2013年7月7日日曜日

今週は、同一の思考に偏りやすく、どうも不安ながら、どこまで行進することができるのか?

今週は、同一の思考に偏りやすく、どうも不安ながら、どこまで行進することができるのか?

◎先週金曜日に発表された、6月の米雇用統計では、失業率が7.6%と前回と変わらずで、市場予想の7.5%からは期待外れで、債券買い入れの縮小の前提となる7.0%には程遠い。

また、7月3日の米貿易収支の赤字額が450.3億ドル((予想-399億ドル 前回401.5←-403億ドル)となったことで、第2四半期の米成長率がやや弱まる可能性も指摘されている、昨今。

◎しかしながら、非農業部門雇用者数は19.5万人で市場予想の16.5万人を上回り、5月19.5←17.5万人、4月19.9←14.9万人と、過去2カ月分も大幅に上昇修正された。

結果、市場参加者は、9月のFOMCで、さっそく債券買い入れの縮小することを期待し、ドル高志向が強まるとの予想が立てやすい。

◎7月21日に投票日となる、参議院選挙では、自民党と公明党で過半数を上回ることが予想される。安倍政権は中期的な景気刺激策を打ち出す事が可能となる。

結果、参議院選後を期待した、株高=円安へと向かうとの予想が立てやすい。

◎ECBとBOEは長期的な金融緩和の継続を示唆、BOJは異次元の緩和策を継続。それに対して、米国はQEの解除の可能性を示唆。これじゃ、多分誰が考えても、EUR+GBP+JPY売り=ドル買いになるでしょうね。ただ、あまりにも短絡的過ぎで、不安。

◎ユーロ圏では、ギリシャへの金融支援でトロイカとの合意ができず、、ポルトガルの閣僚辞任後の政局不安と、フィッチのソブリン格付け引き下げの可能性、IMFがイタリアに遅れている民営化計画の加速を求めている。

7月2日のユーロ圏17カ国財務省関係者の会合で、ユーロ圏は見かけよりも状況は悪いとの認識で一致との報道も流れた。

◎ともあれ、EU関連機関は8月に夏季休暇期間にはいる。それまでに、担当者はなんとかして体裁を整え、ゆっくりと休暇に入りたいと思っているのだろうが、いやはや、どうなることやら。

結果、体裁を整えたことで、一時的なEUR買いがある可能性は否定できないものの、中期的はEUR売りの圧力は止まないとの予想が立てやすい。

◎AUDは、中銀のAUD安政策の継続と、追加の金融緩和の可能性を示唆し、金価格の下落+中国の成長率の伸び悩み、シャドーバンキング問題の対応による、流動性懸念がくすぶり、AUDを積極的に買うにはどうも武が悪い。

基本はこの路線と思っているが、多くの人が同じことを考えているのでは? と、不安になる。

0 件のコメント:

コメントを投稿