成長戦略第3弾は不発ではなく、衆議院選挙では始まった、「株高=円安相場」は、まだ継続中
世界中が注目した、安倍首相の成長戦略第3弾は、結果だけを見れば、株価は大幅下落し、円高へ動き不発に終わった。次は7月21日と思われる参議院選挙があり、自民党圧勝の可能性が高い。衆議院選挙では始まった、「株高=円安相場」は、まだ継続中。
ある程度織り込み済みとはいえ、第1弾、第2弾に続き、第3弾でも、「規制改革、国家戦略特区、電力システム改革、インフラ整備、国民総所得の拡大、大学教育」など、やりきることができるかは不明ながら、理想としては素晴らしい内容と、評価したい。
少なくとも、過去の政権与党でなしえなかった、具体的な方針を示したことは、「何もしないより益し」の理論からも評価に値すると思えてならない。
ドル円相場は、105円を目指しながらも、104円近くを高値に、道半ばで下落。サイコロジカルな重要なポイント100円を割り込み、なんと一時99円割れまで続落した。
さすがに、その水準まで下落すると、日本株を含めて、GPIFでなくても、本邦機関投資家、実需筋のバーゲンハンティングの需要に下げ止まり、100円台を回復した。
ただ、過去の「みんなで渡れば怖くない=みんなで円ショートは怖くない」の相場から、約5円近く下落し、円クロスでも大幅な調整が進んでしまっては、よほど明確な方針なくして、楽観的な円売りを再開することは難しくなるのが常である。
結果、市場参加者の心理からは、「戻り売り=押し目買い」の両方が台頭し、99円~101円(+-50pips)の相場に暫くとどまる可能性が高くなる。
相場には、「上昇トレンド、下降トレンド、持ち合い」の三種類があり、行動には「買う、売り、やらない」の三種類がある。
ドル円相場は今しばらく、「持ち合い」相場で、レンジの上下限で小刻みな取引が必要になると予想するが、時間の経過とともに、「上昇トレンド」へと以降し、5月22日の高値を超えることを期待したい。
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