2013年6月3日月曜日

ドル円相場をテクニカルで見ると

ドル円相場をテクニカルで見ると

Dailyチャートでは、上昇トレンドは変わらず、徐々に下限近くの100円近辺に近付いている。ボリンジャーバンド下限は99.13で、まだ下落余地があるが、ストキャスティクスはハイバンドで売り転換してから既にローバンド近くへ下落し、%Dが%Kとクロスすると買いへ変化する可能性が高まる。

下限は、注目された、98.65→103.73の61.8%=100.59を割り込み、次はサイコロジカルな100円が大きな壁となり、前日の安値100.22もポイントとなっている。これを割り込むと、99.13円、上昇開始の98.65円がターゲットになる。

上限は、100.22円の安値を維持できれば、A98.65→B103.73→C100.22から、23.6%=101.42、38.2%=102.16、50%=102.76、68.10%=103.36、そして、100%=105.31円がターゲットに入ってくる。





チャートとは別になるが、最近のドル円相場のテーマをまとめてみたい。

USDJPY相場は、徐々にその連動性は薄らいできているが、引き続き株価連動の円相場が続きそうである。

米FRBの量的緩和の有無と、解除時期の見通しが、株価と債券利回りを動かし、為替相場が動くことが多い。米通貨当局者の発言に相場が動き、米経済指標の結果に相場が動くのが常となっている。

早期の解除は考えにくいが、7~9月のFOMCで何らかのシグナルを出し、市場の動揺を抑え、明確な実施はバーナンキFRB議長が退任し、次期議長が就任する来年1月以降と思われる。

国内要因では、6月5日の成長戦略第3弾が注目されているが、黒田日銀総裁発言や、当局者の発言で相場が変動する動きは弱まっている。参議院選の見通しや結果は説くに重要で、自民党の圧勝期待に、結果が判明するまでは極端な円高も考えにくい。

結論 ◎ポジション的には、ドルロングと円ショートの大幅な増加による、ポジション調整局面にあるが、調整幅は限定的と考え、徐々にドル高+円安局面が強まることが予想される。

リスク要因 ◎米経済の鈍化・雇用の悪化 ◎参議院選挙で自民党予想外の大敗 ◎日本国債利回り上昇

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