いつもながら、FRBの資産買い入れの縮小や停止の有無と、その時期を巡って相場は変動する。
ヒルセンラス氏(WSJ紙)が言うように、フォーワード・ガイダンスをより詳しくし、失業率の数値目標6.5%を引き下げるか、新たなインフレ目標を導入するのか?
先のFOMCで、「資産買い入れの縮小は金融緩和の終了ではない」と言いたかった、バーナンキFRB議長による「フォーワード・ガイダンス」。しかし、市場参加者は、米金融緩和終了ととらえ、金融市場は大混乱したことは確かで、直後から多くの理事や連銀総裁、海外中銀関係者、国際機関、海外政府関係者から、言葉を選びながらも批判的な発言が多かった。
8月30日~31日のFOMCでは、米失業率、成長率、インフレ率を確認することはできず、明確な答えは9月のFOMCと予想していた。しかし、今回のヒルセンラス氏の記事から、来週のFOMCが突如、非常に注目されることとなり、FRBの資産買い入れの縮小が先伸びするとの思惑に、ドルロングポジションの調整(EURUSD、GBPUSD、AUDUSD等の買い)と、さらに、円ショートの巻き戻しが強まり、続く可能性が高くなっている。
今日の未明から早朝にかけて、ある程度織り込まれながらも、中国株は軟調で、日経平均株価が一時400円超下落するような状態では、より円の買い戻しの材料にされやすい。テクニカルでは97.50~75円が大きなポイントとなる。
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