13日は、強い米経済指標、株高+円安+AUD・NZD高、USD小幅安となった。FEDウォッチャーのヒルゼンラス氏のコメントを注目。欧州では、ドラギECB総裁とバイトマン独連銀総裁の対決、次に、IMFとECBやESM責任者の意見対立が目立った。
今週に入りドル指数は下落を続けている、6月7日(金曜)=81.669、10日(月)=81.646、11日(火)=81.113、12日(水)=80.947、13日(木)=80.666。
米経済指標は強く、日米株先物は上昇を開始し、現物株はDJIAが+180.85(+1.21%)上昇したが、米10年債利回りは低下。 為替市場では、ドルは小幅な下落基調が続き、円売りへと動き、AUD+NZDの買い戻しが強まった。
◎米週間新規失業保険申請件数が予想外に強く、米株高へ動く「33.4万件(予想34.5万件 前回34.6万件)」
◎米小売売上高が、住宅建設資材や自動車購入の増加で、予想を上回り、消費に明るさが見られ米株高へ動く「前月比0.6%(予想0.4% 4月0.1%)、除く自動車=前月比0.3%(予想0.3% 4月0.0←-0.2%)」
◎市場が注目したのは、FEDウォッチャーのヒルゼンラス氏(WSJ紙)が、来週のFOMC後の記者会見で、バーナンキFRB議長は「QE縮小は利上げを意味せず」と、「QE縮小=出口戦略の開始」ではないことを強調する可能性を指摘。「金利引き上げと資産購入の縮小に時間をかけることをマーケットに分からせる」ことを発言する可能性があるとのこと....。
◎また、来週バーナンキFRB議長の半期に一度の議会証言(6月17日・18日日本時間午後11時から)を注目し、6月19日のFOMCを直前にしたこの議会証言に注目が集まることは間違いない。
◎11日・12日のドイツ連邦憲法裁判所のOMT審理や前後の発言で、ドラギECB総裁は「債券買い入れの決定は必要だった」、「ECBの権限を弱めるべきでない」と発言。バイトマン独連銀総裁は「中銀の独立と安定で再び疑問が生じている」、「中銀が時に責務を大きく越えたため、中銀自体にも責任がある」、「中銀は実行できないことを確約するべきでなく、確約すると中銀の独立性に対するリスクが増大する恐れがある」と発言していた。
◎また、バイトマン独連銀総裁は「各国の極端な低金利は長期的なリスクがあり、適切な時期に引き締めを行うことが中銀の課題」と発言している。
◎対立する意見が続くECBとIMFだが、さらに、レグリング欧州安定化メカニズム(ESM)責任者は「IMFは安定・成長協定を踏みにじり、成長支援に関わろうとしている」、「矛盾があるだけでなく、ユーロ圏のルールを理解していない」、「IMF・ECB・EUのトロイカ調査団は最終的に解散する必要がある」と発言。
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