2014年6月3日火曜日

6月3日(火曜) 昨日、海外市場の動き


6月3日(火曜) 昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

重要なイベントの多い今週のスタート。弱い豪経済指標に豪ドルの売りは止まらず、弱い独CPIに6月5日のECB理事会では追加緩和が既成事実と思われ、ユーロ売りの流れは止まらず、ただ、ユーロ売りはあまりにもスロー。円は久しぶりにレンジ上限を上抜け、新たな円売りの期待感が強まるが、過大な期待は禁物の円相場。

◎豪住宅建築許可件数と、豪第1四半期・企業在庫が予想外に弱く、豪中銀の緩和姿勢は変わらず、GDPの下方修正の可能性も高まり、AUD売りが強まり、下落傾向は止まらず→ 今日の豪小売売上高と豪中銀の金融政策は非常に重要。
◎ユーロ圏製造業PMI・確報値は、速報値から下方修正され、独CPI・速報値の前年比は0.9%と、1.0%を割り込み4年ぶりの低水準→ ユーロ圏CPIが注目されるが、5日のECB理事会で追加緩和の可能性が強まり、EUR売り圧力が続く。
◎米FRBの年内に緩和を縮小させ、来年か再来年に利上げの期待感がより強まる。

週明けのアジア市場は、豪ドル安+円安から始まった。豪住宅建築許可件数は予想外に悪く大幅なマイナスとなり、同時刻に発表された、第1四半期の企業在庫は予想外にマイナス幅が拡大。豪中銀の緩和スタンスが変更される可能性は弱まり、GDPが下方修正される可能性に、豪ドルは下落。また、円は先週下値攻めが失敗、ウクライナ情勢もやや落ち着きを取り戻し、金価格も弱く、日経平均株価は大幅上昇したことで、USDPYは一時102円台まで上昇するも、維持することはできず。
欧州市場は、EURUSDの下落からスタートし、GBPUSDも下落、AUDUSD+NZDUSDは続落傾向が止まず。EURUSDは弱いユーロ圏製造業PMI・確報値に1.3600を割り込みながらも、買いは厚く値を戻し、弱い独CPIでECBの追加緩和の可能性が高まり、上下変動するも1.3610中心に動けず。 GBPUSDは強さが見られない英製造業PMIと弱い住宅ローン承認件数に1.6720台まで一時下落した後に値を戻し、1.6750を中心に動けず。AUDUSDはアジア市場の弱い経済市場の影響が続き続落、NZDUSDも続落傾向は止まらず。

米国市場は、米ISM製造業景気指数で混乱。当初の発表は53.2と予想外に弱くドル売りへと変化、次に56.0と大幅に改善して訂正されドル買いへと変化、次に、55.4に訂正。結局は市場予想の55.5とほぼ変わらずで、為替相場は混乱しながらも、結局ドルは強含みで推移。USDJPYは102.50円直前まで上昇、EURUSDはウクライナ政府軍がルガンスクを空爆したことも加わり1.3590を一時割り込み、AUDUSDは0.9240を一時割り込み、NZDUSDは0.8840まで下落、続落景況は止まらず。


***** 発言・その他 *****

◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=理事会でマイナス金利が協議される。ECBは為替レートにも注意を払う必要がある。中銀はインフレを抑制してきたが、デフレを止めることはそれ以上に難しい。
◎リンデ・スペイン中銀総裁=ユーロ高は有害。低インフレの長期化は良くない。
◎第一生命=米生保買収へ
◎ウクライナ政府軍=ルガンスクを空爆。
◎ヤンソン・スウェーデン中銀総裁=第1四半期GDPの前期比がマイナスとなったが、大きな懸念材料ではない。低インフレが深刻な問題。 高水準の家計債務で対応するさらなす措置で必要がある。
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=緩和縮小は年内に終了、利上げはインフレ見通し次第だが、2015か2016年の見通し。インフレ目標2.0%は上限ではない。失業率が若干上昇しても以外ではなく、FRBの見通しに織り込まれている。労働参加率は予想以上に低下。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****


10:00 CNY 5月 国家統計局 製造業PMI=50.7(予想50.7 前回50.4)→ 予想通りながら前回を上回る
ウェリントン市場、香港市場は休場
10:30 AUD 4月 住宅建築許可件数=前月比-5.6%(予想1.8% 前回-4.8←-3.5%)、前年比1.1%(予想 前回-20.9←-3.5%)→ 予想外の減少に、GDPの下方修正の可能性も高まり、AUD売りが強まり、
10:30 AUD 第1四半期 企業在庫=前期比-1.7%(予想-0.4% 前回-0.5%)→ 予想外に弱く、豪中銀の緩和姿勢、変わらず。
16:30 CHF 5月 SVME購買部協会景気指数=52.5(予想55.5 前回55.8)
16:50 FRN 5月 製造業PMI・確報値=49.6(予想49.3 速報値49.3 4月51.2)→ 前回を下回ったが速報値と予想を上回る
16:55 GER 5月 製造業PMI・確報値=52.3(予想52.9 速報値52.9 4月54.1)→ 前月から低下し速報と予想を下回る
17:00 EUR 5月 製造業PMI・確報値=52.2(予想52.5 速報値52.5 4月53.4)→ 前月から低下し速報と予想を下回る
17:30 GBP 5月 製造業PMI=57.0(予想57.0 前回57.3)
17:30 GBP 4月 消費者信用残高=6.66億ポンド(予想8億ポンド 前回10.28←11.3億ポンド)
17:30 GBP 4月 BOE住宅ローン承認件数=62918件(予想64750件 64750件←前回67135件)→ 予想外に弱く、9カ月ぶりの低水準でGBP売りが強まる
21:00 GER 5月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.1%(予想0.1% 前回-0.2%)、前年比0.9%(予想1.1% 前回1.3%)、HICP・前月比-0.3%(予想0.1% 前回-0.3%)、前年比0.6%(予想1.0% 前回1.1%)→ 予想を下回り、前年比は1.0%を割り込み2010年6月以来の低水準
22:45 USD 5月 製造業PMI・確報値=56.4(予想55.5 前回56.2)
23:00 USD 5月 ISM製造業景況指数=55.4(予想55.5 前回54.9)→ 53.2と予想を下回り、直後はドル売りが強まる。しかし、季節調整に誤りがあり、訂正の見込みと発表し56.0に訂正され、ドル買い戻しが強まったが、これも間違いで、後に55.4に訂正された。
23:00 USD 4月 建設支出=前月比0.2%(予想0.6% 前回0.6←0.2%)→ 前月が上方修正されたが、予想を下回る


***** 本日予定、主な経済指標・その他 *****

10:00 CNY 5月 国家統計局 非製造業PMI=予想 前回54.8
10:30 AUD 4月 小売売上高=前月比予想0.3% 前回0.1%
10:30 AUD 第1四半期 経常収支=予想-70億豪ドル 前回-101億豪ドル
10:45 CNY 5月 HSBC 製造業PMI・確報値=予想49.7 前回49.7
13:30 AUD 金融政策発表=政策金利2.50%の据え置きを予想
15:00 GBP 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想0.6% 前回1.2%、前年比予想10.9% 前回10.9%
17:30 GBP 5月 建設業PMI=予想61 前回60.8
18:00 EUR 5月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比予想0.6% 前回0.7%、コア前年比=予想0.9% 前回1.0%
18:00 EUR 4月 失業率=予想11.8% 前回11.8%
23:00 USD 4月 製造業受注指数=前月比予想0.5% 前回0.9%

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