主要各通貨は長く続いたレンジ相場から、重要なテクニカルポイントをブレークし新たな動きとなった。引き金となったのは、強いユーロ圏製造業PMIに反して、弱い米ISM製造業景況指数。
「米量的緩和の早期縮小見通しが後退」とのコメントが多く、米第2四半期GDP伸びが鈍化が囁かれ、これがドル売りへと動いている。しかし、IMFはドイツ成長率を大幅下方修正し、シカゴ連銀調査では米経済が加速し、失業率は低下するとの予想が公表された。
ホルコムISM製造業担当責任者は、「世界的な景気減速で需要が抑えられたが、更にもう数ヵ月数値を確認する必要がある」とのコメント。
ロックハート・アトランタ連銀総裁は、「次回6月のFOMCではないにしても、金融緩和縮小を真剣に検討し得る時期が近づいている」と言い、ウィリアムズSF連銀総裁は、「債券買い入れプログラムは夏に縮小し、年末までに終了する可能性がある」と言っている。
月次ベースの数字に、極端に反応することもないと思うが・・・・。 結果論として、大幅なドル売り+円買いは、ポジションの積み上がりと、テクニカルポイントブレークが主因と思われる。
大変動の後は、戻り売り+押し目買いで、上下の変動幅が大きくなることが予想される。 USDJPYは、重要なテクニカルポイントをブレークし、100円の大台を短期間で復活できるかがポイント。過去の大枠96.00~100円のレンジ、100円~104円のレンジへかさ上げされた相場が、元の水準に戻るのか、今週前半は上下を試しながらの相場展開になりそうである。
基本路線は、円安継続と変わらずで、6月5日(水曜)日本政府が発表する成長戦略第3弾を期待、7月の参議院選挙の自民党圧勝期待の二つが残っているいる。
しかし、昨日の米株上昇+円高・ドル安相場を見ていると、日本国内要因による円安相場から、予想以上に完全に米量的緩和の有無による、為替変動に主役が移り、円ショートポジションだけが目立ってしまっている。
結果、短期的な大幅な円売り再開の可能性は弱まるが、97.60円の次の重要なポイントを下限として、再び100円台を再び試し、中長期的な円安方向が続き、時間をかけながら105円台を目指すことい変わりない。
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