今週の経済指標・発言の注目点(6月2日~6月6日)
USDJPY相場は101.50~102.00円の50ポイントのレンジで固定相場の状況を呈しているが、ユーロ相場は今週5日のECB理事会で利下げを織り込み下落傾向が続きながらも、EURUSDは1.36近辺を底値になんとか下げ止まり、ECB理事会の結果と、ドラギECB総裁の記者会見を見守る状況になっている。
ポンドも近い将来の利上げ観測が薄れ、緩和の長期化がBOEから示されており、調整の売りが続いているが、英経済状況は改善が進み、先にカーニーBOE総裁が「利上げ時期がやや近づいた」との発言も思いだされ、GBPUSDは1.6700をボトムに下げ止まり、ようやくポンド買い支持者が増えている。
豪ドルは、一人堅調で、0.92の重要なポイントを試すことなく0.93台まで値を戻し、中国経済の先行き不透明感が弱まるとともに、また、新たな外貨準備通貨としての買いが続いている。今週の
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さて、今週は、金融政策の発表が多く、米雇用統計も控えるなど、重要なイベントが多い週となっている。
≪金融政策に関して≫
3日の豪中銀の理事会では政策金利2.5%の据え置きが予想されており、ほぼ確実と思われている。いつもながら注目は、スティーブンス豪中銀総裁の声明文で、いつもながらのやんわりとした豪ドル高けん制発言と、現在の金利水準で据え置くことが予想される。ただ、直後の相場変動は比較的大きく、文言の解釈で相場が動くことが予想される。
4日のカナダ中銀の理事会では政策金利1.0%の据え置きが予想されており、こちらもほぼ確実と思われている。こちらもご多分にもれず、やんわりとしたカナダドル高けん制発言と、バイアスは中立ながらも、金利は相当程度の間、低水準で推移する可能性が示される可能性がある。こちらも、直後の相場変動は比較的大きく、文言の解釈で相場が動くことが多い。
5日のBOEの金融政策委員会は、政策金利0.5%と資産買入枠3750億ポンドの据え置きが予想されており、こちらもほぼ確実を思われる。金融政策に変更がなければ、記者会見の開かれず動きようがなく、手の打ちようがない。緩和的金融政策の長期化が示されている中で、市場の期待感は量的緩和の終了と、将来の利上げ期待は続き、ポンドの潜在的な支援材料となっている。
さて、5日のECB理事会では、政策金利0.25%→0.1%へ、下限金利0.0%→-0.10%とマイナス金利の実施予想、上限金利0.75%→0.60%への引き下げが予想されている。仮に、利下げがなければEUR買いへ。仮に、予想通りの結果で実施された場合には、直後売り反応と思われるが、ある程度は相場に織り込み済みで、後のドラギECB総裁の記者会見の内容で、勝負ができる。
≪米雇用統計に関し≫
週末6日金曜日には、米雇用統計が控えている。通貨当局者は年内に失業率6.0%の予想や雇用の改善を示唆する発言が多い。今回は、失業率が6.3%→6.4%に若干上昇が予想され、非農業部門雇用者数も前回の28.8万人→21.3万人の予想で、若干弱い数字になっている。忘れてはいけないのは、この数字はブレが大きく、過去数ヶ月間分を後で修正することは常で、多少の弱い数字は驚きではい。4日のADP民間雇用統計の結果である程度、予測してみたい。
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