2014年5月3日土曜日

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月29日分

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月29日分

円安センチメント復活でも、USDJPY相場は上がらず。

≪最近4月29日付けのデータが示すもの≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、小幅プラス圏を維持しているが、4カ月ぶりに伸び率は減少し、ドル高センチメントが若干ながら復活してきている。最も、30日のサプライズの弱い米第1四半期GDP・速報値や、5月2日のサプライズの強い米雇用統計前の数字なだけに、この数字だけでどのように判断するのか、今ひとつ不透明。

≪各通貨での変化≫
円=-70,352コントラクトと、前週の-67,243から、ショートポジションは小幅拡大したものの、水準的には今年1月28日の週からの平均-78,439からそれほど変映えしない。USDJPY相場をギブアップしたのか、日本の消費増税による景気落ち込みの対応による追加緩和=円安相場を期待した、円ショートポジションを最低限キープしているようにしか思えない。ただ、この追加緩和の期待感も徐々に薄らぎ、年内はないのではとの声も聞こえてくる。今後の読みも複雑。

ユーロ=+25,734コントラクトと、前週の+25,774とほぼ変わらず。EURUSDの水準も過去3週間1.38台の水準で変わらずで、いたしかたない。4月8、4月15、4月15、4月22の週も2.3万~2.7万コントラクトの水準で変わらず、ユーロ相場も市場の主役から脇役へと滑り落ち、いまや三枚目で、動かず。ただ、ECBの緩和期待やユーロ高=低インフレの材料をちらつかせ、ユーロ買い抑制材料にも下がらず。ウクライナ情勢も4者会談の合意後もあちこちで不穏な動きは消えず、潜在的なユーロ買いには敬意を表したい。

ポンド=+44,234コントラクトと、前週の+47,800からロングは小幅減少、そもそも、ポジションが大きく膨ら通貨ではないので、驚きはない。ただ、WeeklyベースでGBPUSDを見ると、1.68の大台をクリアに超え、Weeklyベースでもリーマンショックで暴落した2008年の10月以降、最も高い水準まで回復している。強さが目立つ通貨。

豪ドル=+10,706コントラクトと、前週の+16,370コから小幅減少しているが、4週連続でプラス圏を維持、市場参加者が弱いながらも豪ドル高を期待している表れ。4月の0.94台から0.92まで値を下げているが、中国の景気鈍化もそれほど心配することもないようだし、ウクライナ情勢の緊迫化=豪ドル売りのイメージも強まることはなく、下げも限定的で、後の反発を期待したい。

NZドル=+18,480コントラクトと、前週の+20,175から小幅減少、トータルではロングの常連通貨として、昨年9月17日以降、長きに渡りロングポジションを維持。先日もNZ中銀は再利上げをしましたが、引き続き継続的な利上げが予想され、市場規模が小さい欠点はあるが、資金流入が続く。




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