2015年9月13日日曜日

今週の為替相場を考える(9月14日~18日)

今週の為替相場を考える(914日~18日)

相変わらず、中国と新興市場国の景気鈍化、米国の利上げとその時期は、株・債権・為替市場においてもっとも重要なテーマとなっている。

連休明けの中国株と人民元は予想外に健闘しているとは言え、中国政府の経済・株価対策や、為替の市場介入の関与によるところも大きく、実態はどうなのか? 真実が見えてこない。

FOMCは、政策金利のFFレートを0.25%引き上げ0.5%を見込む動きがやや優勢となっているが、利上げと据え置きとの予想差は拮抗しており、どちらに転んでも株式・債権・為替市場へのインパクトは大きいと思われる。

どちらに転んだとしても、米国と他の主要国では、金融政策の方向性に大きな差があり、結果としてドルにとって有利な状況が続いている。ECBはすでにQEの継続など追加緩和の可能性を表明しており、NZ中銀は政策金利を引き下げ、さらなる利下げの可能性をも示唆した。

豪中銀やカナダ中銀は金利を据え置いてはいるも、今後の中国経済や商品価格の行方などで緩和を継続する可能性があり、利上げを考える状況にはなく、日本は根強い追加緩和期待が続いている。

BOEだけは唯一、利上げの可能性を秘めている。米利上げ結果を見極めてから判断したいのか、 それとも、EU離脱をめぐる国民投票の影がGBP買いを抑制しているのかは不明で、金融政策委員会では81から利上げ支持者は増えてこない。


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ドル相場
17日のFOMCで利上げ開始の有無にかかわらず、中期的なドル高の流れは変わらないとみている。

直近では利下げ期待が膨らむも、利上げと据え置きとの予想差は拮抗しており、どちらに転んでも株式・債権・為替市場へのインパクトは避けられそうにない状況に置かれている。

中国と新興市場国の金融市場は小康状態を維持する中、17日のFOMCでは、歴史的な利上げを決定する可能性を考えざるを得えない反面、10月、12月に先送りされる可能性や、来年にずれ込む可能性を意識しなければならないという、厄介な状況が続いている。

ドル相場は、利上げを決定すればなおさらで、今回は利上げの有無にかかわらず、国際商品関連の影響が強い通貨弱く、ドル高の流れが続きそうである。

EURUSD 予想1.11001.1500
FOMCの結果待ちながら、1.110をボトムにし、シブトイとでもいうのか、底堅いとでもいうのか? 93日のECB理事会やドラギECB総裁の記者会見でQEの延長や追加緩和の可能性が示されたから以降も、EURUSD1.1100割れをボトムに逆に1.13台まで上昇、EURJPY132円台から137円を目指す動きへと底堅い。FOMCの結果で動きは異なるも、1.12台をボトムに1.15台を試す動きも。

GBPUSD 予想1.53001.5550
米国に次ぎ、利上げ開始期待が持てるポンド。今回のFOMCでどのような結果になるかによっても異なるが、米利上げ決定後の底値は買いになる可能性があると考えたい。逆に政策金利を据え置けば、英小売売上高待ちで、中期的には1.52001.5800のレンジに入り、1.6000を超えたら新たな展開へ。


AUDUSD 予想0.69000.7200
FOMCの結果待ちで、動き難い状況が続いている。それを除けば、中国経済の影響は強い中、中国株・人民元は目先落ち着きを取り戻し、追加緩和の声も強まらず、最近のAUDは予想外に底堅い。FOMCで利上げがなければ、0.71500.7200の上値を試すと考えたい。


USDJPY 予想118.50121.50
FOMCの結果待ちながら、後の反応を考えると動きは複雑。米利上げ=株安=新興市場国の混乱=円高? これでいいのであろうか? 金利差からは、米利上げ=日米金利差拡大=円安? 最近は株価連動の円相場だけに、前者の影響がより強そうだが、日銀の追加緩和期待も払拭されず、円安の目は消えず。122円台の定着が、さらなる円安相場の始まりと考えたい。


今週の主な材料(9月14日~9月18日)

今週の主な材料(9月14日~9月18日)

今週のメインイベントは、17日(木)日本時間18日午前3時のFOMCで間違いないだろう。市場では政策金利のFFレートを0.25%引き上げ0.5%を見込む動きがやや優勢となっている。いずれにしても、利上げと据え置きとの予想差は拮抗しており、どちらに転んでも株式・債権・為替市場へのインパクトは大きいと思われる。

また、イエレンFRB議長の記者会見(午前3時30分)と経済見通し(午前4時)も発表され、すべてを見て判断せざるを得ない状況も考えて置く必要もある。

それ以外では、特に以下を注目したい。

【9/15(火)】 
豪中銀議事録は、9月1日発表分で、政策金利を2.0%で据え置くことを決定。金利見通しについて新たなガイダンスを示さず、中国の動向にも具体的な見解は示されなかったが、今回の議事録を注目したい。

日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見では、決定会合では政策金利 0.0-0.1%、マネタリーベイス・コントロール(年間) 80兆円の据え置きが予想されているが、日本経済に対し弱気な見通しが強まる中で、追加緩和の可能性があるのか、注目深い。

米小売売上高は、前月比予想0.3% 前回0.6%、除く自動車・前月比予想0.1% 前回0.4%と、やや低下が予想されており、相場変動の可能性が高い指標となっている。


【9/16(水)】
英雇用統計は、失業率=予想2.3% 前回2.3%、ILOベース雇用統計(5-7月)=予想5.6% 前回5.6%、失業者数推移=予想-5000人 前回-4900人、平均賃金(含むボーナス・(5-7月))=前年比予想2.5% 前回2.4%、平均賃金(除くボーナス・(5-7月))=前年比予想2.9% 前回2.8%と、賃金が予想外に強いと再び来年の利上げ期待の拡大に、ポンド買いが強まる可能性もある。

米消費者物価指数は、前月比予想0.0% 前回0.1%、前年比予想0.2% 前回0.2%、コア前月比予想0.1% 前回0.1%、コア前年比予想1.9% 前回1.8%と、予想では前回とほぼ変わらずとなっている。FOMCの直前の発表だけに動きは鈍そうである。

【9/17(木)】
NZ第2四半期GDPは、前期比予想0.6% 前回0.2%、前年比予想2.5% 前回2.6%と、前期比は上昇が見込まれているが、逆に前年比では低下の予想となっている。いずれにしても、NZ中銀による追加緩和の可能性を秘めているだけに、結果に素直に反応することになりそうである。

英小売売上高指数=前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想3.9% 前回4.2%、除く自動車・前月比予想0.2% 前回0.4%、除く自動車・前年比予想3.9% 前回4.3%。いつもながら、短期的な相場変動は期待できる。

FOMC、イエレンFRB議長の記者会見、FOMCの経済見通し

【9/18(金)】 
カナダ消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.1%、前年比予想1.4% 前回1.3%、BOCコア前月比=予想0.6% 前回0.0%、BOCコア前年比予想2.5% 前回2.4%。前月比は前回と変わらずながら、前年比・コア前月比・コア前年比と若干ながら上昇が見込まれている。











2015年9月12日土曜日

2015年9日12日(土曜) 最新のIMMポジション(9月8日集計分)から

2015912日(土曜) 最新のIMMポジション(98日集計分)から 

4連休明けの中国株と、3連休明けの米株の動きが注目されたが予想外に冷静だった。逆に、日経平均株価は1300円上昇、800円下落とまさに乱高下。中国株は底堅くなり、主要国の株価は何とか下げ止まっている。中国の外貨準備は大幅に減少、人民元を買い支えし、緩やかな切り下げを目指しているのか、首相は人民元を合理的で均衡した水準に安定させる努力をしていると言う。

市場参加者にとって2大テーマである、中国の成長と米国の金利。中国経済の成長鈍化と人民元安誘導も目先は収まりつつある。一方、17日のFOMCを前にして、利上げの有無と利上げ時期をめぐり、FRB内でも意見が分かれ、エコノミストの意見も分かれ、市場参加者の頭痛の種となっている。

現状は9月利上げの予想は低下中。しかしながら、遅かれ早かれ米国の利上げは間違いないと思われており、為替相場はドル円を除き、ドル高傾向が続いている。

一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-222,284-226,213コントラクトへと、4週間ぶりに通貨ショートが3,929増加。ドル換算ではドルロングが220億ドル→222億ドルへと増加している。

全体でみると、円のショートとスイスフランのショートは減少を続け、円は-6,662コントラクトまで縮小、この2通貨は共にロングへ変化も期待できる。カナダドルと豪ドルのショートも減少、逆に、ユーロ+ポンド+NZドルは小幅ながらショートが拡大している。

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円・ポジション
-15,555-6,6628,893)、4週連続でショートが減少し、201210月以来、本当に久々にもう一歩でロングへ転換できる水準に近づいている。

ユーロ・ポジション
-67,857-81,241-13,384)、2週連続でユーロショートが拡大。6月中旬以降では、極端な増減は見られず、結局はレンジ内での取引が続く。

ポンド・ポジション
-11,239-17,638-6,399)、2週連続でポンドショートが拡大。韓国発のリパトリやM&A絡みのポンド買いに上昇するも続かず、ユーロポンドの買いも強く、BOE政策委員のタカ派発言にも買いは鈍い。

スイスフラン・ポジション
-8,503-6,8961,607)、2週連続でスイスフランのショートは減少。84日の週から続いたスイスフランのショートポジションが変化することができるか? リスク回避にドルスイスは上値が重いが、ユーロスイスは上昇へ。

カナダドル・ポジション
-55,119-48,6406,479)、4週連続でカナダドルのショートは減少。原油価は下げ止まるも伸びきれず、引き続き上値の重い展開ながら、カナダ中銀は政策金利を据え置き、レンジ相場の動きへ。

豪ドル・ポジション
-55,732-53,3162,416)、2週連続で豪ドルのショートは減少。心配された人民元、中国株、中国の成長も、中国要人の擁護発言や景気刺激策にひとまず安心感が広まり、豪ドル買いが続いている。

NZドル・ポジション
-8,279-11,820-3,541)、2週連続でショートが拡大。集計後の10日のNZ中銀金融政策委員会では、予想通り利下げを実施し、さらに、追加利下げの可能性を示唆。NZドル売り流れは止まらず。








2015年9月12日(土曜) 昨日11日 海外市場の動き

2015年9月12日(土曜) 昨日11日 海外市場の動き

週末金曜日、ポジション調整の動きが見られ、来週のFOMCを前に、緩やかな相場変動で終わった。米株は上昇、米金利は低下、原油価格は下落し、ユーロの上昇が目立つ。リスク回避の動きは、消えかけては復活を繰り返す。市場では利上げ確率予測は低下中ながら、FOMCの利上げの可能性を意識しているのか? 

為替市場では、EURUSDの上昇が目立ち、ドルは総じて下落、連日ロンドンフィキシングで上昇が目立つ。円クロスもEURJPYの上昇が目立ち、GBPJPY+CADJPYを除き、円売りへ。一日を通じては、米株を除き、他の主要国では株価は軟調に推移し、債券りまわりは低下している。

注目の米経済指標では、
コア前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)と強く、米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、85.7(予想91.2 前回91.9)と、予想を下回るもドル売りの流れは限定的。米8月財政収支は、-644億ドル(予想-815億ドル 前回-1492億ドル)と赤字額は減少。

注目の発言や材料は、
フォーブス政策委員=英ポンド高がインフレに及ぼす影響が予想ほど大きくない場合、より早い時期に利上げを行う必要が出てくる可能性がある

ルー米財務長官=中国の汪洋副首相と電話会談し、人民元の上下動の許容、構造改革の迅速な実施、通貨安戦争の回避を要請。

2015年9月11日金曜日

アジア、欧州市場の株価は小幅下落で推移、久しかった大相場もつかの間の休息か?

アジア、欧州市場の株価は小幅下落で推移、久しかった大相場もつかの間の休息か?

今日は週末金曜日。株・金利の予想外の変化がなければ、ポジション調整に入りやすく、来週17日のFOMCを控えており、積極的に一方向にポジションを傾けることは難しと思われ、逆に、ポジション調整が強まる可能性もある。

日経平均株価は小幅下落、中国株も大きな動きは見られず、久々に平穏無事に終わり、まるで今日の関東地方に訪れたつかの間の天気のようである。

欧州市場も株価は弱く、WTIは下落、JPY高+AUD安+CAD安で、緩やかなリスク回避の流れとなっているが、GBPUSDも軟調で、EURUSDは1.1275~1.1310のレンジ、NZDUSDも上値は重い。

2015年9月11日(金曜)昨日10日、海外市場の動き

2015年9月11日(金曜)昨日10日、海外市場の動き

米株は上昇、原油・金価格は上昇、米10年債利回りは上昇するも、2年債利回りは低下。

米国市場は、17日の予測し難いFOMCを前にして、単発的な米国発の経済指標に反応。弱い輸入物価指数、卸売在庫・売上高に、ドル売りが続く。

NZ中銀の利下げ+追加利下げの可能性に、NZDは弱く。BOEは成長見通しを引き下げるも、将来の利上げの可能性は残し、GBP高へと動き、ドル売りの流れをリード。商品価格の上昇に、AUD+CADは強い。

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USDJPYは、121.20台でまたしても上げ止まり、120.60円まで値を戻す。

EURUSDは、ECBのQE拡大の思惑が続く中でも底堅く、ロンドンフィキシングを境に1.1280台上昇へ、

GBPUSDは、BOEの金融政策委員会の議事要旨で、第3四半期成長率予測を0.7%→0.6%に下方修正するも、健全な成長を維持するとの見通と、一部委員からインフレ率が想定以上のペースで上昇するリスクが示され、1.5460台まで続伸し、ドル売りをリード。

AUDUSDは、商品価格の上昇もあり0.7080台まで続伸。

NZDUSDは、中銀の利下げとさらなる利下げの可能性に、直後に急落、0.6260で下げ止まるも、一人負けで対主要通貨で全面安。

USDCADは、設備稼働率+新築住宅価格指数は弱く上昇しCAD売りが強まるも、金価格の上昇に一時1.3180割れまで下落、CADは上昇へ。


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2015年9月10日木曜日

2015年9月10日 欧州・米国市場序盤の動き


2015年9月10日 欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は下落、米株は上昇からスタートするも下落へと変化。

注目のBOE金融政策員会は、政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想通り決定。議事要旨は、8対1で政策金利の据え置きを決定、マカファーティー委が0.25%の利上げを主張。直後の反応はGBP買いへ。

カナダの設備稼働率+新築住宅価格指数は弱く、アジア・欧州で下落したUSDCADは、上昇へと変化し朝の水準へと逆戻り。

新規失業保険申請件数は27.5万件と予想と変わらずながら、米輸入物価指数は前月比-1.8%(予想-1.6%、前回-0.9%)とマイナス幅が拡大。ドル高の影響が気になる。


USDJPYは、121.20円台でまたしても上値を止められ、120.60~85円のレンジで推移。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想通り決定。

BOE金融政策委員会(議事要旨)=8対1で政策金利の据え置きを決定。マカファーティー委が0.25%の利上げを主張。

BOE金融政策委員会(議事要旨)=国内経済は健全な成長を維持するとの見通し。一部は、インフレ率が想定以上のペースで上昇するリスクがある。

BOE金融政策委員会(議事要旨)インフレ率についてはさまざまな見方が示され、一部政策委員は、中期的にインフレ率は2%目標を上回ると予想。

BOE金融政策委員会(議事要旨)インフレ率についてはさまざまな見方が示され、一部政策委員は、中期的にインフレ率は2%目標を上回ると予想。

BOEスタッフ=第3四半期成長率予測を0.7%→0.6%に下方修正するも、過去の成長率平均とほぼ同水準。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=中国経済の減速は、欧州よりも新興国により大きな打撃。

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GBP BOE金融政策発表=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想、議事録発表

CAD 第2四半期 設備稼働率=81.3%(予想81.7% 前回82.7%)→ 予想を下回る

CAD 7月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.3%(予想 前回1.3%)→ 予想を下回る

USD 8月 輸入物価指数=前月比-1.8%(予想-1.6% 前回-0.9%)、前年比-11.4%(予想-11.0% 前回-10.4%)、輸出物価指数=前月比-1.4%(予想-0.3% 前回→-0.4%)、前年比-7.0%(予想 前回-6.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

USD 新規失業保険申請件数=27.5万件(予想27.5万件 前回28.2→28.1万件)、4週間移動平均=27.575(前回27.525)、失業保険継続受給者数=226万人(予想225万人 前回225.7→225.9万人)→ 予想と変わらず

USD 7月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.9%)→ 予想外のマイナスへ