10月9日、10月8日(火曜)海外市場の動き
***ポイント***
米債務上限引き上げ交渉は、過去の教訓と期待感はデフォルト回避、現実はなかなか決まらず。米議会は相変わらず泥仕合継続。
結果、米国株は下落(企業業績の影響を心配)、VIXは上昇止まず(投資家心理は悪化)、米債利回りは上昇、貿易収支の悪化にカナダドルの下落が目立ったが、為替相場は総じて多きな変化見られず。
欧州市場では、驚きの「BOE Announces LTRO」との報道にGBP売りへ、しかし、実際には通常の3カ月物オペで値を戻す。
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米財政協議で打開の糸口を模索へ→ IMF首席エコノミスト=米国がデフォルトに陥る確率は小さい言う。
米下院共和党=新たな超党派委員会を設置し予算協議することを提案→ オバマ米大統領=共和党案を拒否、予算委員会というプロセスがすでに設けてあり、これを通じて寄ることも可能だと主張。
ホワイトハウス=オバマ米大統領は共和党のベイナー下院議長に、付帯条件なしの債務上限引き上げ法案を下院で、早急にアップ・オア・ダウン投票(単純に法案への賛成または反対を投票する)にかけるよう要請。
黒田日銀総裁=「異次元緩和」の時間軸強化に向け、事前準備を始めたのではないかとの思惑がBOJウォッチャーの一部で浮上。
ロイター為替予測調査=アナリストはFRBの量的緩和の縮小が開始され、ドル高を見込み、AUD+NZD見通しを下方修正。中央値、1カ月後予測=AUDUSD0.93、6か月予測=0.90、1年後予測=0.88。
ロイター為替予測調査=アナリストはFRBの量的緩和の縮小が開始され、ドル高を見込み、AUD+NZD見通しを下方修正。中央値、1カ月後予測=NZDUSD0.82、1年後予測=0.78。
IMF(米債務上限引き上げ問題の解決前提)=世界経済成長予想を下方修正、2013年(7月予想と比較)3.1%→2.9%、2014年3.8%→3.6%。新興国2013年5.0%→4.5%。米国2013年1.7%→1.6%。日本2013年2.0%、2014年1.2%、ユーロ圏2013年-0.4%、2014年1.0%。新興国経済の減速、先進国経済の勢いが強まる。
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USDJPY
アジア市場朝方のの96.60近辺を底値に、日本株もプラス圏で、実需筋の買いも強く97.10円台へ上昇。欧州市場は、大枠97.00~25のレンジで動けず。米国市場は、オプション勢の売りに97.20超えを試せず、米株安にも円売りは弱く、96.80円割れまで値を下げた。
EURUSD
アジア市場は、1.3580超えの上値は重く一時1.3560割れまで下落。欧州市場は、弱い独貿易収支や、EURGBPの変動にもめげず、1.3560~80の狭いレンジで推移。米国市場は、買い戻しが続くGBPやAUDの買い=ドル売りの流れにもなぜか反応は鈍かったが、オプションカット1.3600に向けEUR買いへと変化し、ロンドンフィキシングでは念願の1.36台を達成。しかし、EURJPYの売りや利食いのEUR売りに1.3570割れまで値を下げた。
AUDUSD
アジア市場は、強い豪景況感指数にも0.9440台が限度で、0.9410近くまで値を下げた。欧州市場に入っても、0.9450を超えられず膠着状態から、実需の大口買いが入り、0.9450を超えるとストップの買いも入り、0.9480台へ上昇。米国市場は、米株は弱く、VIX指数が上昇、リスク資産売りへと変化し、気がつけば早朝の水準となる0.9420近くまで下落へ。
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8-Oct-13 Closed 前日比 %change
USDJPY 96.864 +0.167 +0.17%
EURUSD 1.3572 -0.079 -0.06%
USDCHF 0.9037 +0.104 +0.12%
GBPUSD 1.6082 -0.122 -0.08%
AUDUSD 0.9422 -0.037 -0.04%
NZDUSD 0.8287 -0.152 -0.18%
USDCAD 1.0367 +0.555 +0.54%
EURGBP 0.8438 +0.019 +0.02%
EURAUD 1.4401 -0.020 -0.01%
EURJPY 131.476 +0.151 +0.11%
CHFJPY 107.142 +0.055 +0.05%
GBPJPY 155.787 +0.155 +0.10%
AUDJPY 91.273 +0.124 +0.14%
NZDJPY 80.292 -0.011 -0.01%
CADJPY 93.427 -0.338 -0.36%
Nikkei225 13,894.61 +41.290 +0.30%
DJIA 14,776.53 -159.710 -1.07%
STOXX50 2,903.35 -19.690 -0.67%
DAX 8,555.89 -35.690 -0.42%
S&P/ASX200 5149.45 -11.660 -0.23%
HangSeng 23,178.85 +204.900 +0.89%
Shanghai Stock 2,198.20 +23.530 +1.08%
MSCIEM 1,004.66 +2.310 +0.23%
GOLD 1,318.70 -3.300 -0.25%
WTI 103.56 +0.410 +0.40%
DXY 80.007 +0.066 +0.08%
CRB 288.00 +0.660 +0.23%
VIX 20.34 +0.930 +4.79%
JP10Y 0.660 +0.010 +1.54%
US10Y 2.630 +0.010 +0.38%
GE10Y 1.810 +0.010 +0.56%
UK10Y 2.700 -0.010 -0.37%
AU10Y 4.080 -0.010 -0.24%
US2y 0.390 +0.050 +14.71%
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10/8 火 8:01 GBP 9月 RICS住宅価格=54%(予想45% 前回41%←40%)→ 前回を小幅に上回り、予想を大幅に上回る
10/8 火 6:00 NZD 第3四半期 NZIER 企業景況感=38%(予想 前回32%→ 前回を上回る
10/8 火 8:01 GBP 9月 BRC 既存店小売売上高=前年比0.7%(予想 前回1.8%)→ 前回を下回る
10/8 火 8:50 JPY 8月 国際収支 経常収支=1615億円(予想5481億円 前回5773億円)→ 貿易・サービス収支が8月の赤字幅を記録し、経常黒字を支えてきた所得収支が前年同月比-10%と2009年11月以来の大幅な減少となり、今年1月以来の低水準。 貿易収支=-8859億円(予想-8801億円 前回-9433億円)
10/8 火 9:30 AUD 9月 NAB 企業信頼感指数=12(前回4←6)、企業景況感指数=-4(前回-7)→ 前回から改善し予想をも上回り、AUD買いとなる
10/8 火 14:00 CHN 9月 HSBC サービス業PMI=52.4(予想 前回52.8)→ 前回を下回るが引き続き緩慢な成長を維持
10/8 火 14:00 JPY 9月 景気ウォッチャー調査 現状判断DI=52.8(予想 前回51.2)、先行き判断DI=54.2(予想 前回51.2)→ 前回を上回り6カ月ぶりの上昇
10/8 火 14:45 CHF 9月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.2%)
10/8 火 15:00 GER 8月 貿易収支=131億ユーロ(予想150億ユーロ 前回162←161億ユーロ)、経常収支=94億ユーロ(予想130億ユーロ 前回142←143億ユーロ)→ 前回と予想を下回る
10/8 火 16:15 CHF 9月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比-0.1%(予想-0.1% 前回0.0%)
10/8 火 16:15 CHF 8月 小売売上高=前年比2.4%(予想1.5% 前回0.6%←0.8%)→ 前回と予想を上回る
10/8 火 19:00 GER 8月 鉱工業生産指数=前月比-0.3%(予想1.2% 前回-1.9%←-2.7%)→ 前回のマイナス幅は大幅に縮小したが、予想のプラスに反してのマイナスにEURUSDの上値は重くなる
10/8 火 21:15 CAD 9月 住宅着工件数=19.36万件(予想18.5万件 前回18.4←18.03万件)→ 前回と予想を上回る増加
10/8 火 21:30 CAD 8月 貿易収支=-13.1億カナダドル(予想-7.0億カナダドル 前回-11.9億カナダドル←-9.3億カナダドル)→ 前回と予想を上回る赤字額
10/8 火 21:30 USD 8月 貿易収支=発表延期(予想-390億ドル 前回-391億ドル)
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10/8 火 USD 米財政協議で打開の糸口を模索: オバマ大統領=デフォルト回避に向け、短期的な債務上限引き上げに応じる意向を表明。 共和党のポートマン上院議員=歳出削減と税制改革を盛り込んだ案を策定。 上院民主党=週内に債務上限引き上げに向けた法案を打ち出す可能性。→ 先行き予断は許さないが、解決策を模索中を評価し、緩やかなドル買い戻しへ。
10/8 火 USD 米民主党のリード上院院内総務=民主と共和党双方の政策要求付帯条件を伴わない、債務上限引き上げ法案を提出する意向。
10/8 火 USD 米下院共和党=新たな超党派委員会を設置し予算協議することを提案→ オバマ米大統領=共和党案を拒否、予算委員会というプロセスがすでに設けてあり、これを通じて寄ることも可能だと主張。
10/8 火 USD ホワイトハウス=オバマ米大統領は共和党のベイナー下院議長に、付帯条件なしの債務上限引き上げ法案を下院で、早急にアップ・オア・ダウン投票(単純に法案への賛成または反対を投票する)にかけるよう要請。
10/8 火 USD ルー米財務長官=債務上限引き上げ問題で金融安定監視評議会を招集
10/8 火 USD IMF首席エコノミスト=米国がデフォルトに陥る確率は小さい。
10/8 火 USD ビアナルト・クリーブランド連銀総裁=9月のFOMCで資産買い入れの縮小に十分労働市場は改善していると思われた。 FRBは資産買い入れの経験は少なく、不透明な経済環境化で慎重。 米財政問題で、与野党間の協議膠着で、消費者・企業の信頼感が揺らいでいる
10/8 火 USD プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=9月18日のFOMCで量的緩和の縮小見送りに反対した。 米国の成長はすでに力強さを増しており来年はさらに加速する見込で、資産買い入れを速やかに縮小する時期にきている。
10/8 火 EUR IMF=ユーロ圏周辺国の経済成長が大幅に鈍化しない限り、緊縮財政措置を緩和させる必要はない。
10/8 火 EUR ポルトガル=2013年の成長率見通しを-2.0%→-1.6%に上方修正。
10/8 火 EUR バイトマン独連銀総裁=長期間の低金利はインセンティブを失う可能性があり、リスクは増大し続ける。
10/8 火 JPY 黒田日銀総裁=「異次元緩和」の時間軸強化に向け、事前準備を始めたのではないかとの思惑がBOJウォッチャーの一部で浮上。
10/8 火 GBP 英政府=追加の住宅購入支援策を開始
10/8 火 GBP 誤報が相場を動かす=「BOEは新たなLTROを通告」との一部報道の影響を受け一時1.6020まで下落したが、通常の3カ月物オペと判明し1.6090台へ値を戻す。
10/8 火 AUD ロイター為替予測調査=アナリストはFRBの量的緩和の縮小が開始され、ドル高を見込み、AUD+NZD見通しを下方修正。中央値、1カ月後予測=AUDUSD0.93、6か月予測=0.90、1年後予測=0.88。
10/8 火 NZD ロイター為替予測調査=アナリストはFRBの量的緩和の縮小が開始され、ドル高を見込み、AUD+NZD見通しを下方修正。中央値、1カ月後予測=NZDUSD0.82、1年後予測=0.78。
10/8 火 CHN 長期休日明けの上海総合株価は上昇へ
10/8 火 OTH APEC脳会議閉幕(7日~8日)=採択された首脳宣言は「世界の成長は弱すぎ、リスクも依然下向き。世界の通商は弱まり、経済見通しでは、想定よりも成長が鈍化し望ましい均衡状態が実現できないことが示唆。賢明かつ責任のある政策を行う」
10/8 火 OTH IMF(米債務上限引き上げ問題の解決前提)=世界経済成長予想を下方修正、2013年(7月予想と比較)3.1%→2.9%、2014年3.8%→3.6%。新興国2013年5.0%→4.5%。米国2013年1.7%→1.6%。日本2013年2.0%、2014年1.2%、ユーロ圏2013年-0.4%、2014年1.0%。新興国経済の減速、先進国経済の勢いが強まる。
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