2013年11月19日火曜日

11月19日(火曜) アジア・欧州市場の動き

11月19日(火曜) アジア・欧州市場の動き

前日に、ダドリーNY連銀総裁が「米経済に一段と希望が持てる」と発言、米国の成長加速が期待され、今日は、OECD経済見通しも米国は上方修正され、ユーロ圏は下方修正され、FRBには量的緩和の縮小を主張し、ECBには量的緩和の検討を進めている。

これらの両極端な動きにもかかわらず、今日は、周小川中国人民銀行総裁が「外為市場での日々の介入を基本的に停止、管理変動相場制を導入」と発表、リスク許容度の高まりにドル売りが強まり、EURUSDは1.35台を維持、非常に健闘していると言わざるを得ない。

アジア・欧州市場の主な出来事
◎豪中銀議事録=豪ドル高をけん制するも影響は限定的
◎中国=GDPの算出方法を変更し、GDPが押し上げられる可能性
◎中国=人民元の取引幅拡大と観測報道が流れる
◎中国=人民銀行総裁、外為市場での介入を停止、管理変動相場制の導入へ
◎独ZEW景気期待指数=予想と前回を上回る
◎OECD=2014年の世界経済見通しを5月時点4.0%→3.6%に引き下げる
◎OECD=FRBは来年に量的緩和を縮小すべき
◎OECD=ECBは量的緩和の検討が必要
◎ブルムバーグ・エコノミスト調査=多くが、日銀が目指す2年間で2%の物価安定目標の実現は懐疑的で達成できないと見込む。

OECD世界経済の成長率を5月の予想から下方修正=2013年3.1%→2.7%、2014年4.0%→3.6%に引き下げた。米国2013年1.7%、2014年2.8%→2.9%と上方修正し、来年にFRBは量的緩和を縮小すべき。ユーロ圏2013年-0.6→-0.4%、2014年1.1%→1.0%。新興市場国の景気拡大ペースは鈍化へ。ドイツ2014年1.9%→1.7%、フランス2014年0.8%→1.0%。日本2014年1.4%→1.5%。中国2014年8.2%に拡大。(※詳しくは別表を参照)

日経平均株価-1.62、香港ハンセン-2.25、上海総合指数-4.09、豪S&P/ASX200-31.76と、アジア株は総じて小幅下落。EUROSTOXX50は-22.90と弱い。

AUDUSD、豪中銀議事録が公表され、11月5日の理事会後の声明とほぼ変わらず、「豪ドルは不快なほど高水準で、一段の下落が必要」と豪ドル高をけん制し、一時0.9360割れまで下落した。欧州市場に入り、人民元の取引幅拡大との観測報道や、周小川中国人民銀行総裁が「外為市場での日々の介入を基本的に停止、管理変動相場制を導入」と発表、0.9440台まで上昇した。

USDJPY、100.00円の大台をまたしても割り込み、一時99.60円割れまで続落したが、実需筋の買いに下げ止まり狭い値動きへ。欧州市場に入り、人民銀行総裁発言に安全資産の円売りが優勢となり100円台を復活している。

EURUSD、アジア・欧州市場の序盤は1.35以下は買い、1.3520以上は売りと狭いレンジで推移したが、人民銀行総裁発言にEUR買いが強まり、一時昨日の高値水準に並ぶ1.3540台まで上昇したが続かず、1.35中心とした値動きが続いている。

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