2013年11月23日土曜日

11月23日(土曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の注目点

11月23日(土曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の注目点


*** 米国市場のポイント ***


EUR+GBP高、AUD+NZD+JPY安と、相場の明暗が分かれる。USDJPY100.95→101.35円、EURUSD=1.3460→1.3550近くへ、AUDUSD=0.9250→0.9150近くへ、EURJPY=137.30円台へ、EURAUD=1.4800台へ、GBPPY=164.30台へ上昇。

米ダウ平均株価は16,009.99→16,046.02ドルへと、高値を更新し続伸。新興国株も堅調に推移。
米長期債利回りは2.78%→2.75%へ低下。

USDJPYは、円売り傾向が続くが、オプション防戦売りに、早朝の101.35円の壁に上げ止まるが、クロスを含め円売りも継続中
→ 「リスクオン」の流れと、黒田日銀総裁の発言「追加緩和辞さず、2015年2%のインフレ目標達成を目指す」、「GPIFのポートフォリオの思惑」。

EURUSDは、1.3550の壁に上昇力が弱まるが、高値圏で推移し上値トライ継続中
→ 「南欧諸国の景気回復」、「11月に入り膨らむLTROの資金返済」、「ECBのマイナス金利の思惑への過剰反応の巻き戻し」。

AUDUSDは、AUD売り止まらず、0.9250→0.9140台まで下落
→ 「AUD高けん制発言から介入示唆へ」、「NZDもNZドル高けん制発言」に、豪金利上昇のメリットも見られず。こちら根が深そう。


*** 来週の展開見通し(ここでは、テクニカルは全く度外視し、状況から相場を考える。)***

今週後半の勢いからすれば、EURやGBP高の可能性や、円安+AUD安継続の可能性が高いと思われるが、どうも今ひとつ理由がはっきりとしない。

円安やAUD安が相場を動かし、クロス絡みの動きに、EURやGBPが上昇している可能性も否定できない。

⇒ EURは、LTROの返済が拡大し返済に外貨資産を売却とか、ドイツが久々に大量の金売却したりと、悲観的なEURショートポジションの巻き戻しが理由と思われるが、1.3600の大台をすんなり上抜けするような材料とも思えず、1.36台から買う気も起きない。




ただ、上昇幅という観点からは、先の高値1.38台で、GBPUSDと異なり余地は大きい。そうなると、先週のボトム1.3400を下限として、できるだけ引きつけて買いたい。


⇒ AUDUSDは、あまりにも強硬な豪州のAUD高是正の動きに、AUDロングができにくいと言うことである。ただ、最近は金利上昇が続き、他国との金利差が拡大し、潜在的なAUD買い需要と綱引きになることは考えられる。そう考えると、0.9000の大台割れまですんなり下落するとは考えにくく、0.9100~0.9200の間は売り買いが交錯する可能性がある。

⇒ 円安の材料は、継続する貿易収支の赤字と赤字幅拡大。GPIFのポートフォリオ見直し=インフレ率2%達成目指す=円安目指す、期待感。世界的な株高傾向=リスク志向拡大。等などがあげられる。

中長期的な円安を信じておりこの傾向が強まることを期待しているが、短期的には、どうも、テクニカルやセンチメントによるところが多分にある。直近は101.50円を前に上げ止まり、100.50近辺までの調整がいつ入ってもおかしくない状況では。短期的なポジションの調整後に再上昇へとつながり、103円台まで買い進まれる可能性が高くなっている。



*** 米国市場 発言・経済指標・その他 ***

ドイツ10月に保有の金を売却=10月に過去5カ月で2度目となる3.42トン売却。

PIMCOビル・グロス氏=FRBは2017年まで利上げしないことに賭ける。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=FRBは量的緩和の縮小を検討し続けるべきで、緩和縮小の討議は毎回しており、12月のFOMCでも検討される。

ロックハート・アトランタ連銀総裁(中間派)=量的緩和の縮小は、12月、1月、3月のFOMCで協議されると予想。FRBはかなりの期間、非常に緩和的であり続ける可能性。

ポルトガル財務省=1~10月の財政赤字は、税収増が寄与し-64.09億ユーロ(前年同期-80.68億ユーロ)に縮小。

BOAメリルリンチ週間調査=イエレン氏が量的緩和の継続を示し、20日までの1週間に、世界の株式ファンドに60億ドルの資金が流入、内米国18億ドル、欧州19億ドル、新興国-1億ドルと4週連続の流出。新興国債券ファンドは-14億ドルと8週連続で流出し、過去26週で25週流出へ。

バンカーや監督当局者を対象にした調査=61%がフランス経済を最も懸念。

22:30 カナダ10月消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2%)、前年比0.8%(予想0.9% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比1.2%(予想1.2% 前回1.3%)→ 前月比が予想よりマイナス幅が拡大

22:30 カナダ9月小売売上高=前月比1.0%(予想0.5% 前回0.1%←0.2%)、除く自動車前月比=0.0%(予想0.2% 前回0.5←0.4%)→ 予想と前回より強い数字にCADドル買いが強まる。
0:00 USD 9月 米求人件数=前月比6.9万件増加し391万件(前回384万件←速報388万件)→ 2008年5月以来の高水準。

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