2014年3月20日木曜日

3月20日(木曜)昨日、海外市場の動き、FOMCでドル全面高

3月20日(木曜)昨日、海外市場の動き、FOMCでドル全面高


***** 昨日のポイント *****

米国の経常収支の赤字額は14年ぶりの低水準へ改善。FOMCは債券買い入れの縮小継続を決定。イエレン議長は利上げには半年ほど必要と、来年の利上げの可能性を示唆。FOMCメンバーは2015年の利上げを予測し、予測する政策金利を上方修正したことで、米株は下落、債券利回りは上昇、ドルは全面高、ドル・インデックスは0.7%超上昇へ。

NZの第4四半期の経常赤字は、予想通りながらら大幅改善し、NZDはFOMCまで堅調に推移。日本の2月貿易収支は1月の記録的な赤字から改善したが、2月の赤字額としては統計開始以来の高水準。人民元は下落傾向が止まらず、USDCNYは一時2013年4月来の6.20台へ上昇。

英2月の雇用統計は、失業率7.2%で横ばいだったが、失業者数は予想外に減少。BOE議事録は、英景気回復の持続には時間が必要と、ポンド高となる可能性を示唆。オズボーン英財務相は「英経済の回復は予想を上回るペース」評価し、経済予測では成長率見通しを引き上げ、GBPUSDはFOMC前まで緩やかな上昇が続いた。


***** 発言・その他 *****

◎FOMC=量的緩和の縮小の継続を決定(債券購入額を100億ドル縮小し、月550億ドルへ)。失業率基準6.5%を撤廃し、利上げ決定には労働市場、インフレ期待、金融市場など、幅広い情報を考慮。利上げには雇用の最大化とインフレ率2%の目標を考慮。大半のメンバーが2015年の初回利上げを見込む。量的緩和の終了は今年秋の可能性は高い。
◎FOMC政策金利予測(12月比)=16人中13人が2015年の利上げを予測。中央値2015年末時点の政策金利は0.75%→1.0%、2016年末は1.75%→2.25%へ上方修正し→ ドル上昇へ。失業率は2013年末6.1%~6.3%、2014年末5.6%~5.9%、GDPは2013年末2.8%~3.0%、2014年末3.0%~3.4%。
◎イエレンFRB議長の記者会見=悪天候の影響に経済力の判断が困難。量的緩和の終了は今年秋の可能性が高い。非常に緩和的スタンスは相当期間続く。量的緩和終了から利上への期間は半年程と予想する相当な時間が必要。1月の会合は楽観的過ぎた。ウクライナ危機による金融市場への広範囲な影響は予想していない。

◎人民元安が続く=USDCNYは1%の変動幅を超え、2013年4月以来となる6.20台へ上昇、人民元は2カ月間で約7%下落へ
◎李克強中国首相=妥当なペースの経済成長と、安定的なインフレ率を維持
◎BOE金融政策委員会の議事録=英国景気は幅広い回復するが、持続は時間がかかる。GBPUSDが過去1カ月で1.5%上昇したのは、経済成長見通しの改善、ロシアとウクライナの緊張が要因。成長率見通しが改善したり、他国の成長率見通しが軟化すれば、ポンド高となる可能性がある。ポンド高はインフレを和らげる傾向にある。
◎オズボーン英財務相=英経済の回復は予想を上回るペース。 今年1年で財政赤字はピークから半減。2014年の成長見通し2.4%→2.7%に引き上げた。 公的債務の対GDP比率を引き下げた。
◎木内日銀審議委員=異次元の緩和策が長期化するか追加されれば、副作用がプラス効果を上回り、長期気には経済の安定を損なうリスクがある。日本経済の実力に見合う物価は1.0%~1.0%強。為替はターゲットにしていない。
◎武藤元日銀副総裁・現大和総研理事長=日銀は増税後の景気落ち込みの対応に、早ければ4~6月に追加緩和に踏み切る見通し。
◎黒田日銀総裁=過剰な円高は、2013年に是正されたが、まだ完了していない→ USDJPYが一時上昇へ


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

6:45 NZD 第4四半期 経常収支=-14.3億NZドル(予想-14.09億NZドル 前回-48.8←-47.8億NZドル)、2003年年間経常収支=-75.5億NZドル、対GDP比3.4%
8:30 AUD 2月 ウエストパック 景気指数=-0.1%(予想 前回-0.2%)
8:50 JPY 2月 通関ベース貿易収支=-8,003億円(予想-6009億円 前回-2兆7917億円)→ 赤字額は前月から大幅縮小となったが、2月としては統計開始の1979年以降で最大。
18:30 GBP 2月 雇用統計: 失業率=予想 前回3.6%、ILO方式失業率=7.2% (予想7.2% 前回7.2%)、失業保険申請件数=-34,600人(予想-25,000件 前回-27,600件)→ 予想外の減少幅
18:30 GBP BOE金融政策委員会の議事録公表(3月6日分)=全員一致で金融政策の据え置きを決定、予想通り
19:00 EUR 1月 建設支出=前月比1.5%(予想 前回0.9%)
21:30 USD 第4四半期 経常収支=-811億ドル(予想-875億ドル、前回-964←-948億ドル)→ 予想と前回を大幅に下回り、14年ぶりの低水準
21:30 CAD 1月 卸売売上高=前月比予想0.8%(予想0.9% 前回-1.3%)
3:00 USD FOMC金融政策発表=政策金利0.0~0.25%に据え置き、資産買い入れ550億ドル(モーゲージ担保証券買い入れ月間250億ドル、米国債買い入れ月間300億ドル)へ100億ドル縮小へ。


***** 今日の予定、主な経済指標・その他 *****

6:45 NZD 第4四半期GDP=前期比予想0.9% 前回1.4%、前年比予想3.1% 前回3.5%
16:00 CHF 2月 貿易収支=予想22.4億スイス 前回25.9億スイス
16:00 GER 2月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想-0.9% 前回-1.1%
16:15 JPY 黒田日銀総裁の記者会見
17:30 CHF スイス中銀 金融政策発表=政策金利0.0%の据え置きを予想
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想32.2万件 前回31.5万件
23:00 USD 3月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数: 予想3.2 前回-6.3
23:00 USD 2月 中古住宅販売件数=前月比予想-0.4% 前回-5.1%、予想460万件 前回462万件
23:00 USD 2月 CB景気先行指数=前月比予想0.2% 前回0.3%
5:00 USD FRB最新のストレステスト結果を発表

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