2013年11月19日火曜日

11月19日(火曜) 昨日18日の海外市場の動きと、今後の注目点

11月19日(火曜) 昨日18日の海外市場の動きと、今後の注目点


①イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会が終わり、量的緩和の継続が確認され、②ECBは先のサプライズの利下げから量的緩和の可能性がより強まり、③中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)の期待感に、アジア・欧州・米国では株高の流れが続き、当面はリスク許容度が強まっている。

米国市場では、④ダドリーNY連銀総裁が「米経済成長は来年以降に加速し、一段と期待が持てる」との発言に株価はやや持ち直したが、⑤米著名投資家のアイカーン氏が「多くの企業の業績が経営そのものよりも、低水準の借り入れコストによって押し上げられていることから、株価が急落する恐れがある」と発言、終盤にかけては再び円の買い戻しが強まり、米株に利食いの売りが強まった。

今後の焦点
◎11月末に向け、ヘッジファンド決算による株利食いと、ドル売りの可能性。
◎オプション絡みの動きに、午前零時に相場変動が強まる傾向が増える。
◎USDJPY=100円、100.60円、EURUSD=1.3550、1.3600が上値のポイント。
◎12月=米系企業の利益送金によるドル買い。

昨日の動き
中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)の詳細では「中国政府が約30年ぶりの大胆な経済・社会改革案」となり、価格と為替相場の自由化や、人民元の自由な両替、及び中国国有企業に対する大幅な規制などが予想でき、中国株は大幅上昇し、AUD買いが強まるが米株の上げは鈍く続かず。

アジア市場は、日経平均株価は小幅下落ながら、三中全会の詳細が公表され、期待感に香港ハンセンや中国株は大幅上昇し、円は強含みで推移し100円の大台を割り込み、豪ドルも輸出拡大の期待に買いが強く0.9410台まで上昇した。

欧州市場に入っても、欧州株は堅調で、クロスで円買いが強く、USDJPYの続落傾向が続き、一時99.80円を割り込む。先週堅調だったGBPUSDとEURGBPの利食いが強く、GBPUSDは1.6150直前で値を下げ、EURGBPは0.8390台まで上昇した。EURUSDは経常黒字額が予想を上回り、EURクロスの買いに1.3500台を回復、AUDUSDは欧州市場にり0.9410台を高値に上げ止まるが、高値圏で推移した。

米国市場に入り、ダウ平均株価は16000ドル台の大台を達成し、小幅高で推移。ドル売りの流れに変化が生じたのはオプションカットの午前零時でドル買い戻しの動きへと変化。USDJPYは100.20台の上値が重く再び100円割れまで下落。EURUSDは1.3540台を高値に1.3550を超えられず1.3500割れまで下落し、EURGBPも0.8400を高値に上げどまり、AUDUSDは0.9370割れNZDUSDも0.8330台と、先週NY市場の終値とほぼ同水準まで値を下げている。また、終盤にかけては、米著名投資家のアイカーン氏の発言にリスク資産の売りがやや優勢となった。

本日の注目材料
9時30分 豪中銀議事録公表(11月5日分)
11月5日の豪中銀理事会では、政策金利2.5%の据え置きを予想通り決定していたが、声明で豪ドル安が必要で、豪ドルは不快なほど高水準とあり、AUD売りが強まった経緯がり、豪ドル高のけん制発言が多くなっている。AUD高をどうとらえていたのか注目したい。

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