2014年1月15日水曜日

1月15日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

1月15日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

*** ポイント ***

為替相場は、JPY安+AUD安+CAD安。GBP高。NZD+EUR変わらず。

米株は上昇。
米債券利回りは上昇。
フィッシャー・ダラス連銀総裁は、早期資産買い入れの縮小を目指すが、株価・債券の調整局面のリスクを示唆。
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、早期資産買い入れの縮小を望む。
小売売上高は、予想を上回り米第4四半期の景気回復が加速。

欧州株は上昇。
英消費者物価は、0.2%とBOEターゲットまで低下。
IFOは2013年の独経常収支は、中国を抜き、世界第1位へ。
ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、欧州の経済成長拡大を示唆。

日本株は大幅下落。
日本の経常赤字は、ついに過去最悪となり円売り材料が復活。
サントリーホールディングスは、英ビーム社を160億ドルで買収へGBPJPYが注目。
三菱UFJがサントリーに100~120億ドルのつなぎ資金に同意との報道も。

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◎USDJPYは、日本の経常収支の赤字額は-5928億円と予想外の過去最大の赤字額、貿易赤字額も高水準が続き、円売りが強まるが、アジア株、欧州株は下落へし、日経平均株価は15422.40円と前日比-489.66(-3.08%)激しく下落、103.50円の上値が重くなる。欧州市場に入り、円クロスの買い戻しや実需の買いに103.70円台を回復。米国市場に入り、強い米小売売上高や米株の上昇に103.80円を超えると続伸、104.20台まで上昇。

◎GBPJPYは、サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収に買い期待に続伸。三菱UFJが100~120億ドルのつなぎ資金に動意との報道もある。

◎EURUSDは、アジア市場の沈滞したムードから、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の欧州経済に対して強気発言に、1.3660→1.3700近くまで上昇。IFOの独経常黒字が世界最大へとの予測や、強いユーロ圏鉱工業生産に欧州第4四半期の景気回復の加速が示されたりしたが、クロスのEUR売りも入り、1.3660~90のレンジで推移し、1.37台の復活となはらず。

◎GBPUSDは、アジア市場の小動きから、強い卸売物価とEURUSDの買いに1.6450近くまで上昇したが、前年比2.0%と、BOEターゲットまで下がった弱い消費者物価指数に上値が重くなった。サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収の案件もあり、投機的な買いが強まり、一時1.6460台へ上昇。

◎AUDUSDは、弱い中国株の流れは止まらず、0.90台での通貨当局のAUD高けん制発言を気にして、いつもの弱いものいじめムードのAUD売り一色。早朝の0.9060台をピークに欧米市場に入っても売り継続で0.8960割れまで続落。AUDNZDは1.0800台→1.0680台まで下落、引き続きAUDNZDの売り方向性は変わらず。


*** 今後の見通し ***

USDJPYは、104.10~20円の金月窓埋め達成。今後の方向性を重視する。103.50円がボトムになり、104円台維持できれば104.60、105円台の再トライへ。

EURUSDは、1.3640~1.3700のレンジを世襲。EURクロスの動きを見ながら、緩やかな上昇の可能性を期待するが、1.38台の上値は重い。ポジションテークは引き続きプライスを見ながらEURGBPの売り。

AUDUSDは、0.8950台維持できるか? 0.8950~0.9050のレンジへの復活のカギで、緩やかな上昇トレンドの継続はまだ変わらず。0.8900割れではストップが多く、ポジションテークは引き続きプライスを見ながらAUDNZDの売り。

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◎サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収は、実際の手当ての有無や時期は不明ながら短期的に注目されている。三菱UFJがサントリーに100~120億ドルのつなぎ資金に同意との報道もあり、三菱UFJが円からドル変えてドルで融資するのか?(USDJPYの買い要因) それと、サントリーがドルからGBPに変えて買収資金を手当てするのか?(GBPUSDの買い要因)

◎USDJPYは、週初から始まった円売りの調整局面も103円割れまで続落したことで、一巡し、日本の経常赤字が過去最悪に膨らんだことで、この基調は変わらず拡大し再び円売りの材料に使われている。先のボトム103.90円を超え、104.10~20円の金月の窓埋めを達成。問題は、この水準を維持できるかで104.60円、そして、105円台復活への道が開ける。ただし、この水準での売り圧力は強そう。

◎日本株安=円高の方程式で、今後も日本株や海外の株高傾向が続くことが、強い円安の要因となる。債券利回りと株価の関連性と動きが注目されるが、昨日はようやく米株高=債券利回り上昇のパターンが復活。フィッシャー・ダラス連銀総裁は、債券買い入れを早期縮小を期待しながらも、株価の調整局面を示唆しており、今後は株かと円相場の連動性がやや薄れてくる可能性も。

◎EURUSDは、1.3640~1.3700のレンジで変化は見られないが、先のレンジ1.3550~1.3650から、スライドし上昇したこや、欧州の景気回復期待の高まりと、米国の2014年経済成長見通しの一部下方修正に、EUR強気ムードは変わらず。EURクロスの動向に影響を受けるが、時間をかけながら上昇トレンドへ戻り、緩やかに1.38台まで上昇が見込まれるが、引き続き1.38台の上値は重そう。1.3580~85を割り込むとギブアップ。

◎AUDUSDは、上昇も約36時間で終了し、逆に下落し、0.8950~60が重要なポイントでようやく下げ止まる。市場センチメントはミックスだが、0.90台では通貨当局のAUD高けん制発言を警戒していたので、下落はそれほどのサプライズではない。0.8950~60を底値にして、0.8950~0.9050のレンジを予想するが、0.8900割れではストップも見えており、気になっている。0.8950をボトムとして維持できれば、時間を要するが0.9100トライの復活へ。



*** 発言・その他 ***

フィッシャー・ダラス連銀総裁=資産購入は早期の完全終了をめざす。債券買い入れを続ければ、バブル増大のリスクが高まり、株価が低迷しても債券買い入れを早期に縮小スすべき。株価や債券の資産はバブルではないが、正常水準への調整局面に備える必要がある。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=米成長は加速し、失業率は一段と低下の見通しで、債券買い入れはバーナンキ議長が示した年内の終了より早い段階での終了を望む。今年は過去の成長より足取りがしっかりとし、予想は、失業率6.2%に低下、インフレ率は2.0%に上昇、成長率は3.0%。労働参加率の低下は、ベビーブーマーの高齢化な人口動態の変化が主因で、低下の加速が見込まれる。

ECB=今年実施するストレステストで、償還日まで保有するソブリン債に時価評価をもとめない。

ギリシャ政府=2013年の中央政府の基礎的財政収支は6.91億ユーロの黒字。

独IFO経済研究所=2013年独経常黒字は、輸出収支が海外に債投資され、2600億ドルと過去最大を更新し、中国を上回り世界第1位の可能性。GDP比7.3%と欧州委員会が設定した上限の6.0%を超え、2014年も7.4%に拡大が予想される。

英消費者物価の前年比は2.0%と、BOEのターゲットまで低下へ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=欧州経済は1年前とらべ改善、2014年ユーロ圏の成長は、予想1.1%を上回る可能性がある。ドイツやオーストリアは2.0%に達する可能性がある。

サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収→ GBPJPYの買い材料。


*** 経済指標の結果 ***

8:50 JPY 11月 経常収支=-5928億円(予想-3804億円 前回-1279億円)、貿易収支=-12,543億円(予想-13,095億円、前回-10,919億円)→ 経常収支は過去最大の赤字額
6:00 NZD 第4四半期 NZIER 企業景況感=52%(予想 前回38.0%)
6:45 NZD 12月 QV 住宅価格=前月比2.6%(前回2.4%)、前年比10.0%(予想 前回9.2%)
9:30 GBP 12月 DCLG住宅価格=前月比5.4%(予想5.9% 前回5.5%)
16:00 GER 12月 卸売物価指数=前月比0.4%(前回-0.2%)、前年比-1.8%(前回-2.2%)
16:45 FRN 12月 消費者物価指数=EU基準前月比0.4%、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)
18:30 GBP 12月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、コア前月比0.1%(予想 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.8% 前回1.8%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.6%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.1%)、前年比2.8%(予想2.8%  前回2.7%)→ 予想を下回り2009年11月以来の低水準
18:30 GBP 12月 生産者物価指数: 産出指数=前月比0.0%(予想0.0% 11月-0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 11月0.8%)、産出指数=コア前月比0.1%(予想0.0% 11月-0.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 11月0.7%)、投入指数=前月比0.1%(予想-0.2% 11月-0.7%)、前年比-1.2%(予想-1.5% 11月-1.0%)、コア前月比-0.5%(予想 11月-0.5←-0.4%)、コア前年比-1.5%(予想 11月-1.0←-0.8%)
19:00 EUR 11月 鉱工業生産=前月比1.8%(予想1.5% 前回-0.8←-1.1%)、前年比3.0%(予想1.4% 前回0.5%)→ 予想を上回り第4四半期の景気回復が加速へ
22:30 USD 12月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4←0.7%)、除く自動車前月比0.6%(予想0.4% 前回0.1←0.4%)→ 前回を下回るが予想を若干上回る
22:30 USD 12月 輸入物価指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.9←-0.6%)、前年比-1.3%(予想 前回-1.5%)、輸出物価=前月比0.4%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比-1.0%
0:00 USD 11月 企業在庫=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.8←0.7%)、企業売上高=前月比0.8%(前回0.5%)


2014年1月14日火曜日

1月14日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し

1月14日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

日本株、アジア株、新興国株、欧州株は下落。
日本の経常収支は、ついに過去最大の赤字額。
USDJPY一時103.70円台を回復、クロスでも円安が進む。。
EURUSD一時1.37近くまで上昇。
GBPUSD一時1.6450近くまで上昇、サントリーホールディングス=英ビーム社買収案件が気になる。
AUD安+NZD高=AUDNZD一時1.0690を割り込む。


早朝発表された、日本の経常収支の赤字額は-5928億円と、予想を大幅に上回り過去最大の赤字額、貿易赤字額も高水準が続き、円買いにとってはいつもながらの好材料となった。

アジア株、欧州株は下落へ。日経平均株価は15422.40円と前日比-489.66(-3.08%)激しく下落、都知事選で細川元首相が小泉元首相と組み、脱原発で登場し、安倍政権への懸念が強まり、1カ月ぶりに15500円を割り込む。

USDJPYは、日本の経常赤字が過去最悪となり上昇、一時103.50円で上値が重くなったが、欧州市場に入り、円クロスの買い戻しや実需の買いに103.70円台を回復。円クロスでは、サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収のGBPJPYの買いが気になる。

EURUSDは、アジア市場の沈滞したムードから、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の欧州経済に対して強気発言に、1.3660→1.3700近くまで上昇。

GBPUSDは、アジア市場の小動きから、強い卸売物価とEURUSDの買いに1.6450近くまで上昇したが、前年比2.0%と、BOEターゲットまで下がった弱い消費者物価指数に上値が重くなった。サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収の案件もあり、投機的な買いが強まっている。

AUDUSDは、弱い中国株の流れは止まらず、いつもの弱いものいじめムードのAUD売り一色。早朝の0.9060台をピークに0.8990まで続落。


*** 今後の見通し ***

サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収は、実際の手当ての有無や時期は不明ながら、GBP買いにとって好材料となっている。

USDJPYは、日本株安=円高の方程式が続く中、日本の経常赤字=円売りの好材料にも、円売り圧力は今一つで、104円台を回復できずにいる。ただ、103.50円の壁を乗り越えたことで、昨日のような急落の可能性は、よほど米株が下落しない限り考えにくい。103.30円をボトムに、先のボトム103.90円を逆に天井とした、103.30~103.90円のレンジから、104.10~20円の金月の窓埋めまでの上昇を期待したい。

EURUSDは、1.3640~1.3700のレンジで変化は見られないが、先のレンジ1.3550~1.3650から、スライドし上昇したこや、欧州の景気回復期待の高まりと、米国の経済成長見通しの一部下方修正に、EUR強気ムードは変わらず。上昇トレンドへ戻り、緩やかに1.38台まで上昇。1.3580~85を割り込むとギブアップ。引き続き1.38台の上値は重そう。

AUDUSDは、上昇も約36時間で終了し、逆に下落し、0.8950~60が重要な底値のポイントになっている。市場センチメントはミックスだが、0.90台では通貨当局のAUD高けん制発言を警戒していたので、下落はそれほどのサプライズではない。0.8950~60を底値にして、0.8950~0.9050のレンジを予想するが、時間を要するが、希望的な観測では0.9100~50が上値のターゲット。


*** 発言・その他 ***

英消費者物価の前年比は2.0%と、BOEのターゲットまで低下へ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=欧州経済は1年前とらべ改善、2014年ユーロ圏の成長は、予想1.1%を上回る可能性がある。ドイツやオーストリアは2.0%に達する可能性がある。

サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収→ GBPJPYの買い材料。

*** 経済指標の結果 ***

8:50 JPY 11月 経常収支=-5928億円(予想-3804億円 前回-1279億円)、貿易収支=-12,543億円(予想-13,095億円、前回-10,919億円)→ 経常収支は過去最大の赤字額
6:00 NZD 第4四半期 NZIER 企業景況感=52%(予想 前回38.0%)
6:45 NZD 12月 QV 住宅価格=前月比2.6%(前回2.4%)、前年比10.0%(予想 前回9.2%)
9:30 GBP 12月 DCLG住宅価格=前月比5.4%(予想5.9% 前回5.5%)
16:00 GER 12月 卸売物価指数=前月比0.4%(前回-0.2%)、前年比-1.8%(前回-2.2%)
16:45 FRN 12月 消費者物価指数=EU基準前月比0.4%、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)
18:30 GBP 12月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、コア前月比0.1%(予想 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.8% 前回1.8%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.6%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.1%)、前年比2.8%(予想2.8%  前回2.7%)→ 予想を下回り2009年11月以来の低水準
18:30 GBP 12月 生産者物価指数: 産出指数=前月比0.0%(予想0.0% 11月-0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 11月0.8%)、産出指数=コア前月比0.1%(予想0.0% 11月-0.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 11月0.7%)、投入指数=前月比0.1%(予想-0.2% 11月-0.7%)、前年比-1.2%(予想-1.5% 11月-1.0%)、コア前月比-0.5%(予想 11月-0.5←-0.4%)、コア前年比-1.5%(予想 11月-1.0←-0.8%)
19:00 EUR 11月 鉱工業生産=前月比1.8%(予想1.5% 前回-0.8←-1.1%)、前年比3.0%(予想1.4% 前回0.5%)→ 予想を上回り第4四半期の景気回復が加速へ
22:30 USD 12月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4←0.7%)、除く自動車前月比0.6%(予想0.4% 前回0.1←0.4%)→ 前回を下回るが予想を若干上回る

1月14日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

1月14日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** 昨日のポイント ***


東京市場が休場の月曜日。先週末の米雇用統計のサプライズが続き、アジア勢が取引を始めだすと、ドル売りの流れが加速し、米国市場に入りようやく下げ止まり反発へ。

先週末の米雇用統計を受けて、資金の流れが変わったのか、それとも昨年の行き過ぎた株高の反動なのか、「株安+債券高」へと変化し、米株価は値を下げたが、米金利の低下。

USDJPYは、一日を通してJPY買いの流れは続き、12月18日以降、底堅かった104.00円の大台をすんなり割り込み、ついに103円の大台をも割り込み、各水準のストップロスを誘発し一時102.80台へ下落。

コモディティー通貨は全面高。AUDUSDは12月12日以降続いた、重かった0.90台を上回り、0.9080台へ上昇、EURAUDも一時1.5030台へ値を下げ、豪ドル大幅高へ。NZDUSDも0.8380台へ上昇。USDCADは先週末の弱い雇用統計にCAD売りが続いたが、1.0920台を高値に1.0850台まで大幅下落。

一方、主要通貨は軟調。GBPUSDは、1.65台を維持できず1.6360まで140ポイント(約0.85%)近く大きく値を下げ、EURUSDはアジア市場で1.3680台から1.3630台まで続落後、米国市場で反発し、1.3670台まで値を戻している。

株価は、銀行のレバレッジ比率算出基準の緩和の合意で欧州株は上昇、一方、米株は1.0%近く下落へ。


*** 今後の見通し ***

年末年始の相場はあてにならないと思いを強めながらも、米雇用統計後の為替相場の値動きは、なかなかついて行けていない。

特に、上昇幅が大きかったGBPJPYを含めたクロスでの円買い戻しがきつく、GBPJPYは大枠171.70→168.30円と3.4円近く下落、もちろん、USDJPYも104.20→102.85円と1.35円下落している。

市場では、米雇用統計の悪化に、FRBが債券買い入れの縮小の継続が遅れ、それがドル売りとなり円買いとなっていると意見が多く見られるが、それでは、AUD+NZDの上昇の理屈と合わない。

米株下落+債券価格上昇(利回り低下)+JPY高+AUD高+GBP安の流れを考えるにつけ、大きな資金シフトが発生しており、その理由が昨年末の期待感によるポジションの拡大の巻き戻しか、今後の新たな方向性へのスタートなのか、思案が必要だが、円安相場を変えるような決定的な材料は見当たらない。

USDJPYは、12月18日の水準まで値を戻し、過去約一月前の水準に逆戻りしたことで、円ショートポジションを巻き戻す必要性がある水準を既に達成している気がしてならない。上昇のスタート97.45円→高値105.44円の38.2%=102.39円で、この水準を大底とし、実需筋の買いに容易に103.50台まで戻し、緩やかに104円台再トライを期待したい。ただ、大相場の後だけに、投機的な戻り売りが待ちかまえており、上下への変動幅が大きくなることは避けられない。

AUDUSDは、ついに0.9050を上回り0.88台が底値だったことが確認できるのではと、期待している。この先は引き続き、通貨当局の豪ドル高けん制発言も当然予想され、一機に上昇することは難しく、0.8980~0.9150のレンジを考えたい。

EURUSDは、やや蚊帳の外になっているが、緩やかな上昇が続きながらも、短期的には1.3600~1.3700のレンジに入りやすい。


*** 発言・その他 ***


ラウテンシュレーガーECB専務理事候補=ECBは危機において重要な安定の要だが、過度な負担を負うべきではない。副作用がある金融緩和策の一部の措置は、できる限り早期に解除しなければならない。低金利は景気を刺激するが、長期的にリスクを伴う。ソブリン債を事実上リスクフリーの資産として扱うことの撤回を求める。

バーゼル委員会の上位機関「中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループ(GHOS)」=景気回復への配慮で、銀行のレバレッジ比率算出基準の緩和で合意し、欧州株価は上昇へ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=今年成長が加速すれば、債券買い入れプログラムの縮小を支持。労働情勢やインフレ動向は気がかり。12月の米雇用統計で政策見解に変更はない。2014年の米経済成長は2.5%~3.0%を予想。米国の経済は一段と堅調。

カナダ中銀の企業調査=設備投資意欲7.0→19.0に上昇、増加期待34%→42%に上昇。雇用意欲30→42に上昇、増加期待43%→53%に上昇。今後2年間のインフレ期待1.0%~2.0%予想は70%→68%に低下、2.0%~3.0%は27%→29%に上昇。カナダドル買いの材料となる。

ドラギECB総裁=ECBの見通しはデフレシナリオではなく、インフレは今後数ヶ月間に渡り、現行水準で推移。

BOAメリルリンチ=2013年第4四半期GDP予想を、2.1%→3.5%へ引き上げ、2014年第1四半期予想を、2.5%→2.3%へ引き下げた。

ブルムバーグのエコノミスト予想=米10年債利回りの予想平均値は2014年末3.43%(+0.55%)。今年開催されるFOMCで各々100億ドルを緩和縮小し、10月に債券買い入れプログラムは終了。


*** 経済指標の結果 ***

9:30 AUD 11月 住宅ローン=前月比1.1(予想1.1% 前回1.1←1.0%)
0:30 CAD 第4四半期 カナダ中銀 企業調査=設備投資意欲7.0→19.0に上昇、増加期待34%→42%に上昇。雇用意欲30→42に上昇、増加期待43%→53%に上昇。今後2年間のインフレ期待1.0%~2.0%予想は70%→68%に低下、2.0%~3.0%は27%→29%に上昇→ カナダドル買いの材料となる
4:00 USD 12月 月次財政収支=532億ドル(予想44億ドル 前回-1352億ドル)→ 予想外に改善

2014年1月13日月曜日

1月13日(月曜)アジア市場の動き

1月13日(月曜)アジア市場の動き

東京市場が休場の月曜日。先週末の米雇用統計のサプライズが続いているのかは不明ながら、アジア勢が取引を始めだすと、ドル売りの流れが加速。

特に、先週末に動きが強まった、AUD買い+JPY買い+NZD買いと、弱かったカナダ雇用統計に、唯一ダ目印を押された、CADドル売りが続いた。


USDJPYは、12月18日以降、底堅かった104.00円の大台をすんなり割り込み、薄商いの中で104円以下のストップや、103.50円以下のストップを誘発し、103.20円台まで続落となった。

AUDUSDも、12月12日に0.90の大台を割り込み、頭を抑えられていたが、ようやく0.90の大台を超え0.9030台まで上昇、EURAUDも1.5120割れまで続落、AUDUSDは終値ベースで0.9050を超えると、よりいっそう豪ドルロングの持たざるリスクが高まる。

一方、EURUSDは先週末の米雇用統計後の高値1.3680台を超えられず、1.3660~80のレンジで推移し、ドル下落の中では、脇役に徹している。

GBPUSDは、一時1.65台を復活したが、GBPロングの巻き戻しが強く、またしても失敗。かといって、1.64を割り込む力もなく、気が付いたら1.65台を超えていたと思えるような動きとなっている。

今週の為替相場見通し(1月13日~17日)

今週の為替相場見通し(1月13日~17日)

今週の経済指標の予定表を先ほど掲載したが、今週は重要な経済指標の発表も少なく、イベントトレーダーが活躍する機会は限られている。

また、昨年末に見られた、ユーロ高、円安、ポンド高、豪ドル安の期待感は、今のところ裏切らているが、いまだギブアップする水準に至らず。引き続き期待感と疑惑の思いが交差する動きとなっている。

USDJPYは、昨年12月30日と今年初日に1月2日の高値105.40台を付けた後、IMMポジションを見ても分かる通り、投機的な円ショートの巻き戻しに、結果的に値を下げている。

短期では、昨年5月22日の高値103.73円の水準を超えた、12月10日ごろから、新たなショートポジションを作った人も多いと推測される。週足チャートでは、9連騰の後、2週連続陰線引けで、103.40~50円を割り込むとさらに、円ショートポジションをギブアップする可能性が高まる。

今週、この下値を試す可能性もあり、103.20~30円まで下落しても、中長期プレヤーの基本的な円ショートポジションのコストははるかに低く、101円台かそれ以下と思われ、その水準を割り込むまでは、大荒れの円高も期待できない。

大枠では103.50~105.50円のレンジでの取引に収まる可能性が高く、引き続きこのレンジでの取引が続いた後の、遅かれ早かれ、105.50円を超える、上値トライのチャンスを狙いたい。

市場参加者の70~80%近くは、円安相場を考えているらしい。このような状況で、今後も円安トレンドは変わらずといっても、「そうだろう」と思われるぐらいで終わりそうな気配であるが、状況証拠を考えるとやむを得ない結果である。

もちろん「冤罪」の可能性を否定するものでははいが、確信犯に近いとしか考えにくい。

マイナス要因はもちろん多い。 
⇒ 異次元の金融緩和を継続し、消費増税の悪影響に備えさらなる追加緩和を準備。消費者物価目標値2.0%を目指し、円安政策は止められず。過去1年では、対外直接投資に伴う、資金流出は過去最高で、日本の貿易赤字の拡大傾向は止まらず、エネルギー輸入に恒常的な赤字額は拡大。M&Aの活発化、NISAによる投資行動の変化、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を含め年金基金のポートフォリオ戦略の見直し。円安材料は膨張へ。


◎中長期の話になり恐縮だが、Dailyチャートを見てみると、103.73→93.79円の約10円幅の三角持ち合いから、上値をブレークしている。98.92+約10円=108.92円で、円安のターゲットは109円近くまで進む可能性が残っており、この水準がターゲットになっている。





◎長期の月間チャートを見てほしい。今年一年間を通じて円安相場が加速するのか、否かは、109円のターゲット達成の有無もあるが、1月~5月にこの水準を超える円安を継続的に達成することができるか? この動きにかかってくる。


過去10年間で見ても、4月~5月に相場が急変するか、逆転するかの確立は非常に高く、実に90%近くなる。もし、もし、失敗すれば高い確率で、市場参加者の期待を大幅に裏切る結果にもなりかねない。




今週の経済指標から(1月13日~17日)

今週の経済指標から(1月13日~17日)

今週は最重要の経済指標などの発表は見られず、イベント・トレーダーにとっては期待薄の週となっている。

とは言うものの、いつもながら、週間新規失業保険申請件数や、2番手や3番手グループの発表は相変わらず毎週控えている。

◎インフレ関係の経済指標が多く、注目したい。
14日(火)=フランス、英国の消費者物価や生産者物価、米輸入物価、15日(水)=米生産者物価、16日(木)=日本企業物価、独消費者物価、ユーロ圏消費者物価の発表がある。

◎住宅関連の経済指標も多い。
13日(月)=豪住宅ローン、14日(火)=NZ住宅価格、16日(木)=英RICS住宅価格、米NAHB住宅価格、NZ・REINZ住宅価格、17日(金)=ユーロ圏建設支出、米住宅着工・建設許可がある。

◎米景気を占う意味では、
15日(木)=米ベージュブック、16日(木)=フィラデルフィア連銀景況指数、17日(金)=ミシガン大学消費者信頼感指数が控えている。



2014年1月12日日曜日

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 1月7日分

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 1月7日分

円のショートポジションは、昨年末から2週続いて減少、USDJPYのスポットレートを素直に反映している。

しかし、全体で見ると、NZドルのロングの拡大、豪ドルのショートの減少に対して、ユーロのロングは大幅に減少、ポンドやスイスフランのロングポジションも減少している。

例外はカナダドルで、昨年の2月からショートポジションが続いているが、今回もショートポジションが拡大し、唯一我が道を行く通貨となっている。

7通貨ネットポジションは、ユーロロングの大幅減少に通貨ショートポジションが拡大(ドルロングが増加)している。