2014年3月14日金曜日

3月14日(金曜)昨日、海外市場の動き

3月14日(金曜)昨日、海外市場の動き、ドル全面安からドル全面高へ、円は全面高でスイスフランはなぜか弱い。


***** 昨日のポイント *****

ウクライナ情勢を危惧した動きに、株価は下落し、債券は上昇(利回り低下)、VIX指数も上昇。ドルはアジア・欧州市場の下落から反転し全面高へ。円買いの流れが続き、クロスを含め円は全面高へ、しかし、安全資産のスイスフランは逆に下落。

NZ中銀の利上げと追加利上げ期待に上昇したNZDと、雇用者数が予想外に増加し上昇したAUDも高値から下落し、上昇開始前の水準まで値を下げる。

ケリー米国務長官はロシアへの制裁強化の可能性を示唆し、リスク資産売りが強まる。バイトマン独連銀総裁は「ユーロ相場は金融政策で考慮」と発言、ドラギECB総裁は「金利水準の更なる低下の可能性」を指摘、「ユーロ相場の下押し圧力」を示唆したことで、EUR売りが加速。



***** 発言・その他 *****

◎豪2月の雇用統計は、失業率6.0%(予想6.0% 前回6.0%)、新規雇用者数=47,300人(予想18,000人 前回18,000人←-3,700人)、労働参加率64.8%→ 予想を大幅に上回る雇用者数の増加にAUD買いが強まる
◎李克強中国首相=シャドーバンキングの監督を強化へ。金融・財政改革を優先課題として推進。経済成長より雇用に重点を置く。
◎李克強中国首相=一部ローンのデフォルトは避けられない。危機に陥った全ての投資商品の救済は考えていない
◎クーレECB専務理事=借入コストが低下しなければ、行動する用意がある。金利は長期的に現行水準近くで推移。
◎バイトマン独連銀総裁=ユーロ高はインフレ見通しに影響を及ぼし金融政策で考慮。デフレリスクは極めて限定的。伝統的な政策を講じる余地は少ない。金融機関が自発的に長期融資資金を返済、過剰流動性が低下したことは正常化の兆し。低インフレに対応するために行使できる政策手段がある。
◎クノット・オランダ中銀総裁=マイナス金利は選択肢の一つだが、デフレ状態が制御不能になるとは考えていない。一段の非伝統的な金融政策手段は不要。
◎メルケル独首相=プーチン・ロシア大統領の行動がウクライナやその他の諸国に大惨事をもたらす。すウクライナ問題でロシアが軌道修正しなければ、甚大な」政治的・経済的損害を被る恐れがある。
◎プラートECB専務理事=ユーロ圏の経済情勢は2012年よりも顕著に改善。
◎ドラギECB総裁=フォワードガイダンスは実質金利の低下を招き、政策スタンスは緩和的になる→ 金利水準の更なる低下の可能性。ユーロ相場は政策目標ではないが、物価安定で重要で、他の条件が同じならユーロ相場は下押し圧力となる。デフレリスクは非常に限定的。フォワードガイダンスの維持を強調し再表明→ EURUSDは1.39台→1.3850割れまで下落
◎NZ中銀=政策金利を0.25%引き上げ2.75%に決定、予想通り。声明では、現行の為替水準は長期持続は不可能→ 直後一時下落。2014年インフレ見通しを1.5%→1.9%に上方修正。NZドル高は輸出に逆風。物価抑制を目的とした利上げが必要。
◎ウィーラーNZ中銀総裁=今後数カ月以内に追加利上げの可能性。2014年度に利上げ幅は最大で1.25%→ NZDは続伸へ。
◎マクダーモットNZ中銀総裁候補=今後年間は穏やかな金利上昇が望ましい。
◎ロシア軍=ウクライナ国境付近で8500人規模の軍事演習を実施
◎プーチン・ロシア大統領=ウクライナ、および欧州と米国のパートナーとどのように関係を構築するか考えていきたい。
◎ケリー国務長官(議会公聴会)=16日にクリミア自治共和国でロシア編入の是非を問う住民投票を実施すれば、米国と欧州連合は一連の重大な措置を発動。
◎ケリー米国務長官とラブロフ・ロシア外務相と電話会談し、3月14日にロンドンで協議することで合意。
◎フィッシャーFRB副議長指名公聴会=FRBは毎月の資産買い入れペースを縮小しており、継続する条件は示されている。現政策スタンスはおおむね適切で、インフレ回避に向け政策を調整する必要はない。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

5:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利2.5%を0.25%引き上げ2.75%を決定、予想通り。
9:00 AUD 2月 消費者インフレ期待=前月比2.1%(予想 前回2.3%)
9:01 GBP 2月 RICS住宅価格指数=45%(予想52% 前回53%)→ 予想を下回る
14:30 AUD 2月 雇用統計: 失業率6.0%(予想6.0% 前回6.0%)、新規雇用者数=47,300人(予想18,000人 前回18,000人←-3,700人)、労働参加率64.8%→ 新規予想を大幅に上回る雇用者数の増加にAUD買いが強まる
14:30 CNY 1月 鉱工業生産=前年比8.6%(予想9.5% 前回9.7%)→ 予想を下回る
14:30 CNY 1月 固定資産投資=前年比17.9%(予想19.4% 前回19.6%)→ 予想を下回る
14:30 CNY 1月 小売売上高=前年比11.8%(予想13.5% 前回13.1%)→ 予想を下回る
21:30 USD 2月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.6←-0.4%)、除く自動車前月比0.3%(予想0.1~0.2% 前回-0.3←0.0%)→ 予想をやや上回るが、前月は大幅に下方修正される
21:30 USD 週間新規失業保険申請件数=31.5万件(予想33.0万件 前回32.4←32.3万件)→ 予想より改善へ
21:30 USD 2月 輸入物価指数=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.4←0.1%)、前年比-1.1%(予想-1.9% 前回-1.2←-1.5%)
21:30 CAD 1月 新築住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想 前回1.3%)
23:00 USD 1月 企業在庫=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5%)


***** きょうの予定、主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(2月17~18日分)
16:00 GER 2月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.5% 速報値0.5%、前年比予想1.2% 速報値1.2%、EU基準前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想1.0% 前回1.0%
21:30 USD 2月 生産者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想 前回1.2%、コア前月比予想0.1% 前回0.2%、コア前年比予想 前回1.3%
22:55 USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想81.6 前回81.6

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