今週の為替相場を考える(4月13日~4月17日)
FRBの利上げ時期の不透明感が相場変動の主因となっています。本当に6月に利上げを開始するのか? それとも、9月なのか来年になるのか? 米金利と株式市場を含めその開始時期の思惑で、為替相場が変動することは間違いありません。
イースターの長い休暇前のポジション調整も終わり、ポジションの調整が十分進んだ中での思惑は、最近の弱い米経済指標が、本当に悪天候やドル相場、エネルギー価格の変動による一時的なものなのでしょうか?
FOMCのメンバーもこれに対して意見が完全に分かれており「じゃあ、もう少し経済指標の結果を待ちましょうか?」と思われてなりません。
その後に発表された、米非農業部門の雇用者数は悪くドル売りへと動いたものの、米求人労働異動調査(JOLTS)では逆に改善傾向が見られ、さて、本当はどっちなのでしょうか?
結論として相変わらず、今後の米経済指標で相場が一喜一憂することは間違いありません。
市場センチメントは強すぎるドルに対しての警戒感が潜在的に残っていることで、一時的にドル売りセンチメントへの変化や、ドル先安期待が高まることも考えやすいことも事実でしょう。
しかし、ドル高による米企業業績の悪化や、輸入物価指数の上昇も、それほど顕著に表れず、それに同意することも難しいと思っています。
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今週の米国発の注目材料
14日(火)米小売売上高、
15日(水)米NY連銀景況感指数、米鉱工業生産、NAHB住宅市場指数、ベージュブック。
16日(木)米住宅着工・建設許可件数、米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況感指数、FOMCメンバーの発言→ 特にフィッシャFRB議長の発言には意注意!
17日(金)米CPI、ミシガン大学消費者信頼感指数、米景気先行指数。
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今週は、米国以外の材料も多く、それぞれの通貨ペアによっても動きが変わってくる可能性が高いと思われます。
EURUSD
15日(水)には、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見があります。
政策金利0.05%、上限金利・限界貸出金利0.30%、下限金利・中銀預金金利-0.20%の据え置きを予想されていますが、ドラギECB総裁記者会見の記者会見は重要ですが、最近の強い経済指標はQEの影響によるセンチメントの変化に、ネガティブな発言をするとは思えまず、EUR相場の下支えになることが予想されます。
危惧するのは、ギリシャ政務問題だけです。IMFの支払は済ませ、緊急流動性支援(ELA)の上限を12億ユーロ引き上げを承認しています。にもかかわらず、ギリシャはEUR相場の足を引っ張っていることは間違いありません。
ポジティブに考え、仮にこの問題が決着でもするのとになればEURUSDは200~300ポイントぐらいは上昇するのですが、その可能性はあい変わらず非常に低く、ネガティブに考えれば、逆にギリシャ現政権は解散に追い込まれ、各国は政治的な判断を迫られる可能も残っています。
となると、EURUSDは先の高値1.1050を超えることは難しく、1.0450~1.1050のレンジでの取引が続く可能性が高いと思われます。(EURUSDのWeeklyチャートを参照)
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GBPUSD
5月7日の英選挙では、スコットランドのイメージがダブり、英国野党・労働党のミリバンド党首が「英国に住む富裕層で恒久的住所が国外にあると見なされた人の所得の一部を課税対象から控除する制度を撤廃すると約束」し、これらのリスクはどうしても避けられず。
BOEの利上げ期待は徐々に弱まり、レンジの下限を割り込む勢いが気になります。本来ならば、EURGBPの売りにGBPUSDは底堅く推移するのですがそれも期待できにくく、1.4600下限で買っても損切は少な目で、1.4750近辺の戻り売りに変化しているリスクも残っています。英雇用統計は最大の関心事。(GBPUSDのWeeklyチャート参照)
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今週のユーロ圏・英国発の注目材料
14日(火)英CPI
15日(水)独CPI、仏CPI、ECB理事会+ドラギECB総裁記者会見
4/17(金)英雇用統計、ユーロ圏CPI、
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円
当局者が「USDJPYは120円前後で安定してほしい」と望んでいるとおり、ドル高にも、ドル安にも、JPYクロスでの上下変動だけで、米株の上下にも、日本株は超安定で買い進まれ、上値目途は立たず。118円~122円のレンジで推移、この景況が変化は見られません。JPYの取引をすにはこのレンジ内で決め打ちするのか、JPYクロスで取引をするのか何れかでは? (USDJPYのWeeklyチャート参照)
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豪ドル
AUDUSDは0.7500~0.7900のレンジを継続。(AUDUSDのWeeklyチャートを参照)
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4/13(月)中国貿易収支
15日(水)中国GDP、中国小売売上高、中国鉱工業生産
4/16(木)豪雇用統計
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