米経済指標の結果を見てから判断したいと結論付けて、早くても9月のFOMCまでは大きな変化が無いことを予想し、サマー・バケーションに入っている、市場参加者も多いと思われる、昨今。ただ、今週のFOMCと米雇用統計だけは、相場とにらめっこになりそうである。
7月31日(水曜)
◎午後9時30分、米第2四半期GDP・速報値が発表されるが、前期比年率の予想は1.4%と第1四半期の1.8%からは減速が予想されている。
◎午前3時(日本時間8月1日)、今週のメインイベントで、予想外に注目され始めた、FOMCとバーナンキFRB議長の記者会見が控えている。7月25日にWSJ紙のヒルセンラス氏が「フォワード・ガイダンスの文言を変更することは、FRBの意図の一段の明確化につながるのか、それとも投資家が一層混乱し市場の乱高下する結果となるのか、検討する可能性がある」と指摘し、資産買い入れの縮小を開始する条件の、変更の有無を市場参加者は見守っている。
8月1日(木曜)
◎午後8時、BOE金融政策委員会は、政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを予想。7月4日には、カーニー新総裁の初めての委員会で、異例の金融政策に関するフォワードガイダンスを発表、金融緩和の政策を継続することを表明した。
オズボーン英財務相は7月4日、カーニー総裁に、「基準値の採用などを含む何らかの形のフォワードガイダンスを採用することについて評価を行い、8月上旬のインフレ報告と共に提出」することを求めている。前月に資産買い入れをの拡大を求めていた、理事や委員はこの結果を見守るためにも、あえて拡大の主張を選択しなかったと思われる。より、8月上旬に発表されるインフレ報告と、金利ガイダンスの報告が重要となっている。
◎午後8時45分、ECB理事会は、政策金利0.5%、下限金利0.0%、上限金利1.0%の据え置きを予想。
◎午後9時、ドラギECB総裁の記者会見で、7月4日に「政策金利は今後も長期間にわたり現行水準、または、過去最低水準にとどまる」との、フォーワード・ガイダンスを示したが、今回も、フォーワード・ガイダンスがあるのか?あるとすれば、前回と変わる点があるのか?(変わりなしと予想)
8月2日(金曜)
◎午後9時30分、、米雇用統計があり、失業率=予想7.5%(前回7.6%)、非農業部門雇用者数=予想18.4万人 前回19.5万人)が市場のコンセンサスになっている。予想外に数字が振れることがあるのか? 資産買い入れを縮小する前提の一つと思われている、失業率6.5%~7.0%、非農業部門雇用者数17~20万人を達成することができるのか?
◎午後9時30分、米個人所得と個人消費支出が発表され、個人所=前月比(予想0.5% 前回0.5%)、個人消費支出=前月比(予想0.5% 前回0.3%)、PCE価格指数=前月比(予想 前回0.1%)、コアPCE価格指数=前月比(予想0.2% 前回0.1%)と、消費支出の拡大が予想されている。
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