場低迷が景気鈍化に反映し、成長とインフレ見通しに新たな下振れリスクが台頭。月額600億ユーロの証券買い入れ上限は変更しないが、1銘柄当たりの買い入れ上限を25%から33%に引き上げた。

ドラギECB総裁=インフレ見通しが大幅に悪化や金融引き締まりがあれば、全ての利用可能な手段を活用する。QEは2016年9月以降も実施する可能性。インフレ見通しの変更、原油価格が主因。

ドラギECB総裁=景気回復は緩やかながらも続く見通し。

ドラギECB総裁=ユーロ圏成長はバランスシート調整で圧迫される可能性。非常に低水準のインフレが続く見通し。

ドラギECB総裁=経済見通しの下方修正は、対外需要の減少が主因で、新興市場の動向、成長にさらに悪影響及ぼす可能性。経済見通しへのリスクは下向き。

ドラギECB総裁=インフレ予測には下振れリスクがあり、インフレ見通しの変更は、原油価格が主因。

ECBスタッフ予想=新興国経済の減速と原油安に、インフレ、成長率見通しをともに引き下げた。
GDP=2015年1.5→1.4%、2016年1.9→1.7%、2017年2.0→1.8%
CPI=2015年0.3→0.1%、2016年1.5→1.1%、2017年1.8→1.7%

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