ECBはデフレスパイラルを防ぐために量的緩和(QE)をついに決定、EURは下落し、ドルは全面高。
ECBは総額1兆ユーロ以上の資金供給を決定、マイルズBOE政策委員は英インフレ率がマイナスになると予想。
一方、FRBは3カ月前にQEを終了済み、ラガルドIMF専務理事はFRBの年内利上げ開始を予想。スイス、トルコ、デンマーク、カナダとすでに利下げを実施、金利差は拡大、相反する方向性に、ドル独り勝ちの流れが続く。
その中で、日銀は動けず、JPYは対ドルで下落、他通貨で上昇へ。
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原油価格(WTI)は46.71(-1.07-2.24%)、金価格は上昇1303.90(+10.20+0.79%)、EURO STOXX50は大幅上昇3322.65(-52.92+1.62%)、米株も大幅上昇17813.98(+259.70+1.48%)、米金利(10年債利回り)は上昇1.88%(+0.01+0.55%)
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ECB理事会は、政策金利0.05%、上限金利0.30%、下限金利-0.20%の据え置きを予想通り決定、利下げ余地はないことを示す。
ドラギECB総裁は記者会見で、月間600億ユーロの資産買い入れ、総額1兆ユーロ以上の資金供給を決定。買い入れは3月から開始し、2016年9月末まで継続へ。
追加購入分の80%は域内各国の中銀の責任で行われ、損失が生ずれば各国中銀がそれぞれに負担へ、QEに批判的な理事を説得。
関係筋によれば、ドイツ、オランダ、オーストリア、エストニアの中銀総裁とラウテンシュレーガー専務理事の5名が資産買い入れに反対。
国債買い入れでは、ギリシャやキプロスなど欧州連合(EU)やIMFの支援プログラムを受けている国の国債も対象となるが、より厳しい条件が適用される。
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マイルズBOE政策委員=英インフレは2~3カ月以内に、マイナス圏になる可能性がある。インフレ率の低下はすぐさま利上げを開始する必要がないことを意味している。
ラガルドIMF専務理事=FRBは年内に利上げすると見ている。米国経済の強さを反映していることを示すため良いニュースだ。
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