2013年11月5日火曜日

11月5日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)



11月5日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

豪中銀は大方の予想通り政策金利2.5%の据え置きを決定。声明では「バランスがとれた経済成長を達成するには、豪ドル安が必要になる、豪ドルは不快なほど高水準」と指摘したことで、AUD売りが強まっている。

AUDUSDは2011年4月~8月にかけては1.1近くにあり、今年7月~9月には0.9近くまで下落していた。0.95を超えてくるとAUD高けん制発言が強まっているように感じられ、本心は0.90~0.95に抑えたいのであろうが、0.95台以下ではそれほど強い警戒感を持つ必要も感じられない。

市場では、FRBのQE3解除が始まればドル高=AUD安との思惑が強く働いているが、イエレン氏が次期FRB議長に就任することや、最近の軟調な米経済指標を見ると、解除は来年3月ごろで、利上げは先の2005年以降になるとの予想が多く、これだけ見ればAUD売りの材料とはならない。むしろ、中国や新興国経済に連動した動きが主流で、現状では予想外に底堅い動きになっている。結論として、AUDUSDも一時的な下落で基本はAUD買い。

USDJPYは、98円台の相場で変わらず。日本株高期待と円安期待による円売りと、11月ファンド決算月の円ショートポジションの巻き戻しと、米経済の減速不安の円買いで四つ相撲、土俵周りをくるくる回っているだけ。問題は円クロスの動向だが、そちらは円売りの流れは変わらずで、USDJPYの基本は円安。

EURUSDは、7日のECB理事会で追加緩和策の思惑が広まり、投機的なポジションは撤退を余儀なくされている。しかし、この追加緩和も一つの可能性であり、絶対的なものではなく、政策変更がない場合のインパクトの大きさは絶大で、再び1.58台へ1.6台もターゲットに入ってくる。仮に、追加緩和すれば一時的にEUR売りとなるが、中期的には絶好のEURロングの場になると思えてならない。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア【今日予想レンジ0.9420~0.9525、今週の予想レンジ0.9390】

豪中銀の声明までは、消極的な動きを続けAUD買いが勝っていたが、0.95台の上値の重さが感じられた。しかし、今度は逆に、豪ドル高けん制発言にもかかわらず、下値トライの動きは鈍く予想外に底堅い。または、豪中銀は既に「狼少年」になりつつあるのかも知れず、中期的にはAUD買いを期待したい。

4時間チャートは、200SMA=0.9481、21EMA=0.9487と拮抗し、中期的な平均値で収束していることになる。スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売り変化していることで、下値リスクが強まっているが、それでも、0.9420~0.9525のレンジの下限を割り込むことは難しく、0.9525を超えてくると再上昇が期待できる。

Dailyチャートは、200SMA=0.9701で上限となり、21EMA=0.9501近辺の取引となっている。スロー・ストキャスティクスはローバンドで買い変化し、底打ち感も見られ、0.9390近辺をボトムに再び上昇することが予想されるが、暫くは上値も限定的だが、0.9580を超えてくると0.9700がターゲットに入ってくる。





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